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山村正夫 (やまむら・まさお) 1931〜1999。 |
『断頭台』 (電子文藝館) |
短編。フランス革命を背景とした芝居「断頭台」の中に出てくる死刑執行吏・サンソン役を演じることになった無名の三文役者・熊倉左京太。──ルイ十六世の王妃・マリー・アントワネットへの憎悪と復讐に燃えるサンソン。ついに王妃が処刑される日を迎えるが…。「とうとう頭へ来てしまったのね。お芝居に夢中になりすぎて、自分がわからなくなってしまったのね。このあいだから、こんなことになりはしないかと思って心配してたんだけど、左京太さん。あなたがサンソンになるのは、お稽古と舞台の上だけのことにしてほしいわ。ここはわたしたち二人きりの部屋なのよ。目黒のアパートなのよ。あなたは少し頭が疲れすぎてるんだわ」、「嘘だ! 嘘だ!」──。虚構と現実の区別がつかなくなった男の悲劇を描いたホラー・ミステリー。 |
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