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旧国道121号線
山王峠


福島県南会津町〜栃木県日光市
平成21年11月8日 来訪










「以前来た時よりボリュームが増えてる・・・」
熊五郎氏がつぶやく。
氏が始めて訪れたのが2007年(平成18年)。
一年ぶりに訪れた自分でさえ、「え?ココってこんな形だったっけ?」と思った程だ。
いずれ、本当にどうにもならないほどの崩落覆われてしまう時が来るのかもしれない。














崩落を徒歩で上がり、中心部より上部を見上げる。
元々法面で固められていた斜面が崩壊、というより山の一部が崩れてしまった感じ。
崩落の最上部は高くて見えない。
雨天時には水の流れ道となっている深さ30cm程のクラックが走る。
突破時にはココが間違いなく難所になる。
熊五郎氏が崩落上部へ上がる一旦高巻きコースを提案。
確かに崖ッぷちを走るのは余り危険。
しかし、自分のテクと非力なセローのパワーで崩落を登りきる事は出来るのだろうか?

不安。









想定ルート上の障害物をどける。
大きめな枯れ枝や岩は勿論、微妙な凹凸も出来る限り埋めたい。
しかし、あの中心部のクラックはいかんともしがたい。
丁度、登りから下り転換ポイントにあるのもいやらしい。
まあ、どこにクラックがあってもしんどいのは変わらないが。

準備を終え、よいよミッションスタート。
熊五郎氏がまず攻める。
ちなみに氏は栃木側には抜けてはいないものの、実は既にこの崩落を一度、いや帰りにも通っているから2度突破している。
崩落が現在よりも小規模だったとは言え、やっぱすげえ。

そういう訳で熊五郎氏、通算3度目の山王崩落へのアタック。











熊五郎氏、華麗に逆V字を決め崩落突破!
かっけーーー!

さあ、次は自分の番。
熊五郎氏の見事なアクションにテンション上がる。
よっしゃーーー!
行くでぇぇーーーーーっ!






出だしでコケる。




ああ、やっぱ自分なんてこんなモン・・・
上がったテンションが猛烈に冷え込み、意気消沈しながら再スタート。


アクセル回し勢いよく斜面へ突入。
しかし見た目以上に瓦礫の凹凸は激しい
上下左右に振られながらも何とかマシンを押さえつけて進路を見定める。
まもなくターン予定ポイントへ。
よし、このまま行けば何とか・・・











あッ















やッちまった!


崩落ど真ん中で転倒するという最悪の事態。
ヤバイ!と思った熊五郎氏が崩落を駆け上がってくる。

「まッ、待ってください!」

あづさ2号、叫ぶ。











「ちょっと写真取りますから!」

ころんでも泣いてはいけない、ネタだと思え。












クレパスに嵌って倒れこむせろーさん。

ちなみに崩落を塞き止めてるガードレールの向こうは崖ップチです。
いや、ホント熊五郎氏がいてくれたからこそ笑い事で済んでいたが、
コレが単独だったホント青ざめる何処ではない状況であった。
奈落に向かって傾斜する斜面、瓦礫や落ち葉でおぼつかない足元。
この状況でバイクを起こしあげるのは恐怖以外の何者でもない。

この画像の状況で起こしたとすると思いっきりフロントが崖へ向かう事になる。
それはあまりに危険なのでエンジン部分を中心にして45度回して横向きに。
それから慎重に2人がかりで起こしあげた。
ときに少しばかり下へ滑ったりして、時に凍える笑顔が。

ヒヤヒヤしながらも、立ち上がったせろーさん。
それでも地味に切れ込んでいるクレパスから抜け出すのが結構タイヘン。
再びコケそうになったり。





















なんとかクレパスを抜けるも戦意喪失状態
跨らず押しで崩落を下りる。
超へっぴり腰。
つーかこの画像、改めてみると今にも落ちそうで怖い。

















まあ、とにもかくにも結果オーライで崩落突破成功!
半分以上、熊五郎氏のおかげ。

ヒヤヒヤさせてすんませんw

あとは状況が確認出来てる会津側を下るだけだぜ!












会津側ラストストレート。
ここ走り抜けて「アレ」を抜ければ栄光のゴールへ。
生きて帰る事ができすた。
やはり三島が関わる道は印象に残る道が多いぜ。

そしてまた一つ、
二度と行きたくない道が増えました。




参照サイト

ORRの道路報告書
旧道倶楽部
dark的道部屋
日本の廃道 No.33No.35

三島街道を復元する会
ROADweb

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