このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
東京と埼玉の県境をふらふらしていた際、偶然見つけた旧隧道。
一見、歴史ある隧道のようにも見えるのだが・・・。
坑内一面が地元の『やんちゃ君』達のキャンパスにされてしまっている。
現道との分岐点。 快適な新トンネルへ多く車両が吸い込まれていく中、一人静かな旧道へ向かう。 (ちなみに旧道は車両通行止めの歩行車道) | |
12月の肌寒い夕暮れ。 横を見ると西多摩の街並みが広がる。 一応、満地「峠」と名がついているが、緩い傾斜でだらだら登って来ているので「峠」というより小高い丘の上に上がっている感じである。 ただ、西側には延々山地が続いていて、この斜面の下を流れている多摩川を境にして広大な関東平野がここで終焉を迎えている。 (地図で見ると本来の古道・満地峠もっと奥の方にあり、こちらは峠らしい地形だが、どうやら新興宗教団体の敷地内となっているらしい) 現道との分岐地点から300m程で隧道が現れる。 | |
満地随道。 ぱっと見てレンガ隧道にも見えるが不自然な感じがする。 「 山形の廃道 」さんで公開されている隧道リストで、確認してみた所、昭和33年竣工とある。 さすがに昭和に入ってからレンガ隧道という事も無いだろうから、恐らく歩道隧道にリニューアルする際、レンガ隧道『風』に仕上げたのだろう。 が、先ほどから画像を見ていて気になっている方もいるだろうが非常にこの隧道、落書きがヒドイ。 行政がちょっと小洒落た随道に仕上げたはずが、いつの間にやら地元ヤンキーの集会場に。 | |
中は照明がバッチリ利いてとても明るいのだが、隧道の端から端まで落書きだらけ。 夜ここを通る時、怖いのは幽霊よりもカツ上げではないだろうか。 都市部が近いがため旧道の整備もしっかりしているが、負の部分も招きいれてしまったようだ。 多分、彼らの有り余ったエネルギーを「落書き」という形で吐き出しているのだろう。 が、せめて何か表現したいのならば、もちっとキチンとした形にしてもらえないだろうか? スプレー塗った繰るだけじゃ芸がないじゃん。 | |
そんなかで、ちょっとお気に入りだったのがコレ。 満地隧道はセブン&アイ系列だったのか。 24時間あなたの御来店お待ちしております。 ただし、夜間に売っているのは喧嘩のみとなっております。 | |
あきる野市側坑口。 扁額が表面より一段凹んでいるが、その位置が本来の表面だったのだろう。 | |
ここだけ見ると、とても気分の良い遊歩道である。 よくみると、元々あった道幅から人工的に木や植物を植えて歩道サイズに狭めた感じがする。 | |
道脇に何やら上へ登っていく怪しげな小道が。 最初、古道かと思ったが本来の古道峠はここからずっと西側を通っているので違うようだ。 さて、この道はいったい? 玉石の法面を使っているあたり古さが感じられるのだが・・・。 | |
隧道から250mほどで再び現道と合流。 ちなみに新満地トンネルが出来たのが1992年と言う事で、平成の世まで旧隧道が使われていたわけだが、さぞやバスや大型トラックとのすれ違いには苦労した事だろう。 しかし、昭和30年代の隧道なら今でも現役の所がザラにある。 が、まがりなりにも国道の隧道であり、しかも東京都内だ。 現在の交通量を旧隧道ではとても賄いきれなかっただろう。 新トンネル建設は必須だった訳である。 旧道の遊歩道としては、同じ青梅市内にある 吹上隧道(二代目) と比べれば、とてもよく整備されている。 あとは、夜間の治安だけが気になるところだ。 |
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