このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

昔の温泉

福渡温泉「和泉屋旅館」


北温泉「北温泉旅館」 のお風呂には洗い場がない。

 県道17号那須高原線を下り、一軒茶屋前交差点で県道266号中塩原板室那須線に入り、板室温泉に向かう。


 「板室観光ホテル大黒屋」のお風呂に入ってみたかったが、日帰り入浴はやっていないようだ。



他に日帰り入浴に適当な宿がなかった。

県道30号矢板那須線に入り、塩原に向かう。

国道400号で 大網温泉 を過ぎ、福渡温泉へ。


福渡温泉「 和泉屋旅館(HP) 」に車を停めると、「どちら様ですか。」と聞かれた。

予約のお客だと思われて、恐縮する。

 「和泉屋旅館」の日帰り入浴は12時から(現在は午後1時から)。入浴料は800円。

 「入浴フリーパス」を手にして「お風呂に入りたい。」と言うと、「 家族風呂 は鍵を掛けているが、あとはどうぞ。」と気持ちよく入れてくれた。

「入浴フリーパス」の有効期限が迫ってきた。今回が最後になるだろう。

「和泉屋旅館」は多くの文人、画人に愛された宿。

 本館と別館文学亭を繋ぐ地下道には竹久夢二のカレンダーが並んでいる。和泉屋第14代主人 泉漾太郎竹久夢二 と親しかったそうだ。

 「和泉屋旅館」別館には趣の違う3つの家族風呂がある。家族風呂に入れないのは残念だが、混浴大浴場「大ぶろ」が貸切状態。

湯気でレンズが曇り、写真は撮れなかった。

  混浴大浴場「大ぶろ」 は本当に大きなお風呂で、掛け流し。大型ホテルにはもっと大きな大浴場はあるが、多くは循環式である。

 源泉名は福渡区源泉(右岸)。泉質はナトリウム・カルシウム−塩化物・硫酸塩温泉(低張性中性高温泉)。PH6.2。泉温は59.0℃。

分析年月日は平成4年4月8日である。

 昭和54年12月20日の温泉成分表に湧出量は毎分711.9リットルと書いてあった。

露天風呂も誰もいなかった。露天風呂に入るにはもう寒い。

露天風呂の写真も何故かうまく撮れなかった。

本館の大浴場に入る。


床のタイルがレトロ。ここも掛け流し。

誰もいないので、ついでに女性用の大浴場ものぞいてみる。


「和泉屋旅館」別館文学亭の脇に 野口雨情の文学碑 がある。



誰れと別れか福渡あたり啼いて夜半ゆく川千鳥

  野口雨情 (1882−1945)は創作民謡「船頭小唄」 「波浮の港」 、童謡「七つの子」「青い目の人形」などで知られている。

 和泉屋第14代主人泉漾太郎氏が中学生の時、野口雨情が選者をしていた時のコンクールに応募したのがきっかけで、漾太郎氏は雨情の弟子となった。そのため雨情は度々塩原を訪れている。

 和泉屋当主は昭和12年6月に野口雨情が和泉屋を訪問した時の歌だと先代から教えられているそうだ。

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