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西尾正 (にしお・ただし) 1907〜1949。 |
『陳情書』 (青空文庫) |
短編。警視総監に宛てたある男の不可思議なる陳情書。淫売宿にいた姦婦のおふさが、妻の房枝にそっくりだったことから、私(作家・青地大六)は、房枝とおふさが同一人物ではないかという疑念に取りつかれてしまう…。「干涸(ひから)び切った醜女があんなにも水々しい妖艶な女と変じ、貞淑一途の女が亭主に隠れた淫売婦であろうとは?」。ドッペルゲンガー(二重体)を題材にしたミステリー。 |
『放浪作家の冒険』 (青空文庫) |
短編。フランス帰りの放浪作家・樹庵(じゅあん)次郎蔵が話す“他愛ない”冒険譚──。そう、あの晩はばかにむしゃくしゃした晩だった。「そうだ、もっとしめろ、もっともっと」。日本人の娼婦が殺される現場を目撃してしまったおれは、口封じのために犯人に殺されそうになった挙句、容疑者として警察の留置場にほうりこまれてしまう…。娼家で起きた殺人事件の意外な結末を描いて面白い探偵小説。 |
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