このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

私の旅日記

威徳寺〜「法声の松句碑」〜
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大分市勢家町に威徳寺という寺がある。

瓜生山威徳寺


浄土真宗 西本願寺の寺である。

山門を入ると右手に「法声の松句碑」があった。


松風や千代色かへぬ法の声
   不騫

松ともに尽きぬ栄えや法の道
   千条

 この松は瓜生島から移されたと伝えられる名松だったが、太平洋戦争の業火に本堂とともに焼かれた。

 不騫は豊後府内松平家六代藩主近儔(ちかとも)の俳号。 蓼太 門の俳人。太乙楼、雪登斎。

天明7年(1787年)、 蓼太の句碑 を建立。

天保11年(1840年)2月16日、死去。享年87。

 千条は不騫の第二子近訓(ちかくに)の俳号。豊後府内藩第八代藩主。

嘉永5年(1852年)3月20日、死去。享年54。

嘉永年中に勢家の宿老による建立といわれる。

本堂の手前右手に鐡雄の歌碑があった。


昭和二十一年 一月復員燒跡に佇つ

山牛蒡のいつ茂りたる紅のうち重りて礎石を覆ふ

鐡雄は二十三代歸泉院釋鐡雄。俗名瓜生鐡雄。

大正9年(1920年)、アララギ入会。中村憲吉・ 土屋文明 に師事。

昭和40年(1965年)、本堂建立。

昭和42年(1967年)、歌集『佛桑花』刊。

昭和54年(1979年)、79才で遷化。

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