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俳 書
『笈の小文』

| ためつけて雪見にまかる紙子かな | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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いざ行かむ雪見にころぶ所まで
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二日にもぬかりはせじな花の春
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| 初春 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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春たちてまだ九日の野山哉
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枯芝ややゝかげろふの一二寸
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丈六にかげろふ高し石の上
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さまざまのこと思ひ出す櫻哉
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| 伊勢山田 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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何の木の花とはしらず匂哉
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| 裸にはまだ衣更着の嵐哉 |
| 臍峠(ほそたうげ) 多武峰ヨリ龍門へ越道也。 |
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雲雀より空にやすらふ峠哉
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| 龍 門 |
| 龍門の花や上戸の土産(つと)にせん
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酒のみに語らんかゝる滝の花
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| 西 河 |
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ほろほろと山吹ちるか滝の音
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| 桜 |
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櫻狩りきどくや日々に五里六里
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| 日は花に暮てさびしやあすならふ |
| 扇にて酒くむかげやちる櫻 |
| 苔清水 |
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春雨のこしたにつとふ清水哉
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| 高 野 |
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ちゝはゝのしきりにこひし雉の声
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| ちる花にたぶさはづかし奥の院 万菊 |
| 和 歌 |
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行春にわかの浦にて追付たり
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きみ井寺
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| 衣 更 | ||
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一つぬいで後に負ぬ衣がへ
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| 吉野出て布子賣たし衣がへ | 万菊 |
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