このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
私の旅日記
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2010年
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向嶽寺
〜「翁」の句碑〜
甲州市塩山上於曽に
向嶽寺
(HP)という寺がある。
富嶽(富士山)に向かう寺ということである。
臨済宗
向嶽寺派の本山。
永和4年(1378年)、抜隊得勝
(ばっすいとくしょう)
が開いた向嶽庵に始まる。
山号は塩山。
『古今和歌集』の「
志ほの山さしでの磯にすむ千鳥君が御代をば八千代とぞなく
」に歌われた「塩の山」に因んで山号とした。
総門と築地塀
総門は室町時代の禅宗様四脚門。
国の重要文化財である。
向嶽寺境内に「翁」と書かれた句碑があった。
諸の古ゝ呂柳に任す遍し
『もとの水』
、
『俳諧一葉集』
、
『芭蕉句解参考』
に収録されている。
「
猿雖に對して
」と前書きがある。
猿雖は伊賀上野の門人。
芭蕉の句ではなく、
岩田涼菟
の句という。
仏殿兼開山堂
天明6年(1786年)の大火災で焼失。
天明7年(1787年)、再建。
市指定文化財
天明8年(1788年)3月17日、蝶夢は江戸へ下る途中で向嶽寺を訪れている。
塩の山、向嶽寺の霊場たりしも、近比焼失して、今再建のしたくもあるや。築地・山門は残りて現然たり。
『富士美行脚』
紅梅が咲いていた。
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