このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

モハ80系 小高模型ペーパーキット  昭和55年製作
モハ80系は、はじめてのペーパーキットでの電車製作でした。
小高独特な扁平の箱は、車輌カラーをイメージした色分けがなされていました。20系キットは濃紺。旧型客車キットは茶色。そして153系や今回紹介する
80系のキットはオレンジ色でした。
これらペーパーキットの色とりどりの箱が、模型店のショーケースにうず高く積まれているさまを、もう一度見たいものです。その光景をどなたかカメラに収められている方はいらっしゃらないでしょうかねえ。

さて、80系はペーパーキットの組立がかなり慣れてきたころのものなので、私が作ったにしては比較
的きれいに出来上がった作品です。
3両一気に製作しました。クハ86が2両、モハ80が1両です。そのほうが研磨や塗装作業が効率よく進められました。
クハ86は300番台しか製品化されていませんでした。クハ86の初期形も製品化されていれば、編成に変化がでるのですが、やむを得ません。私のような極小模型鉄道で同じ形式を2両保有というのはもったいないものです。(2両買うお金があれば一両でも多くの形式をそろえたいですから。)

クハ86です。2両同じ品質で作らなければならず、結構気を遣いました。初のツートンカラーに挑戦です。塗り分け線の斜めラインは車番によってバラエティーがあって、いつものずぼらがでて、大体このあたりだろうということで、マスキングテープを貼りました。
銀の窓枠を貼ると俄然メリハリがでます。ドアのガラスは本来Hゴムですが、ネズミの色差しは失敗すると怖いのでやめた、といういい加減さです。


モハ80です。こちらは切り妻箱形なので作りやすかったです。避雷器やランボードは別パーツで少しグレードアップさせました。
パンタもこの頃になるとギンギラのおもちゃぽいものから、つやをおさえた塗装済みのよいものが出回っていました。作ってから、四半世紀たった今でもこのパンタまわりは気に入っています。


▲動力はモーターにインサイドギヤという一般的なものです。台車も床下器械小高ブランドで統一しました。台車はネズミとも黒ともつかぬ沈んだ色味になり今眺めてもリアルだなあと一人感心しています。ロコモデル風に床板も黒で塗装して少しかっこつけています。


▲小高のクハ86はその前面部がたれ目で、実車とは少し印象が違いました。
今の限りなくリアルさを求める流れの中では、とうてい勝負になりませんが、私はこの顔が気に入っていました。「けろっこでめたん」のようで愛らしいのです。
金太郎のよだれかけと呼ばれた前面部の塗り分けは、マスキングテープをうまく曲線に貼ることができず、断念しました。
今こうして眺めてみると、前面だけでもHゴムの色差しをやってあげればよかったなあ、と悔やまれます。少しの手間で引き立ちますものね。
80系の中間車の貫通ホロは大型でした。きちんといさみやから80系専用の大型ホロのパーツがでておりました。


▲3両そろい踏みです。ボディーに手すりもサボ受けも何もディテールのないすっぴんなモデルです。でもそのためかなり丈夫で25年たった今でも当時と同じ状態を保っています。本当はラインナップされていたサロ85も製作予定でしたが、それは実現しませんでした。

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