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茅野市米沢北部 米沢霧ヶ峰線林道群
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※林道名が不明な上、道が錯綜しているため、整備度の高いA〜C地点(地図上ピンク色)を幹線としました。

第1次 2006年7月 XR100モタードにて
幹線と支線②のT字路支線④ 川で終点


▼連休を使い諏訪湖北西地域を探索。この林道群への入り口はA地点が分かりやすいが、大きな立入禁止の看板があるため他の入り口を探す。米沢集落の北側(山側)へ舗装路を上って行くと鹿用ゲート(B地点)を発見。無施錠で立入禁止の表示もないので、ここから入らせて頂く(通ったらすぐに閉めましょう)。▼川に沿ってしばらく上ると突然巨大な壁が現れる。最近出来たらしい大きな砂防ダムだ。林道も付け替えられていて、左手の斜面へと上がる。この先は割と新しい道となり、やがてA地点からの幹線とT字路で合流する。▼右折して幹線に入ると立派なコンクリート橋を渡る。ほぼ等高線に沿って進み、路面も綺麗なため変化に乏しい。12インチタイヤでも全く問題なし。途中、右手の支線③へ分岐するが未調査。やがて少し広くなった支線④への分岐点に到着。▼支線④は高原の5月でも木々が茂り、入り口は登山道の風体。しかし入ってみるとかつて車が通ったらしき幅員がある。薄暗い道をビクビクしながら進むと分岐点に出るが、左は倒木で行き止まり。せっかくなので右へ進むが、こちらは作業道の様だ。岩が多く、モタードの固定型ステップに当たる。タイヤも滑る。荷積みをした跡地だろうか、なだらかな森の広場で乗り物は終点。この先も踏み跡は続くが、渡河地点から先は不明瞭なため諦める。▼幹線へ戻り屈曲した道を下ると左手に支線⑤が現れる。モタードでは厳しそうなので未調査。そしてすぐに広場へ出る。ここにはこの山域の概略図があり、カシガリ山の南麓に林道群が描かれている。霧ヶ峰高原から伸びた尾根の一つがカシガリ山で、そこから茅野市街へ落ち込む。▼すぐ脇に支線⑥の入り口がある。GPSで現在位置を確認するが、一体いくつの支線があるのか、自分がどう走ってきたのか現地ではさっぱり分からなかった。支線⑥は上り坂となり幅の広い立派な道。薄暗い森を進んで行くと上空の開けた分岐へ出る。その先は草の茂る下り坂となっており、この道の峠の様だ。いくつも分岐点を経てくると、大した距離ではないのにとても不安になってくる。なだらかな山体故、全く眺望が無い事が原因なのだろうが気が滅入ってきた。▼支線⑦はずっと上り坂で、草で見えない岩を踏み転びそうになる。ぬかるみに負けず登り続けると、いつの間にか周囲は熊笹になる。標高は霧ヶ峰高原と同等の様だ。開けた笹原を進むと、轍は大木の下でループする。この先は登山道らしき踏み跡がカシガリ山方面へ続いているが、地形図を見る限り尾根の急登となるのでUターン。木漏れ日の差し込む笹原は幻想的。▼今回は士気低下によりここまで。幹線へ戻りC地点から退出。

第2次 2006年8月 XR230にて
支線①への分岐支線①終点幹線崩落地点崩落地点より下
支線④入り口支線⑦終点の笹原洗い堀 序の口


▼お盆休みを利用して再訪。買ったばかりのXR230にて午前6時、A地点よりスタート。前月の豪雨による爪痕を心配していたが、快適な幹線を快適な大径タイヤで進む。早速地図に載っていない支線①を見つけ左へそれる。綺麗な土の道を進むと、道路左脇に沢の頂点があり大規模な崩落をしている。道に影響はないが、落ちたらまずい高さ。その先で小さな流水路を渡るが、路上に土砂があふれている。難なく越えられたが、豪雨のダメージは大きい様子。この道はすぐ先の護岸整備地点で行き止まり。幹線へ戻る。▼前回より茂ってしまった支線③をパスして進むと、道を塞ぐようにテープが張られている。キノコのシーズンだから?と疑問に思いながら進むと、地層が見えた。道路がない。バイクを止めて近づくと、穴の周りに亀裂が走っている。のぞき込むと、沢に沿って数十メートル下まで崩壊していた。15m程先の岸には路面から20cmくらいの砂利層とその下に茶色の土が見える。色々と写真を撮ってみたが、迫力はちっとも伝わってこない。道幅の9割は崩壊しており、左側に僅かな幅が残るのみ。倒れると落ちるので、手押しでヒヤヒヤ通過。段々と路面の洗い堀が目立ち、山が左の右カーブ=沢を越える時は心配になってくる。轍が流水に掘られ、深さ30cm以上の地割れ2本が続く。▼前回パスした支線⑤も、表土が流され河原の様になっていた。腕が上がるまでもう通れそうもない。支線⑥・⑦と進み前回の笹原にへ向かうと倒木があり迂回。終点でしばし休憩。支線⑦を戻る途中左手に平地を発見。地図にある分岐はこれの様だが、既に道の面影はない。▼支線⑥を左折して前回行かなかった西へ進む。分岐点だけ廃道風で、意外に良い道だ。地図上茶色の周回路を時計回りに進む。轍の洗い堀が多くなり嫌な予感。▼支線⑧の入り口は、ここから吐き出された水や土で小さな沼となっている。少し入ってみたが、方向転換が難しい道幅となったので戻る。▼ここからD地点までは、川に沿って下りが続く。屈曲の少ない道のため、深い洗い堀が延々と続く。カーブで消え、直線からまた洗い堀。道の中央、島になった所を伝って走るが、路肩に進路変更した直後に後輪が溝に落ち遂に転倒。一瞬見えたハンドルの落下点に岩があったような気が・・・。エンジンを止め、汗だくになって溝から引き起こすとブレーキレバーがあった。地面ではなくハンドルに付いていた。少し曲がって。ハンドルは溝に落ちたので、車体側面全体が接地したおかげで助かった。納車1週間で右側が傷だらけ。調子悪そうにエンジンが再始動して走行再開。後からGPSのデータを確認したら、転倒から走行開始まで2分半くらい。10分以上、苦闘した気がしたが意外に短時間の出来事。▼下れば山から出られるはずだが、下り故に地割れが続く。今度右に倒したら絶対折れる。左に倒したらクラッチが使えない。選べるならば右へ倒れよう、などと考えながら地獄地帯を通過。D地点へ脱出した。▼全ての支線を探索するつもりが、難易度が高すぎて断念。道が直るか腕が上がったらまた来よう。

2006年7月の豪雨により随所で崩壊が見られます。復旧工事が行われており、いずれ元通りになるでしょう。しかし、元々廃道になっていた所は、自然に還る速度が加速されました。復旧工事現場の標識に[林道米沢霧ヶ峰線]の表示がありました。出入口には一切名称表示はありません。

2007年5月現在、災害復旧工事中
2007年8月31日までの予定で工事中。崩壊箇所の工事はほぼ終了。周辺路線も、洗堀が大体埋められました。上記地図で10と記載した路線は、伐採木があり途中から通れません(途中も藪)。

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