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群馬県 御荷鉾スーパー林道
群馬・長野県 県道108号線 余地峠
群馬県 十石峠周辺
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2007年4月 XR230にて






御荷鉾スーパー林道
▼今回は入念に下調べをしたツーリング。東京から日帰りで長野県まで足を伸ばすので、朝4時起床。バイクを預けた坂戸の知人XR250宅へ電車で移動。▼給油後R254・140経由で城峯山を越え下久保ダム(神流湖)へ。途中、XR250が停車時に傾けるとキャブからガソリンが漏れる症状が発覚。この事は不運の序章に過ぎなかった。ダム堰堤下からR462へ上がり、9:15林道栢ヶ無線へ入る(水溜まりが多く走りづらい)。途中、手書き看板に助けられ、いつの間にか御荷鉾スーパー林道に入っていた。高規格の林道で走りやすい。季節外れの雪で4輪車の轍が川となっており、XR250氏がカッパズボンを装着。私は寒がりなので朝から上下カッパ。大過なく走っていたが、桧沢峠の分岐で道を間違えて下仁田町へ下山。

余地峠
▼買い出しを済ませ、県道45〜93〜108経由で余地(よじ)峠向かう。108号線からは「なんもく村自然公園」の看板に従い左折。舗装路をクネクネ上り、公園建物の手前から右の山へ入る(県道の峠越えは熊倉川沿いを予定していた様だが未完成。車両が入れるのは自然公園側から登る道のみ)。分岐を左折し、ゴツゴツから落ち葉のフカフカ道に変わると、しばらくして行き止まりとなりハズレ。手前にある左へ登る道が正解(国土地理院に記載のルートとは異なる様子)。U字断面のやや急な坂を登り切ると、倒木が現れる。事前にネットで見た写真は何本も倒れていたが、チェンソーで切ったらしく、路面の1本を残して谷に処分されていた。徒歩なら、ひと跨ぎだがバイクには大きい障害。ここで昼食とする。
▼食後、倒木を切ろうと思ったが直径30cm程もあり半日掛かりそう(倒木・枯死木の伐採は届け出不要だそうです)。今回は乗り越える事に。ところがここでアクシデント発生。XR250氏が根っこ部分を乗り越えようとして谷側に転倒。転落は免れたものの、ミラー折損。針金と、人間の怪我用に持ってきたサージカルテープで補修。更にどこかでフロントカウルのボルトが脱落していた事が発覚。踏んだり蹴ったりだ。助けられなかった事と、動画で撮らなかった事を悔やみつつ、今度は私の番。荷物を降ろし、ミラーを畳み、恐る恐る土砂を越え倒木に接近。根っこで滑る後輪を体重で押しつけて、なんとか前輪だけ倒木の上へ。先人の失敗を避けるべくここからは人力。2人で車体を持ち上げ亀状態にして一休み。荷物を取りに行った後作業再開。ハンドルをロックして、安全な方向に向きを変え、後輪を持ち上げてようやく突破(写真だと簡単そうですが、手前に土砂と立木、右半分は斜面です)。▼装備を調え走行開始。走り出した直後、嫌な事が頭に浮かんだ。「この先に突破不可能な障害があったらどうしよう・・」 私は良いが、ミラーを折って越えた苦労が報われない。幸い、崩壊や倒木があったものの、数分で余地峠に到着。峠の馬頭観音には大正二年の文字があり、推測だが明治末期以降に牛馬の往来可能な道に改修されたのだろう。武田氏の上野攻めに使われ、上信電鉄が越えようとした峠なので、地域の人にとっては幹線道路だったはず。現在はすぐ北に田口峠・南に大上峠と、車道が通り利用価値が薄れてしまった。峠から長野県側を向いて右手には怪しい森がある。倒木が多いものの、1本のラインが見いだせる。下り初めて分かったが、これが長野県側の県道108号線(予定地であり廃道)。直線的に下る旧道(事実上の現道)に対して、県道予定地は大きく屈曲して高度を稼いでおり、長野県側には接続の意気込みが感じられる。時間がないので急いで下り、R299を十石峠へ向かう。

十石峠周辺
▼峠を素通りして、今回の目的は群馬県側の林道。天望山北側の林道は、下りきった先で終点。国道を更に下り、広場から南へ伸びる林道へ入る。緑色のフェンス先で3分岐するので右へ。立派な道で期待したが、眼下に砂防ダムが見える。下って行くと予想通り砂防ダムの工事道路。更に栃平沢を下る小道があったが未走行。分岐に戻り左の道へ。下る下る、どこへ行こうとしているのかずっと下る。途中、上野作業道という看板があった。見つけただけで5箇所の分岐があり、3つは砂防ダムで終点。残りは未走行。丁度、国道直下。3分岐の中央は、燃料不足のため断念。国道へ戻る。矢弓沢林道の分岐で国道は通行止め。看板には雪解け後の整備が終わっていないと言う雰囲気の事が書いてある。災害では無いようなので、そのまま進む。確かに至る所で軽度の落石・崩壊・倒木がある。国道から堀割で登る道を少し探索し、いよいよガス欠が近づく。道路の付け替えが行われた地点の少し下で、ホイールローダー(除雪で使うやつ)に遭遇。手前で見ていたらパッシングされた。来い?来るな? 路面の落ち葉を谷底へ捨てる間に脇を通らせてもらった。その先は、昨年通った時より道幅が2割程広い。路肩の石や枯木が無いと、こんなに違うものか。きっと1年でこの道が一番綺麗な瞬間だ。規制ゲートを抜け、16:30道の駅上野で給油&休憩。生椎茸1袋(\150)とフキ味噌(\320)を購入。
パンク漬け▼さて出発という時に、XR250の後輪がパンクしている事を発見。タイヤを回してみると五寸釘が突き刺さっていた。やれやれ・・。パンク修理剤を充填しても、大きな穴からシューシューと空気が出てくるばかり。指で穴を塞いでしばらくすると、タイヤに空気が溜まり始めた。すぐ走り出せと説明書きにあるので、半信半疑で走行開始。R462から土坂峠を越え、長瀞・寄居と60kmを走りR254に入った所で再度エア抜け。橋の上だったので、無理矢理走って歩道に停車。既に19:00を回っており、辺りは真っ暗。先ほどのパンク修理剤の残りを再注入(再使用出来る事を発見)するも、足りず。私がカー用品店で再調達してきて、注入。一見直ったように見えたが、走り出すとビードが落ちかけているのかタイヤぶれて回転している。今度は2kmでエア抜け。同じ作業をして9km走行し、小川町に入った所でエア抜け。どうも信号待ちが良くない気がする。これでダメだったら諦めようと話して、低速走行&止まらない&信号待ちの時は荷重を掛けない、走り方で21:00無事に坂戸へ到着。パックしてから4時間半、およそ100kmを走行。XR250氏と別れ、鶴ヶ島から高速に乗り22:00帰宅。
今回の教訓:パンク修理剤はあまり当てにならない。面倒でも現地で修理した方が早く安全に帰れる。




















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