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堀辰雄 (ほり・たつお) 1904〜1953。 |
『麦藁帽子』 (青空文庫) |
短編。私は十五だった。そしてお前は十三だった──。幼友達に誘われて、夏休みを海辺のT村で過ごすようになった少年の私は、幼友達の妹に恋心を抱くようになる。競争者(村の呉服屋の息子)の出現で、あっさり恋を諦めてしまう私だが…。「それは匂いのしないお前の匂いだ。太陽のにおいだ。麦藁帽子のにおいだ」──。主人公の少年の思い上がった片恋ぶりが滑稽で面白い思春期小説。 |
『燃ゆる頬』 (青空文庫) |
短編。寄宿舎で学生生活を送る私(十七の少年)は、同級生の少年・三枝と仲良くなり、二人の関係は「いつしか友情の限界を超え出したよう」になる。夏休み、旅行に出掛けた二人だが、魚籠(びく)をさげた眼つきの美しい少女との遭遇によって、突如「愛の休止符」を迎える…。「これは何だい?」、「それは脊椎カリエスの痕なんだ」、「ちょっといじらせない?」──。少年の同性愛を描いた思春期小説。 |
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