このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
水原秋桜子の句碑
梨咲くと葛飾の野はとのぐもり
梨咲くと葛飾の野はとのぐもり
市川の
真間山弘法寺
に
水原秋桜子
(1892−1981)の句碑がある。
真間山弘法寺仁王門
秋桜子の句碑は仁王門の左にある。
梨咲くと葛飾の野はとのぐもり
昭和2年(1927年)、水原秋桜子35歳の作。
『葛飾』(昭和5年)所収。
「梨咲くと」は、「梨咲くとて」という意味で、この句以来しばらくのあいだ「…と」が流行したものである。
葛飾一帯は梨の産地である。晩春市川千葉間の電車の車窓から気をつけて見ると、真白に咲いた多くの梨棚を見出すにちがいない。そうしてその花の咲く頃は、空が范乎と曇り、(との曇りは棚曇りと同じで、空がおおらかに曇ること)そのため梨の花の美しさが一層引き立つのである。
この句では、細かい描写をせず、おおらかな古典的な美しさを現わそうと試みた。
「自句自解」
昭和27年(1952年)10月9日、秋桜子の還暦を祝して建立。
五色沼の句碑
に次いで全国で第2番目の秋桜子句碑である。
私はまだ梨の花を見たことがない。
水原秋桜子の句碑
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