このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
私の旅日記
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2006年
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浄光寺
〜一茶の句碑〜
ほたる温泉
から国道292号(志賀草津道路)を下り、信州中野で左折して長野電鉄沿いの道を行く。
小布施の雁田に
岩松院
がある。
岩松院の先に
浄光寺(HP)
がある。
浄光寺は
真言宗豊山派
のお寺である。
春爛漫
紅い花は花桃。浄光寺は花桃の名所になっているそうだ。
文化6年(1809年)4月21日、
小林一茶
は春甫と雁田に参る。
廿一日 晴 春甫同行二人雁田参
『文化六年句日記』
「雁田」は浄光寺薬師堂であろう。
文化15年(1818年)4月8日、一茶は雁田の浄光寺にある薬師堂に詣でている。
八 晴 刈田薬師詣
『七番日記』(文化15年4月)
浄光寺門前の繁みの中に一茶の句碑があった。
山寺や畳の上の栗拾ひ
出典は『七番日記』。文化15年9月の句である。
座敷の隣に栗の木があり風に吹かれて栗が座敷に落ち、それを拾ったという説。昔は、障子扉1枚しかなく風の強い日には座敷に外から色々な物が入ったと聞いております。
またもう一説には栗で有名な小布施は、栗畑で収穫された栗をもういちど座敷に広げ選別をしたという説もあります。栗は殿様に献上していた時代がありましたので選別もちゃんと座敷で行われていたようです。
浄光寺副住職
自然石の石段を登り、薬師堂へ。
薬師堂の手前にも一茶の句碑があった。
大栗は猿の薬禮と見へにけり
出典は『八番日記』。文政2年9月、一茶57歳の時の句。
薬師
大栗は猿の薬礼と見へにけり
風間本『八番日記』(文政2年9月)
一茶は薬師堂にお供えしてあった大栗を見て、猿が怪我をして治して頂いた薬師如来へのお礼にとお供えした物に見えたとのこと。栗のイガで怪我をしたという説もあるそうだ。
薬師堂
室町時代初期の応永15年(1408年)建立で、国の重要文化財。
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