このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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寺田寅彦 (てらだ・とらひこ) 1878〜1935。


子猫  (青空文庫)
短編。二匹の飼い猫(三毛と玉)を可愛がる様子を描いた、心やわらぐエッセー。雌猫・三毛の死産に自責の念を感じたり…、捨て猫・ちびを育てる三毛の様子に「死児の再生」を感じたり…、貰われていった子猫を、娘を嫁がせた父の心境で心配したり…。人間と猫の関係から、人間の本質を諦観したラストの一文が印象的。

電車の混雑について  (青空文庫)
掌編。混んだ電車には益々多くの人が乗る。満員電車の後には比較的空いた電車が来る──。電車の混雑について、理論的かつ実際の観測によって考察したエッセー。この問題は“人生”にも当てはまるのではと指摘しているところが流石! 最初に来た満員電車に乗るか、少し待って次の空いた電車に乗るか、それが問題だ!

どんぐり  (青空文庫)
掌編。肺病を患った身重の妻と、植物園へ出掛けた時の思い出──。「だって拾うのがおもしろいじゃありませんか」。夢中になってどんぐりを拾う亡妻の姿と、忘れ形見のみつ坊の無邪気さにのぞく母の面影…。「おとうさん、大きなどんぐり、こいも/\/\/\/\みんな大きなどんぐり」──。感涙の名随筆。
外出の支度が遅い妻と、「早くしないか」と急き立てる夫。待ちきれずに散歩に出掛けてしまった夫に、妻が「あんまりだ」「一人でどこへでもいらっしゃい」と泣き伏してしまう場面は、何とも愛らしくて、何度読んでも素晴らしい。

ねずみと猫  (青空文庫)
短編。わが家の猫の歴史はこれからはじまるのである。私はできるだけ忠実にこれからの猫の生活を記録しておきたいと思う──。ねずみの悪戯に悩まされる話や、飼い始めた二匹の猫(三毛と玉)を可愛がる様子を描いたエッセー。猫に興味のなかった著者が、すっかり猫にハマっていく様子が微笑ましい。 →寺田寅彦「子猫」



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