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真・千葉県道9号線
千葉県市川市〜松戸市
2007・3・31 来訪

道の途中で唐突に県道指定を外れる不可思議な道「県道9号 船橋松戸線」。
山深い所を通る県道が途中で林道に切り替わる、と言う事はさほど珍しくないが
比較的人口の多い市街地を通る県道では非常に珍しい。

だが後日、この奇妙な道のレポを作成しようとした所、ある事に気付く。



この道、地図によってルートが違ってる!


地図によって県道9号がルートが違うことに気付いたきっかけは、この十字路にある。
2007年のアルプス社の地図では、ここが何と丁字路として表記されているのである。
尺度が大きかったりする場合は、細い路地とかが省略される事はあるが、この地図だと尺度を下げても やはり此処は丁字路として表記されるのである。

こりゃあ、どういう事だ?

では他の地図サイトはでは、どうなのだろう?
そう思い マップファン の地図を見る事にした。

そして確認してみると、こちらはちゃんと十字路になってる。
・・・と言うか、こっちだと県道が右折では無く直進だ!

さて、前回探索より約2週間後。
再び県道9号を訪れた。

ちなみにこの2週間の間にカブが昇天し、メインマシンがセローさんに変わっています。

さて、やはりこちらも とても主要県道には見えないショボ道です。
だが、画像中心に写るミラーには決定的な物があった!
『千葉県』

間違いねェーー!
こっちがホンモノの県道『船橋松戸線』だ!
では『真の』県道9号線を進みます。
まあ、こちらが『本当の県道』だからと言ってなんら得する事はございません。
正直、松戸へ行きたいなら 前回 一コマ目の2車線道を直進して県道51号線に入ればいいのです。
実際、殆どの車がそうします。
県道9号末端区間を走る人は地元民か、カーナビに騙された人ぐらいでしょう。
(ただ、県道51号は渋滞しやすいので小型車限定で迂回路として使えなくは無い)
雑木林を逝く悲しい県道。
おっと、なにやら木に何か看板がくくり付けられていますね。
どうやら雑木林の所有者からのお願いのようです。
「公道は9尺(2.73)」と言うのが県道の幅員のようですね。
イマイチ県道の扱いがゾンザイです。
本当にゾンザイな扱いだな。

つーかゴミ捨てんな!
ゴミ放置丁字路を右折。
ちなみ、先ほど看板の所で市川市から松戸市に入っています。
ああ、ちゃんと路線名の通りになった。
こちらのルートは途中で消える事無く、上級道路である国道464号線にぶつかり終了。

すっきり。


さて最後に何故にアルプス社の地図では、あの「十字路」がなぜ「丁字路」として表記されていたか考察。
理由として挙げられるのは「国土地理院」の地形図にあると思われる。

右の地図で→が示しているのが例の「十字路」の場所である。
確かに此処では「丁字路」として表記されているのだ。

要するに『お国』が「丁字路」と言っているだから「丁字路」なのだろうと。
よって県道のルートも無い道を進む訳にはいかないので途中消滅させてしまったのだろう。

学生時代のあの道は「一つの情報」に縛られるのでなく、多くの情報を見聞きし最後は自分の目で確かろ、と教えてくれたような気がする。



後日談
このレポは2007年の夏にUPしたレポである。
当初、アルプス社のweb地図ではこの千葉県道9号線の末端部分が
JR武蔵野線の誇線橋の途切れた形で表記されていたのだ。

まあ、そんな事に気付いた事からこのレポを作成させるきっかけになったのだが、
2008年にアルプス社のweb地図がリニューアル。
なんとその際に、このr9のルートが変更(と言うか修正)され
正規ルートの表記に変更されていたのだ。

たまたま?
それとももしかして、関係者が閲覧してた?(笑)

ちなみに昭文社系web地図では 現在こんな感じ。
一応、十字路を直進しているが『ゴミ放置丁字路』で手前で消滅。
あと、もうちょっとで国道合流なのに・・・。

また、国土地理院は相変わらず。
さすが、お役所仕事w

それとも改描・・・する必要がある場所とも思えんのだがなァ。

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