このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
私の旅日記
千鳥南公園
〜小泉八雲〜
松江市千鳥町の宍道湖北岸沿いに千鳥南公園がある。
千鳥南公園に小泉八雲記念碑があった。
小泉八雲記念碑
私も方々へ巡礼の旅をしなければならない。この市をぐるっととりまいて、みずうみのかなた、山々のあなたに、いつからともなく古い神聖な場所があるから。
「耳なし芳一」の像
宍道湖
島根県立美術館が見える。
昭和5年(1930年)5月27日、
与謝野鉄幹・晶子
夫妻は宍道湖を訪れている。
船一つ松江大橋くぐるなり潮押されて痩せたるやうに
みづうみは夜と定まれる刻になほ銀紅色の殘るものかな
みづうみを消しはてんとは思はねど假に埋むる初夏の雨
「落葉に坐す」
昭和5年(1930年)、高浜虚子は松江を訪れている。
一隻の小蒸汽が大川橋のほとりから出て來た。見ると乘客は餘りない。輕く波に浮んで沖の方に出て行く。あの船は何處へ行く船かと女中に聞くと、向ふ岸の何とかいふ港へ行くのだといふ。何時間位で其港へ著くのかと聞くと、八九時間かゝるでせうといふ。船はゆるゆると湖面を辷つて行く。飯をくひながら其船を見る。さきの蓑を著た船頭のゐた船は今は何處へ行つたか見えない。今は唯此小蒸汽が湖の景の中心を爲してをる。
この松江には不昧公の有名な茶室が殘つてゐるさうだ。また
小泉八雲の舊居
もあるさうだ。
「宍道湖」
千鳥南公園には山口誓子の「
鴨群れて浮くこれほどの奢りなし
」の句碑があったそうだが、気付かなかった。
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