このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

昔の温泉

水上温泉「源泉掛け流しの宿藤屋ホテル」

 今日の天気予報は水上辺りで晴れ間が見えるということなので、水上温泉に行こうと思って出掛けた。

関越自動車道水上ICから国道291号に入る。


国道291号沿いに道の駅「水紀行館」がある。


道の駅「水紀行館」から温泉街へ。

今日は「源泉掛け流しの宿藤屋ホテル」 のお風呂に入ることにする。

源泉掛け流しの宿藤屋ホテル」の日帰り入浴は1,000円。

大浴場「オーロラ風呂」


湯気でカメラのレンズが曇り、うまく撮れなかった。

源泉掛け流しである。

源泉名は水上温泉旧湯。

 泉質はカルシウム・ナトリウム−硫酸塩・塩化物温泉。泉温は46.2℃。pH7.6。

 壁面に牧水の歌を彫り込んだ版を嵌め込んであったそうだが、気が付かなかった。

 大正7年(1918年)11月13日、 若山牧水伊香保温泉 を立ち、沼田から馬車で5時間半を費して水上にやって来た。

 沼田からの6里はえらい路だつた、川がどうの山が斯うのと云つていると、頭がうつ飛んででしまひさうな馬車だつた、6里のみちに5時間半を費して夜に入つて湯原着、
 
「湯原」が現在の水上温泉。藤屋に投宿。

「藤屋ホテル」の前に 若山牧水の歌 が書いてあった。


大渦のうづまきあがり音もなしうねりなだれて岩を掩へども

湯原は元茨原村と言ったそうだ。

 昔此の地に海翁と云える僧あり。秋日、利根沿岸より立つ白煙を見たり。怪しみて茨を分け岩壁を下りて見れば洞窟あり。湯気濛々として香気四辺に強く岩壁を伝ふ出湯は大利根に流れて居たり。

 海翁大いに驚き、且嬉び、天の賜なりと、村人に告げ、直に粘土を以って浴槽を作り、人々をして浴せしめしが、皆其の霊泉の効に驚嘆す。

「湯原温泉の伝記」

 平成21年(2009年)3月2日、「源泉掛け流しの宿藤屋ホテル」は営業を停止したそうだ。

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