このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
芹沢光治良 (せりざわ・こうじろう) |
『大鷲』 (電子文藝館) |
短編。様々な事業を展開している中京の大実業家・藤田良造。××党の代議士・村井から選挙への立候補を促された彼は、豊富な資金力に物を言わせて、選挙戦を有利に進めていく…。「登和子! そこに掛けなさい、村井さんがわしに代議士になれって言うんだよ、代議士に。××党で公認するって、あははア、代議士になった方が、お嫁に行く条件が立派になるかな」。大鷲が地に下りて荒し廻わるような父の所業を憎み、金持ちゆえの罪悪感に苦しむ藤田の娘・登和は、想いを寄せる青年・水澤(藤田の庇護で人造羊毛を研究)に望みをかけるが…。「もう家には我慢できません、このままでは自分を憎んだり、貴方まで怨んだりしそうで、それが怖ろしいのです、父が気でも狂ってるんならどんなにも我慢しますけれど」。世のお金持ちの娘さん方は、登和の思想について、どうお考えあそばせ? |
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