このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

小高模型・ロコモデルペーパーキット 昭和47年製品
当鉄道は開業から資金難で、カツミの20系客車がほしかったものの、編成をそろえ、機関車を調達するだけの金もなく、模型店に通っては、ショーケースを眺め、早く働いて稼げる大人になりたいと思うのでした。
そんなとき何気なく目にした、紺色の扁平な箱。側面にはナシ20とかナロネ21とかナハネフ21とかゴム印で打ってありました。何だろうと店員に声をかけ、中を見せてもらい、はじめてペーパーキットなる存在を知りました。昭和46年のことです。
それは、かの有名な
小高模型のペーパーキット。正確にはプレスボード製ボディーキットといい、うす茶色のつるつるの厚紙に窓が抜いてありました。そしてホウの木の屋根板と床板。20系キットにはダイカスト製の床下器械一式も入っていました。
これで当時600円。500円の同じく小高製のTR55台車を買い、連結器を買えば塗料を買っても、1500円で一台完成しそうだ。カツミの20系完成品が一番安いナシ20でも2500円でしたから、うんと安くできる。そう算段したのでした。
そしてはじめて作ったペーパーキットがナロネ21。しかし、実際は順調に物事が運んだわけでなく、車体は何とか組めたものの、塗装はマッハの銀缶による筆塗りで、表面はごつごつ。クリームの細帯など、素人がそう簡単に引けるものではありません。
台車やカプラーの取り付けは目分量だったので、中心点がそろわず、走らせると脱線ばかり。世の中そううまい話ばかりではないと実感したのでした。
この第一作の車輌は、二作目三作目と作るうち、すこしずつ技量が上達し、見劣りしてきたため、早々に廃車にしてしまいました。この昭和40年後半は正にペーパーキットの全盛期で、このほかケント紙?を使用しウインドシルやヘッダーの貼る場所をガリ版印刷で示したあった、
ロコモデルのペーパーキットも幅を利かせていました。ロコモデルは旧型国電のキットが充実していて、初期に発売されたキットは、完成後車輌がきちんと納まるように、大形の箱に入っていました。
そのほかにも、
みどりやとかミカド模型なども比較的簡単に組めるキットを発売していて、地方都市の模型店でも簡単に手が入りました。では、私の恥ずかしい作品を少々お目にかけます。

▲昭和49年にロコモデルのペーパーキットを組んだスユ43です。ペーパーキットの製作をはじめて3年目。
かなり組立のコツはわかってきました。エアブラシは高いので、スプレー缶のぶどう2号で塗装しました。筆塗り時代よりかなり見栄えよく仕上がるようになりました。
しかし元来ずぼらな正確で、床下器械はでたらめ。塗り分けのめんどくささから。屋根もぶどう色で吹いてしまった、いい加減さ。
先輩諸氏にこんなのモデルじゃないと叱られそうです。郵便表記や、荷物車用ガラス、インレタを貼ったら、ちょっと細密度がアップしたと自己満足していました。



▲ロコモデルが日暮里のマーケット通りにあった頃購入しました。ナハ11です。
そのころのキットは「完成車が入れられます。」という大形の箱ではなく、小高模型と同じような扁平な箱に入っていました。1500円だったと思います。
ロコモデルのペーパーキットは素材がケント紙だったと思われます。ボンドを使っての組みやすさでは一番でした。
写真のサッシ窓もキットの中についていました。この頃は床下にもこだわるようになり、台車は日光モデル、床下器械はエコーモデルのものをおごりました。屋根もきちんと灰色で吹きました。サッシを入れるぐっと感じがよくなりました。


▲オール小高模型ブランドで組んだオロ40です。昭和60年の製作です。
この頃は小高模型のペーパーキットはもう地方都市ではなかなか手に入りにくくなっていました。静岡県函南町の小高模型へ通信販売で取り寄せて購入しました。
TMS昭和48年5月号の張り上げ屋根のスロハ32が気に入って、それ風に作ってみました。このキットもベンチレーターから、床下器械まで入っていました。台車も純正小高製です
。小高の台車の彫りの深さと、黒ともネズミともつかない、微妙な色合いが気に入っていました。一応座席も取り付けてあるのですが、暗いグリーンで塗ってしまったため全然目立ちません。


▲3両そろい踏みです。前に紹介したED16に牽かせるように、塗色もぶどう色でそろえたのですが、ED16の牽引力が足りずあまり活躍のなかった車輌群です。一番手前のオロ40でさえ、製作後20年が経過しているのに、狂いは一切ありません。むしろ金属製のモデルの方がさびが浮いてきたぐらいです。今では完全に忘れ去られたペーパー客車ですが、その耐久性に驚いています。多分一生私の部屋のガラスケースで飾られることでしょう。

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