このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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三島霜川 (みしま・そうせん) 1876〜1934。


青い顔  (青空文庫)
掌編。「要するにお前の顔は紅い、俺の顔は青い。それだからどうにもしようのないことになっている」。家の中が陰気で淋しいと言って不愉快になっている虚弱で陰鬱な三十男・古屋俊男。強壮な妻・近子(ちかこ)を相手に言いたい放題に意見するが…。「俺は何をこんなにプリプリ憤ッているんだ。これも虚弱から来る生理的作用かな」。強壮な女に嫉妬する虚弱な男の身勝手な嘆きを描いて滑稽。

解剖室  (青空文庫)
短編。学術研究のために解剖される屍体が美しい少女だと知り、胸を躍らせる医学生たちだが、解剖の執刀者である風早学士は、近頃、人知れず苦悩していた。没趣味の変人だった風早だが、ある日、林檎売りの少女に心を引き付けられ、毎日、彼女の林檎を買っていたのだが…。「近頃は例の、貴方の血の糧(かて)だとか有仰(おっしゃ)った林檎を喫(あが)らんようですな」、「いや、近頃何時も購(か)う林檎売が出て居らんから、それで中止さ」。ラストの展開は予想が付くものの、それでも強く印象に残る。間違いなく秀作。



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