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十和田操 (とわだ・みさお) 1900〜1978。 |
『判任官の子』 (電子文藝館) |
短編。主人公の小学生(永田ゆたか)の視点で生き生きと描かれる子供の世界──。羅紗の洋服が欲しいけど、父が腰弁のため買ってもらえない話や、よく寝小便をして母に叱られる話、友達の渡(わたり)や加代子たちと「子買い屋」遊びをする話など…。「あら、やっぱりいやなの、渡と遊びたくなったのでしょう、いいわ、この頃ゆたかさんはいけなくなったのね、あんな悪い子供と仲好しになっていけないわ、渡なんかと遊ぶなら小母さんもうなんにも知らなくってよ」。加代子に居ても居なくてもどうでもいいような扱いをされたり、三木のお母さんに“誘惑”されちゃったり…。もうちょっと続きがあってもと思わせる程に面白い。 |
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