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茨城県道218号線 一本杉峠 
茨城県石岡市〜桜川市
2006・7・22 来訪

この県道218号線・一本杉峠のジャンルは『廃道』である。
峠東側は路面はダート道としてはレベルが高い。
が、全体的にフラットで多少路面が削れている部分もあるが、『頑張れば』普通車でも登れそうな気がする。
正直オフ車でなら楽勝だし、我が愛車『スーパーカブ』でも「楽しい道だなァ〜」程度である。

一本杉峠の真髄は峠西側である。

驚異の県道、r218・大塚真壁線。
とくと、ご覧あれ!

車両通行不能と来た。
通行止めではなく不能である。

要約(と言うか勝手な解釈)すると
「法律的には通れるけど、物理的には無理」
って事デスカ?
又は
「通り抜けるのは勝手だけど、後悔しても知らんよ」
って事?

改めてこの先の道を見る。

正直思いました。

行きたくねぇ。


と、同時に

ネタ的にはおいすィーー

てな訳で(どんな訳?)
逝ッきまーす!
西側区間へ突入するとまず最初に出迎えてくれるのが、この素敵オフロードカー。
この車に乗って、一本杉峠を制覇しようとした勇者がいたのか?(違う)
握りこぶし大の石がゴロゴロ転がっていて走りにくい事この上ない。
車幅も夏場という事もあるが草木が生い茂り1車線〜0.5車線、酷い時は0.25車線ぐらいまで狭まる。
そして何より、この先悩まされるのが路面河川である。
なにせ探索前日は雨が降っており、当日も小雨がぱらついていた。
路面コンディションは最悪であった。
ちょっとだけ車幅が広く、小型車同士なら離合できそうな場所。
しかし四輪車の通行は不可能な道であるのだが。
素敵アタックポイントその1。
詳細は次の画像。
こんな感じになっています。
長い間、雨水に削られていって路面の岩がむき出しに。
結果高さ50cm程の段差が出来てしまった模様。

ちなみに画像左端の方に、実は簡単に降りられる傾斜があったりします。
上の画像は段差の様子を解りやすく説明出来るようにしたヤラセアクションです。
お次に現れるのは泥ヌタ路面。
見たとおりグチャグチャです。
しかし、改めてみると轍が多いな。
どうやら、地元オフ車乗りのアタックコースになってるみたいだ。
こちらの画像は一見何でもないような路面に見えるが、実は中央部分が結構えぐられている。
下手すると、V字部分にはまって抜けられなくなる事も。
次々襲い来るアタックポイントにだんだん、精神状態もナーバスになってくる。
「つーか、何を好き好んでこんなトコ走ってんだろう」と無駄な自問自答をしながら前に進む。
すでに気分は半泣きモード。
早くここから脱出してぇ〜〜〜!

しかしそんな自分をあざ笑うが如く、ついに一本杉峠最強のアタックポイントが出現する!
路面が激しく崩壊してます。
で、突破しました。

どうやって突破したかはご想像にお任せします。
こちらはやらせでは無く、本気でヤバかったです。
画像見た感じ以上に段差に落差があります。
ある程度テクのあるオフ車乗りの方なら中央突破も可能ですが、
テク無く、パワー無し、車体特性無し(非オフ車)の三重苦の僕は
かなりムリヤリな方法でココを通過しました。

二度とやりたくはありません。
最強アタックポイントからちょっと先へ行くと、路面が急にフラットになる。
ようやく、真っ当に走れる区間へ脱出したか?
しかし、再びまた路面状況が悪化してくる。
一面水浸し、というか沢と化している路面
そういや、すっかり忘れてたけど、ココ県道なんだよね。
路面を削りながら山を下る沢。
放置すればいずれココも素敵アタックポイントとなるであろう。
全体的この辺りの地盤は強固らしく、土砂崩れ等は起こりにくいみたいだが、湧水や雨水が路面を徐々に崩壊させていっている。
谷間を急激に下っていくという道筋が、更にその崩壊の足並みを早めているようだ。
自分より半年ほど前に此処へ訪れた人のサイトを見ると、あの大崩壊箇所にまだなんとか二輪車程度の路面が残っていた。
今ではチャリのタイヤ一本通れるかどうかだ。
もう半年、特に台風シーズンを過ぎれば路面は更に崩壊しているであろう。
近いうちに、バイクすら通れなくなるのではないか。
またもやアタックポイント出現。
倒木と大きな水溜りのコンボときた。
水に浸かっていない左側も泥ヌタ状態。
恐らく大雨の後は池と化してるのだろう。
枝と枝の合間を突っ切るが、微妙に引っかかって中々抜けられない。
突破して車体状況を確認すると、アチコチに小枝が引っかかっている。
ゲンナリしながらそれを引っこ抜く。

もう言う事無し、すばらしい県道だ。
大塚真壁線。
突然、視界が開ける。

ハッと息を呑む。

参った。
ホント参った。

皮肉でも何でもなくこの景色に感動した

極悪路を抜けた先に関東平野を一望する大展望区間。

しばしこの場に佇む。
大展望区間を過ぎるとすぐに採石場が現れる。
ひときわ目立つ白黒の岩地。
旧真壁町は花崗岩の名産地で、墓石・石灯籠の生産地としては日本一なんだそうな。
良質で風化に強い『真壁石』は上記の品以外にも
皇居や迎賓館の石材施設にも使われている。

当然、麓には石材屋が軒を連ねていて、まさに『石の町』と言った所。
その石材の原石が此処から採石されているのである。


・・・なるほど、だからr218は岩場が多いわけだ。
ようやく、民家が現れる。
ゴールは近いぞ!
だが、荒れ路面はまだまだ続く。
いい加減そろそろ真っ当な道を走りたい。
てか、さっきの家の住人って毎日こんな道を走ってんのか?
きた!
ようやく舗装路だ!
うおー、やっと極悪路面から解放される〜〜〜!
こんなにアスファルトが待ち遠しかったのは 国道418号 以来だ!
こちらにも当然ですが『車両通行不能』標識があります。
しかしアレだな。
『車両通行不能』と言いつつゲートを設置しない辺りに、なんか茨城県の大らかさが感じられる。
素敵です茨城。
安心快適、アスファルトってすばらしい。
もう、県道だろうが町道だろうがどうでも良いです。
しばらく、荒れ道はいいです。(と思いつつも翌日また廃道アタック)
県道41号線へ合流。
もうすでに『酷・険・廃』な道はおなかいっぱいな状況だったのだが、あえてここで引き返さずさらに北へ向かう。
正直、県道218号線は寄り道程度の考えだったのだ。
ところがどっこい、トンでもない強敵でした。
終点近くのヘキサ。
一見なんでもない長閑な田舎県道。
しかし、向こうに見える山地のV字の底では、おぞましい廃道に変貌して旅人に襲い掛かるのだ。

真冬にセローで行ってみました。
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