このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
『戸谷隧道』
隧道探索を趣味にしていている物ならば一度はその名を聞いた事があるであろう。
現役の県道でありながら隧道へ至る道はほぼ放置プレーの極悪ダート道。
その過酷な道の先に現れる全長1km近い激狭素彫り隧道。
そして内部は大量の蝙蝠達の住処となっているという。
2007年8月20日。
この日の夜、富山・石川県境近くの公園で野宿をしていた僕は悩んでいた。
「戸谷隧道へ行くべきかどうか?」
この日 実は、某林道ですっ転んで右足を負傷していた。
これよりちょっと前にちょうど骨折をしていた箇所であり、
歩けないほどではないが かなり痛む。
かなりの悪路を進まねばならない戸谷隧道への道を行くには厳しいのではないか?
ようやく骨折が直ったのでムリするのは良くない。
・・・残念だが今回は見送ろう。
そう決断した僕は、とても安心した気分になった。
ええ、そんなの言い訳でブッちゃけ隧道が怖かったんですよ。
ハイハイ、今回は戸谷隧道はスルーね。
気分が楽になった所で僕は寝袋の中に入り眠りについた。
そして、翌朝・・・
いつの間にか、県道11号線から戸谷隧道方面への分岐点へやって来てしまいました。 え、スルーするんじゃなかったの、って? いや、それがですね。 R8から県道39号線へ曲がる予定が、交差点一本手前で曲がっちゃったんですよ。 で、この間違えた道が県道43号線。 もうですね、この時ホントに思いましたよ。 「お前は戸谷隧道から逃げられないんだよ」 ってね。 まあ、ホントにスルーしてたら当然レポUPする訳が無いんですがね。 でも、まあこの時点ではまだ様子見程度の気持ちです。 オイラのチキンハートは、「いつでも逃げ出してやる!」と叫んでおります。 R8から曲がってちょっと進む県道11号にぶつかり、丁字路を左折してまた少し進むと此処に来ます。 | |
ヘキサも立って、快適2車線の至って普通の県道。 車も数台すれ違い、そこそこ交通量あります。 が、間違いなく隧道を抜けてきた車は一台も無いでしょう。 | |
ここ、かなり紛らわしい。 県道、ここ左折です。 一回、直進して迷走しました。 | |
左側に この看板があったら要注意。 | |
集落を抜け、田んぼの脇に行く県道。 まだまだ快適な道です。 | |
が、唐突に車線が減少。 ショボイ田舎道へ。 かと思えば、また再び2車線になり、そして数百m進むと一車線に逆戻り。 一体どうしたいんだ、この道は。 | |
車線の広狭を繰り返しているうちに徐々に路面が悪化。 やがては路面中央に苔が生えてしまうような区間が現れる。 で、このゲートが退かされた場所まで来たのだが、横を見るとナニやら怪しげな看板が。 | |
あー、何か書いてあるね。 逃げる気満々ですが、取りあえずまだ進みます。 | |
まず殆ど車が入る事が無いであろうこの区間で何故か、また2車線復帰。 意味無しにも程があるぞ。 しかも両脇から植物に侵食されまくってるし。 なんか『廃』のオーラが漂いまくりです。 | |
そして、2車線道路から一気にグレードが落ち、とうとうダート路へと変貌を遂げる。 取りあえず最初はそれなりにフラット。 | |
が、徐々に路面は荒れてきて勾配もキツイ。 幅員も時々一車線を割る所もあり、正直 四輪での通行はかなり厳しいとしか言いようが無い。 それでも四輪車の轍もあり、実際WEB上にて車で逝った方のレポもあり、世の中レースとかとは別のベクトルで凄まじいドラテクを持つ人がいるものだとつくづく思う。 少なくとも、自分がドライバーだったら絶対通りたくない。 | |
真新しいコンクリ舗装。 一応、県道として手入れはされているようだ。 が、かなりこのコンクリ舗装はテキトーに処理されていて、「砂利道の上にコンクリかぶせました!」と言った感じである。 だって、路面凹凸がそのまんま残ってるんだもん。 雨水によって路面中央が削られた所はV字の路面になってます。 手抜き工事もいいところだ。 でも、こんな道に貴重な予算は割けられないよなァ。 | |
激ショボ県道を進む事しばらく。 久々に標識が現れる。 つーか、こんなところに標識があるのは何か凄く違和感。 さーて、コイツが現れたって事はつまり・・・。 | |
あーあ、来ちゃった。 |
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