リルケ - お気に入り読書ＷＥＢ

ライナー・マリア・リルケ　（Rainer Maria Rilke）　１８７５〜１９２６。

『駆落』　森鴎外・訳　　（青空文庫）

掌編。「あなた本当にわたくしを愛して入らっしゃって」。恋人同士である少年・フリッツと少女・アンナだが、厳格な彼女の父親に二人の仲を知られてしまう。駆落を決意したアンナの手紙を読んだフリッツは、自分が頼りにされていることに喜び、一人前の男になったと有頂天になるが…。いわばママゴト的であった恋愛が、急に現実的な状況に陥り、すっかりビビッてしまう少年の姿を描いて面白い。