このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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直木三十五 (なおき・さんじゅうご) 1891〜1934。


大岡越前の独立  (青空文庫)
短編。徳川家の落胤だと称している天一坊のことで頭を悩ましている老中・松平信祝(のぶとき)は、天一坊が本物の落胤でも、贋者として処分するよう、南町奉行・大岡越前守に頼む。しかし、罪なき者を罰することは、判官としての良心が許さないと、越前守に拒否されてしまい…。「世間で、評判のよいのも尤もだのう、とてもかなわぬわい、越前、あははは」。名判官の名判官たる“理屈”が面白い。
→江見水蔭「備前天一坊」 →浜尾四郎「殺された天一坊」 →山本周五郎「長屋天一坊」

寛永武道鑑  (青空文庫)
短編。剣客・荒木又右衛門が義弟の仇である河合又五郎を討った「鍵屋の辻の決闘(伊賀越えの仇討ち)」を、又五郎の助太刀をした槍の名手・桜井半兵衛の視点で描く。「助太刀をするのでは無い。荒木と勝負をするのだ。同じ二百石同士の腕を競べるのだ」。武士の意地から、助けたくもない又五郎に加勢する半兵衛だが…。死に様を気にする半兵衛の姿が、立派というよりも滑稽・哀れに感じる。

寺坂吉右衛門の逃亡  (青空文庫)
短編。大石内蔵之助たちに最後まで下郎扱いされたことに腹を立てた寺坂吉右衛門は、討ち入り当夜、吉良邸の門前から逃亡してしまう…。「何処まで、俺を辱かしめるのだ? 何処まで、馬鹿にしやがるのか? 誰が、お前等について行くものか。皆、殺されてしまえ。附人に、斬られてしまえ──畜生っ」。赤穂浪士四十七士の中で唯一の生き残りである寺坂吉右衛門を、卑怯者・臆病者として描く。



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