衣手 常陸の国 二並ぶ 筑波の山を見まく欲り 君来ませりと 暑けくに
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汗かき嘆き 木(こ)の根取り 嘯(うそむ)き登り 峯(を)の上を 君に見すれば 男神(をのかみ)も
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許したまひ 女神(めのかみ)も ちはひたまひて 時となく 雲居雨降る 筑波嶺(つくはね)を
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さやに照らして いふかりし 国のまほらを つばらかに 示したまへば 嬉しみと 紐の
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緒解きて 家のごと 解けてそ遊ぶ 打ち靡く 春見ましよは 夏草の 茂くはあれど
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今日の楽しさ
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反し歌
今日の日にいかで及(し)かめや筑波嶺に昔の人の来けむその日も
衣手は袖をひたす(濡れる)意から、同音を含む地名「常陸(ひたち)」にかかる枕詞。
昭和6年(1931年)2月25日、
与謝野晶子
は筑波神社を参拝し、
「江戸屋旅館(HP)」
に泊まっている。
「江戸屋旅館」は寛永5年(1628年)創業の老舗旅館。
筑波山温泉は2001年に開湯。
与謝野晶子が泊まった時は温泉ではなかった。
明治10年(1877年)9月3日に建てられた万葉の歌碑は与謝野晶子も見たのだろう。
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