このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
私の旅日記
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2008年
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円照寺
〜芭蕉の句碑〜
県道60号羽生外野栗橋線を行くと、羽生市弥勒に円照寺がある。
円照寺山門の右に芭蕉の句碑があった。
さまさまの事思ひたす桜かな
出典は
『笈の小文』
。
貞享5年(1688年)、藤堂家の句会に招かれて詠まれた句。
天保14年(1843年)に建立したようだ。
山門を入ると、左手に弥勒堂があった。
右手に「お種さん資料館」があった。
『田舎教師』
に登場するお種さんは、主人公の勤める学校近くの料理屋「小川屋」の娘さんで、主人公清三が着任してから亡くなるまでの間、弁当を運ぶなど清三に接する機会が多かった人。
弥勒には小川屋という料理屋があって、学校の教員が宴会をしたり飲み食いに行ったりするということをかねて聞いていた。当分はその料理屋で賄いもしてくれるし、夜具も貸してくれるとも聞いた。そこにはお種というきれいな評判な娘もいるという。清三はあたりに人がいなかったのをさいわい、通りがかりの足をとどめて、低い垣から庭をのぞいてみた。庭には松が二三本、桜の葉になったのが一二本、障子の黒いのがことにきわだって眼についた。
薬王山円照寺
真言宗豊山派
の寺である。
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