このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
私の旅日記
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2015年
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橘公園
〜川端康成文学碑〜
宮崎市大淀河畔に橘公園がある。
大正3年(1914年)8月29日、
長塚節
は大淀川の橋の上により霧島を眺め、宮崎神宮へ参る。
二十七日、宮崎にのがる、明くれば大淀川の
ほとりをさまよふ
朝まだき凉しくわたる橋の上に霧島低く沈みたり見ゆ
「鍼の如く 五」
朝まだき
すずしくわたる橋の上に
霧島ひくく
沈みたり見ゆ
「橘公園通り」
川端康成文学碑「たまゆら」
二人は川べりに立って、夕映えのなかにつつまれて夕映えをながめた。夕映えは大川の水面にもひろがって来ていた。静かな水の色が夕映えのなかへふくらんで、あたたかく溶け合っているようだった。
高くない山波は川上へゆるやかに低くなってゆく、その低まりの果てに、日が沈みかけていた。橘橋の影が美しく水にうつっていた。
小説「たまゆら」の一節から
昭和39年11月、ノーベル文学賞作家の
川端康成
は、この地を訪れて、15日間滞在し、NHK朝の連続テレビ小説「たまゆら」を執筆した。
「たまゆら」のテレビ放映は、宮崎への新婚旅行ブームに一層拍車をかけ、観光宮崎の礎となった。
この碑は、川端康成をしのぶとともに宮崎の自然の美しさをたたえ、建立するものである。
昭和62年(1987年)11月16日、宮崎市建立。
昭和62年度、「橘公園通り」は
日本の道100選
に選定された。
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