このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
芭蕉の句碑
桜狩きとくや日々に五里六里
白山通り壱岐坂下から壱岐坂を上り、右に路地を入る。
桜蔭学園の隣に昌清寺というお寺がある。
浄土宗
の寺である。
昌清寺の躑躅に埋もれるように花見塚があった。
桜狩きとくや日々に五里六里
『笈の小文』の句である。
桜
櫻狩りきどくや日々に五里六里
日は花に暮てさびしやあすならふ
扇にて酒くむかげやちる櫻
『笈の小文』
花見塚の脇に説明が書いてあったが、半ば消えかかっていた。
花見塚芭蕉句碑
江戸時代の『茗荷集』(文政5年刊1808年)や『茗荷図会』(文政9年刊)等に「本郷花見塚昌清寺にあり 寛政8年(1796年)如月12日 安彦これを建つ」とあって、松尾芭蕉が貞享5年(1688年)に詠んだ“桜狩きとくや日々に五里六里”の句が刻まれている。
往時の句碑は現存しないが、現在の句碑は昭和59年に『茗荷図会』の花見塚模写図にならって、復原再建されたものである。
『諸国翁墳記』
に「
櫻 塚 江戸本江元町昌清寺 安彦建
」とある。
本郷元町 嶺松山昌清寺 本堂の前に在
花見塚
桜狩きとくや日々に五里六里
寛政八丙辰年如月一二
(三)
日 旬樹五陵書
碑陰
ニ
往かふは皆我友そ桜狩
雪と降雪とそひえつ山さくら
菊翁
安彦
『広茗荷集』
芭蕉の句碑
に戻る
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください