このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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種田山頭火の句碑

平戸よいとこ旅路ぢやけれど
   旅にあるよな気がしない

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平戸市大久保町の海沿いに平戸温泉「平戸海上ホテル」がある。

「平戸海上ホテル」の廊下に山頭火の句碑があった。


  平戸よいとこ
旅路ぢやけれど旅に
  あるよな気がしない

昭和7年(1932年)4月3日に詠まれた句。

 四月三日 雨かと心配したが晴、しかし腹工合はよくない。

寝てばかりもゐられないので三時間ばかり町を行乞する、行乞相は満点に近かつた、それはしぼり腹のおかげだ、不健康の賜物だ、春秋の筆法でいへば、シヨウチユウ、サントウカヲタヾシウスだ。

湯に入つて、髯を剃つて、そして 公園 へ登つた(亀岡城阯)、サクラはまだ蕾だが人間は満開だ、そこでもこゝでも酒盛だ、三味が鳴つて盃が飛ぶ、お辨当のないのは私だけだ。

昨日も今日もノン アルコール デー、さびしいではありませんか、お察し申します。

春風シユウシユウといふ感じがした、歩いてをれば。

   平戸よいとこ旅路ぢやけれど

      旅にあるよな気がしない

行乞記(二)

平成13年(2001年)、平戸温泉開湯。

山頭火が「湯に入つ」たのは温泉ではなかった。

「平戸海上ホテル」の日帰り入浴は15時から。

お風呂には入れなかった。

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