このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

牧水歌碑

JR中央線立川駅北口

JR中央線立川駅北口のバスターミナルに若山牧水の歌碑がある。


若山牧水の歌碑


旅にて詠める 牧水

立川の驛の古茶屋さくら樹のもみぢのかげに見送りし子よ

出典は牧水の第1歌集『海の声』。

 明治39年(1906年)10月、牧水が早稲田大学の級友土岐善麿と奥多摩方面に遊んだ折、立川駅頭で詠んだもの。

   旅ゆきてうたへる歌をつぎにまとめたり
   思ひ出にたよりよかれとて

山の雨しばしば軒の椎の樹にふりきてながき夜の灯かな

立川の駅の古茶屋さくら樹の紅葉のかげに見おくりし子よ

第1歌集『海の声』

「もみぢのかげに見送りし子」は 園田小枝子 であろう。

 明治41年(1908年)7月5日、早稲田大学文学部英文学科を卒業、『海の声』を出版。

第3歌集『別離』にも掲載されている。

 昭和25年(1950年)12月1日、立川市市制十周年を記念して観光協会が建立。碑の文字は 喜志子 夫人の筆。

 大悟法利雄『牧水歌碑めぐり』によれば、14番目の牧水歌碑である。東京では最初の牧水歌碑。ちなみに東京で2番目の歌碑は日野市の 百草園 にある。