このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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種田山頭火の句碑

こほろぎに鳴かれてばかり

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宮崎市清水の黒木氏宅に山頭火の句碑があるというので訪ねてみた。


黒木氏宅に庭に山頭火の句碑があった。


こほろぎに鳴かれてばかり

出典は 『草木塔』

 「昭和四年も五年もまた歩きつづけるより外なかつた。あなたこなたと九州地方を流浪したことである。」とある3句目の句である。

黒木紅足馬本名末四郎、明治十八年美々津に生まる。荻原井泉水に師事。句集に『波おと』がある。此処に寓居を結び雅交を重ぬ。昭和五年晩秋、種田山頭火来訪、当居に泊す。

 昭和5年(1930年)10月21日、山頭火は黒木紅足馬(こだるま)宅に泊まっている。

招かれて、夕方から紅足馬居へ行く、闘牛児さんと同道、そのまゝ泊る、今夜も話がはづんだ、句評やら読経やらで夜の更けるのも知らなかつた。

闘牛児居はしづかだけれど、市井の間といふ感じがある、こゝは田園気分でおちつける、そして両友の家人みんな気のおけない、あたゝかい方々ばかりだつた。

      紅足馬居即事

    お約束の風呂の煙が秋空へ

    ・夕顔白くまた逢うてゐる


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