このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

ED16 宮沢模型 昭和51年製品
生まれて初めて購入した、スケールモデルの機関車でした。当時、ペーパーキット(小高模型・ロコモデル)でぶどう色の旧型客車を多数製作していました。これらの客車をひく機関車を物色していました。そのころ、デッキつき旧型客車に興味をもち、EF57やEF56あたりがほしかったのですが、これら天賞堂製の機関車は、当時すでに20,000円近い価格であって、全く手が出ませんでした。
そんな中で模型屋のショーケースに「お買い得ですよ。」と言うように飾られていたのが、
ED16でした。宮沢製品は友人が181系こだま形を所有していました。運転性能も良く、窓ガラスが色つきのブルーに貼られていて、そのセンスが気に入っていました。
そんな宮沢の製品ですから、このED16も買って間違いはないだろうと思ったわけです。ED16は本来貨物用ですが、客車をひかせるのも、模型鉄道ならではの楽しみです。全くこだわりはありませんでした。価格も8500円と手頃。小遣いをはたいて購入しました。厚いスポンジに包まれて、天賞堂に対抗して立派な銀箱に入れられ、我が家に到着しました。
ところが実際は走らせてみるとちょっと問題ありでした。ディテールはスケールモデルらしく、当時の標準仕様で全く不満はないのですが、いざ線路に乗せようとすると、付随台車がくるっと180度回転してしまい、全く乗せにくい。おまけに回転するたびに、フレームにあったてしまい、ペイントがだんだんにはがれていきます。
遊び車輪が4軸もあって、登坂能力無し。ペーパー客車を6両ひかせて、オーバークロスを登り切れず、空転が始まります。EB45の方がはるかにに牽引力がありました。モーターは2コ搭載しないと話になりません。大きな期待を担って、当鉄道に入線したものの、ほとんど活躍はせずに終わった、不遇の機関車です。(後に台車が改良された製品が、発売されたようです。)
サイドビュー。ディテールも悪くなく、D級電機ながら、大型パンタを振りかざし、その姿はEF級にもひけをとりません。
正面から見てみます。ライト類は全部ダミーです。当時16番ゲージはライト類がダミーなものと点灯するものが半々ぐらいでした。この小さいライトケースに米粒球を入れるのは、難しい技術でした。カワイモデルのロコは、米粒級をセットしていましたが、後ろがはみ出して、実感味に欠けていました。ライト点灯の迫力をとるか、ダミーの実感味をとるかどちらかでした。
上から見てみます。改めてパンタの大きさが目を引きます。旧型電機は大型パンタをそなえるのが特徴です。
車軸が6本ありますが、駆動軸は2本のみです。機関車の総重量は800㌘あり、遊びの車輪が多く、客車をひかせると、勾配で空滑りしてしまいました。
付随台車はご覧の通り、くるくる回転してしまいます。ボディーに傷はつくし、レールには乗せにくいし、扱いに困りました。

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