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07年 2月

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355.  2/27 ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  新車のにおいがわかればヲタか

354.  2/26 ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  電車が遅れる話、天候編1 雪

353.  2/25 ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  事故を未然に防ぐ非常ボタン

352.  2/21 ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  東海道線が華やかだった頃

351.  2/19 ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  弁当の空箱は座席の下へ

350.  2/18 ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  移動費用は安いに限る

349.  2/16 ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  住みやすいと人も増えるかな

348.  2/14 ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  思いやりとおせっかい

347.  2/13 ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  長く生きるとボロと揶揄されるが

346.  2/9  ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  金券屋のばら売り昼得より安い

345.  2/7  ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  待てば座れるありがたみ

344.  2/5  ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  都会からの風?都会へなびく風?

343.  2/2  ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  続 あまりの豪雪も困るのだが

342.  2/1  ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  あまりの豪雪も困るのだが

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  新車のにおいがわかればヲタか

 

2/27

昔に較べて、最近は鉄道車両の寿命が延びてきているように思う。

具体的な数字の裏付けではなく、わだらんの感覚だけではあるが、かつて国鉄末期の頃、車令30年を越える車、1985年の時点で1955年以前、

つまり昭和20年代以前の車はほとんどいなかったし、大手私鉄でも本線系はほとんどが車令30年未満だったと思う。

が、最近はたとえば北陸線では1962年の車が元気に走っているし、阪急にも京阪にも1965年以前の車が現役、しかも本線で走っている。

昔の車よりずいぶんと車体の耐久性はよくなったし、技術的に安定しているのでもあろうか。

末永くがんばってもらいたいと思う反面、あまりぼろい電車ががんばるのもどうか、と思う。

 

が、その一方で一気に車両を取り替えようとする動きも目立ってきた。

特に関東でその傾向が顕著で、JR東日本はその最たる所。

一時期経年車両の車両故障による輸送障害が社会問題になって、次々と車両の置き換え計画が進んでいる。

一気に1000両もの車両を取り替えできる力はすごいものだ。

古い車両を追いかけるのはヲタばかりで、一般客は新しい電車の方がいいわけだから、社会的には歓迎されることなのだろう。

もちろん古い電車より最近の電車の方が電気を食わない省エネ電車なので、地球温暖化防止の6%施策に合致するものでもある。

最近のエアコンが以前より電気を食わないのは周知の通りか。

そういえbなわだらんの家のエアコンもそろそろ替え時だろうか。

 

わだらんが朝乗っている707Mは221系である。

JRになって出てきた新型車で、出た当時は相当の話題になったいい車である。

わだらん的には後に出た223系より221系のほうが座り心地も揺れの感じも好き、なにより221系のほうが柔らかでかつ重厚な乗り心地に思えるのだが。

ドア前後の座席には小テーブルがあって、ちょっとした贅沢感があるし、その小テーブルのおかげで傘を立てるのにはとても便利だ。

世間の評価はどうだろうか。

 

しかしどうやら221系も本線引退の時期が近づいているようである。

一気に置き換えができるほど体力のないJR西日本ではあるが、ぼちぼちと置き換えは進むようで、

近日223系の増備車で221系を追い出し、玉突きで嵯峨野線の旧型113系を置き換えるようである。

運用的には223系で本線が統一されれば無駄も減り、異常時の回復も早くなるわけで歓迎されることなのだろうな、利用者としては。

もちろん新しい車のほうがなによりきれいだから。

とはいえ、好きな221系に毎日乗れなくなるのは少し残念、といつもの朝のように淀川の上で目が覚めたわだらんは、ヲタのエゴをこぼしてみたりする。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  電車が遅れる話、天候編1 雪

 

2/26

雪が降ると電車が遅れることがあります。主な要因はこんな例です。

 

・視界が悪くなる 

電車の運転士は決められた場所で信号を確認します。

吹雪などのために視界が悪く、その決められた位置で信号が見えない(色が判別できない)場合、見える位置まで最徐行(時速25km以下)で進まなくてはいけません。

特に彦根や安土付近など、時速130kmで走るようダイヤの組まれた区間でこの状況になると、すぐに遅れが生じます。

(信号の確認方法は、また後で説明しますね)

 

・雪が線路に挟まる 

普通の線路なら多少雪が積もっても蹴散らせていきますが、ポイント(線路の分岐です)の場所で雪が挟まると線路の切替ができなくなることがあります。

そうするとダイヤで決められた線路に進めないことが発生し、電車が遅れる原因になります。

 

・ポイントが凍り付く

上の雪がポイントに挟まる例と同じような状況で、線路に付いた水分が凍ってしまい、線路の切替ができなくなることがあります。

この場合も同じように電車が決められた線路に進めず、遅れが生じます。

ポイントの凍結や降雪除去のため、雪国では電気または灯油ヒーターを、雪の少ない地域ではカンテラを線路の下に炊きます。

雪の日に、線路に炎が上がってのを見ることができますが、このカンテラの火が見えているのです。

 

・踏切が雪で異常を検知する

主要な踏切には障害検地装置という、踏切内に車や人が残っている場合に、進んでくる列車を停める装置があります。

障害物があると張られた赤外線が切れる、というものです。

気温の高いときの水分を含んだ大きな雪粒が時折障害物と誤検知され、電車が停まることがあります。(最近装置の改良が進められているので、多雪地帯でのこの例による遅れは減ってきましたが)

 

・雪の塊が落ちる

北陸線などで雪の中を走る車両は床下に雪が付着し、すこしずつ大きくなります。

その雪は気温の高い地域にくると雪の塊になって線路に落ちます。

しかも列車が高速で走ると塊が運動エネルギーを持っているので、落ちたところにある線路の下の砂利石(バラストといい線路にかかる重みを受ける役目です)などを吹っ飛ばしてしまいます。

一度高槻駅構内でサンダーバードが線路の溝にあるふたを吹っ飛ばして、道路外まで飛ばしたことがあります。

そのため、雪が床下に付いた状態の時は速度を落として運転するので前がつかえて電車が遅れます。

 

電車の遅れる要因は様々です。また続きます。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  事故を未然に防ぐ非常ボタン

 

2/25

金曜日の帰りである。

大阪駅に入ったのが17:52で、9番に上がると向かい側、ちょっと離れた8番のりばに17:53の大垣行きが入ってきた。

これは10両で座りやすい列車ではあるが、今から階段を降りて、また階段を上がる時間の余裕もなさそうである。

なので、当初の予定通り18:15の3502Mに乗ることにする。

既に18:00発の3500Mへは、長い列ができていて、とても今からでは座れない。

12両の3502Mはホームの先端に停まるので、まだ誰も並んでいないところにわだらんが先頭で列を作る。

これで安心して座って帰れる。

ただ、この3502Mは草津止まりなのが難点なのだが。

ところで、気になる事象である。

並んでいながらホームの表示を見ると、3500Mは9分遅れだそうだ。

大久保で踏切非常ボタンが扱われたとかで、先行するスーパーはくとが8分遅れで入ってきた。やっかいな話だ。

通りがかりの駅員に3502Mの遅れを聞いてみるが要領を得ない。

本来、ホームのどこかに運行状況の画面端末があって、今次の電車がどのあたりにいるのかを見るようにできることが、

非常時の案内に必要だと思うのだが、今はその体勢になっていない。するつもりはあるのかな?

 

そんなわけで遅れの3500Mを見送って待つことしばし、3502Mは定時で大阪駅へ到着。

3500Mが遅れた分乗客を拾って、この3502Mは空いている。

そうなると窓側前向き座席を確保して、もう熟睡状態である。

結局目が覚めたのは石山を過ぎてであった。ところが草津手前で電車は停車。

草津が満線で入線できず、結局808Tには接続しないらしい。

定刻で走った808Tは遅れ3500Mを草津で受けたようで、そのまま走って逃げていってしまったわけだ。

本来3502Mを受けるべきなのだが。

 

そんなわけで、草津で待ちぼうけ。結局次にやってきたのは新快速3506M、大阪18:30の新快速である。

普通電車808Tは行ってしまい、次の普通の810Tが遅れた状態なので、これでは栗東への足がないとの判断か、この新快速3506Mが栗東停車である。

そんなこんなで、やっと野洲に着いた。結局18:00を見送ったが故に最終的に18:30の新快速になってしまった。

まぁ草津まで熟睡なのだから時間が30分余計にかかってもそれでよしとするか。

でもたかが踏切非常ボタンでここまで遅れるのも、いい迷惑ではある。

もちろん、本当に事故間際ならそれは助かったことだが。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  東海道線が華やかだった頃

 

2/21

日中天気が良く、仕事も後回しにできそうなものばかりになったので、とっとと切り上げて、大阪駅へと向かう。

日がかなり長くなって、17:30でも結構明るくなってきた。ありがたい話だ。

明るくなったのを幸いにホームの写真を撮っておいた。

4月8日から今の9/10ホームはなくなって、隣の現在工事中のホームにお引っ越し。

昔まだ新幹線もなく、ましてや飛行機で旅行などほとんどできなかった時代、

東京への足は東海道線の特急・急行列車であった。

昭和36年の時点で東京まで特急電車で6時間30分の長旅である。

今では新幹線で2時間30分と半分以下、昼中の移動が当たり前だが、昔は昼に移動できるのは一部のお偉いさんや時間が使える一部の層で

当時の企業戦士たちはみな夜行列車で東京へ移動していたそうだ。

 

さて、そんな特急・急行列車を昼に夜にと、東へ送り出していたのが今の9/10ホームである。

当時の写真を見ると今と変わらない屋根の柱、今より多い乗車位置の札、そしてなにより長い旅行を思わせる大きな荷物の乗客がたくさん映っている。

もちろん見送りで出迎えも多かっただろうし、いまよりずっと活気があって華やいだ雰囲気だったのだろうと思われる。

わだらんは野洲へ帰る通勤を始めるようになるまで、この9/10ホームにはほとんど縁がなかった。

もちろん新幹線のない時代は知らないし、のちに11番ホームができて、北陸特急が移ったこともあって、ここを利用することはなかった。

実際、日中の9/10ホームはほとんど人影もなく、ひっそりである。

 

毎日新快速の席を取れるかどうか、と悩んだり策を練ったりしているうちはなかなか昔のことを思い起こす時間はないのだが、

さすがにもうすぐこのホームがなくなる、というのはちょっと感慨深い。

リベットだらけの古くさい屋根柱がまたなにか訴えているようである。

でも目の前にはいつもの通勤ラッシュ。

17:30の3496Mは先行の「かにかにはまかぜ」の影響か、微妙に遅れながら入線。

ホームにできていた長い列は一気に車内に吸い込まれ、一瞬の静寂の間が空く。

昔も長距離列車がホームに入り、一息きつくとこんな静かな間があったのだろうなぁ。

夕闇せまる忙しい時間、無骨な屋根柱は何を思っているのだろう?

 

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ところで、わだらんとそう離れていないところから大阪へ通勤しているやなさん( http://www.mag2.com/m/0000149047.htm のメルマガで紹介をいただきました。

ここの読者の方は女性も多いと思います。

次回から数度、「電車はなぜ遅れるか」「どうやったら座れるか」を書いていこうと思います。

やなさんのところから来ていただいた方にもわかりやすいよう書いていくつもりですので、おつきあいどうぞよろしくお願いします。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  弁当の空箱は座席の下へ

 

2/19

ちょっと調べたいことがあって部屋の片隅に雑然と積まれた書籍の山をひっくり返してみたのだが、必要な本がない。

普段は立ち読みや図書館でたいてい済ませるのだが、たまには本も買わねば、と思い立つ。

旭屋書店本店に電話し、交換から鉄道へと回してもらい、在庫を確認。

「ピクトリアル新車年鑑2004ありますか?」と聞くとわずかの間をおいて「ありますよ」との返事。

こんな問い合わせに即座に答えてくれる店員は大したものだ、と思う。

こんなヲタ相手では疲れるだろう...

というわけで、仕事帰りに旭屋書店の8階へ。

さすがに平日夜は子供も粘着そうなヲタもおらず、まったり。

比較的年齢が高く見え、大人の世界。

そんななか、一冊の本が目に入った。

最近、昭和30年〜40年代の写真集がちょっとしたブームの様で、いくつも本が出ている。

みな大型本で、わだらんが昔子供の頃に見たようなバスや街並み、蒸気機関車などがこれでもか、と迫ってきているのである。

目にとまったのは、黒岩保美さんという方の写真集。

この方、国鉄時代のデザインの大御所で、例えばグリーン車マークの図柄を書かれたり、進駐軍専用車の詳細なイラストを残したり、

と日本の鉄道の発展にずいぶん貢献をされた方なのである。

「黒岩保美写真集」はこの黒岩さんが撮られた写真を集めた大型本で、まだ東海道線に大型蒸気機関車が走りまわっていた頃の写真ばかりである。

米原−京都間の写真も多く、旧野洲川橋梁(ここでの大型蒸気の写真はわだらんは初めて見た)や能登川あたり、

京都や米原がまだ新幹線もなく、蒸気機関車で埋め尽くされていた頃の写真が大盛りである。

中に一枚、野洲−守山間で撮られた下り列車の写真があるのだが、撮影場所がわからない。

山の感じからすると、守山−草津かもしれないなぁ。

もちろん、普通列車が1時間に1本あるかないかの時代、野洲−京都ですら1時間かかっていたのである。

線路のまわりは人家もない、ただ田園が広がるのみではあるが、この頃なら、野洲から大阪への通勤などはとても考えられないのであろう。

 

目的の本も無事入手し、大阪駅へと向かう。ちょうど18:45の3510M、発車後で10番線の18:52発3512Mにはすでに立ち客が。

でも9番側はまだ閑散。そこで1号車一番後、つまり9番線の最後尾で2列目に並び、12両の3514Mでらくらく着席。

ピーナツと水割り焼酎を鞄に忍ばせ、すっかりオヤジ。

 

昔、蒸気機関車の時代なら、大阪から野洲へ向かう時にはやはり何か食料だの酒だの持ち込んでいたのだろうか?

何せ2時間近くの長丁場、どんな帰宅だったのか、当時の風俗がちょっと気になった。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  移動費用は安いに限る

 

2/18

福井の方からお誘いを受けて、次の日曜日に出かけることになった。

せっかくなら18きっぷの季節にと思ったが、先方からの薦めもあり、北陸おでかけパスを使って出かけてみることにした。

このきっぷ結構使える、というか、1500円で長浜−谷浜間に加えて、氷見だの城端だの九頭竜湖だのまで入って、である。

もちろん特急には乗れないが、単純に福井の方が金沢へ買い物に出かけるだけでも安いし、ちょっと散歩に使ってもらえそうな値段である。

売る方もいろいろ悩んでいるようで、窓口では販売の時にアンケートがあって、きっぷと同形態の紙面にアンケートが印刷されてきた。

利用目的や、同行者の有無に加え、もしなければどうやって移動したかも選択肢の設問で用意されている。

わだらんは車でもいいか、ともともと思っていたので、迷わずマイカーに丸をつける。

実際、1500円で利用できるから使うのであって、普通乗車券なら往復4400円にもなってしまうので、実際悩みどころである。

ただ、このおでかけパスは野洲長浜往復1300円の乗車券は必要なので、正味は2800円、となるのだが。

 

このきっぷ、なぜか篠原にはあって、野洲では売っていない。

近江八幡は湖東、野洲は湖南と地域的には分かれるが、何も扱うきっぷまで分けなくてもとちょっとぶつぶつ。

ではあるが、せっかくなので買い物がてら近江八幡駅へ出かけてみた。

近江八幡の駅前は南北ともに大きなスーパーがあり、賑わっている。

スーパーの来店者のほとんどが車利用なので、駅にはあまり関係ないことなのかもしれないが、

でも車利用であろうと、地方都市の駅前にこれだけ人がいるのはありがたい、と思う。

近江八幡では逆に駅から離れたところにあったダイエーが先日店じまいで、大型スーパーは駅周辺に集中するという、ある面変わった構造である。

もともと、駅周囲が田舎であった(工場跡地も含む)ことは事実だが。

 

残念なのは、せっかくの観光地近江八幡が、電車利用ではちょっと弱い点。

水郷巡りも、近江商人の街並みも、観光バスはたくさんいるのだが、

でんしゃ利用の個人客はどうなのだろう?あまり多いようにも見えないし。

と、駅前で休暇村ゆきバスの時刻表を眺めながら、ふと思い出した。

大阪からだと、近江八幡はもう18きっぷの距離なのだな。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  住みやすいと人も増えるかな

 

2/16

大阪駅御堂筋北口の本屋がなくなってしまった。

駅ビル工事に伴うもので、JR西日本のHPに予告も揚がっていたのでびっくりすることではないのだが、

いままでのにぎわいがうそのようにあっさりと囲われてしまって味気なくなってしまった。

そういえば北ビルの2階にはどちらかというとちょっと陰気な(失礼だな!)な食堂街があったのだが、今はビルすらなくなってしまった。

きっと新しい駅ビルが建てば、そこにかつて食堂や散髪屋があったことなどだれも思い出さなくなるだろうなぁ。

そもそも梅田という地名は埋め田からきているらしい。

古来は淀川と中津川に挟まれた低湿地だったようで、鉄道敷設の用地買収もたやすかったのだろう。

どうせなら辺り一面全部を鉄道院が買い占めておいてくれれば、後世国鉄の財政再建に役立ったかもしれないが、

まぁ明治の時代に鉄道が土地で儲けようなどという発想はなかったわけで、残念な話ではある。

もっともせっかく鉄道会社の土地経営を見本となった某社はその後土地で重荷を背負ってしまったわけで、

何がいいのか先の見通しを立てるのは本当に難しいと思う。

 

そういえば、関西圏のマンション成約率が下がっているそうだ。

土地や資材の関係で販売価格が上昇しているそうで、購入層が様子見ではないか、とニュースで伝えていた。

そんな中、草津や守山のマンション新設ラッシュを見ていると大丈夫かな、と心配になる。

さらには南草津駅西側も区画整理が終わっていよいよ家が建つようだ。

人口が増えるというのはこの地域の住み良さが認められるわけでいいことだとは思うのだが、帰宅時席取りの競争率が上がるのは勘弁である。

 

今夜は座りやすい19:15の3512M。

御堂筋北口の改札を抜けたのが19:11で、最後尾1号車の高槻着席狙いでホームを歩いているうちに、電車が入ってきてしまった。

とりあえず車内に、と3号車で整列乗車列に付いて乗り込むと、あっさり座れてしまった。

しかも前向き席である。並ぶこともなく、待つこともなく、こんなに楽させてもらっていいものか、とちょっと悩む。

そうだ、琵琶湖線内の客が増えて12両新快速が増えればいいわけだよね。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  思いやりとおせっかい

 

2/14

歯医者の予約時間があって、急いで大阪駅へと向かう。

が、17:45の3498Mは取り逃がし、18:00の3500Mも6号車後扉で前から3人目とあまり良くない。

ふと見返すと隣10番にはすでに18:22の3504Mの列がぽつぽつと。

なんとも気の長い話だとは思うが、でも17:45に乗れなければ、結局湖西線の次の電車は3504Mになるわけだ。

となれば、長く並んででも座れる方が楽か。

そんな長い待ち時間もなく、あるいは選択の自由のある野洲はありがたいものだ、と思う。

 

いつの間にかわだらんの後にもずいぶん列が延び、わが9番ホームの列が10番ホーム端にまで延びている。

こう長くなると単なる整列乗車で、列後方では着席は不可能。

もちろん、整列乗車がいいに越したことはなく、いらちな大阪人にしてはきちんと列を作っているものだ、と感心する。

わだらんのすぐ後にはちょっと背の高いおねえさん。

指輪が目に付いたので人妻なのだろうか、おおきな花を入れた紙袋を持っている。

前から4人目は着席には微妙な位置、と余計な心配をしてしまう。

 

電車が入線し、さっと人が出てくる。列先頭はいいタイミングで車内へ入り、

おかげさまで3人目のわだらんも通路側後ろ向きながら妻面ボックス席を確保。

ありがたい、今日も大阪から熟睡、と内心喜んでみる。

ところが、わだらんの横に立った件のお姉さん、どうもおなかが大きいようだ。

ちょっとした膨らみがあるような、なによりおなかまわりの緩い、ズドンとした服を着ているのだ。

偽善者であるわだらんは思い切って「座りますか」と声をかけてみるものの、遠慮されてしまった。

あまりしつこく勧めるのも逆に失礼か、と下がって結局わだらんが座ることにした。

しかし、こんな時はどうも気が引ける。

妊婦に見えたのがもし違っていればそれはまた失礼なことだし、かといって何か自分が座っているのは落ち着かず、

あっさり座ってくれればうれしいのに、と思う。

席を譲ろうとした時に、相手が断ってくれるのは、わだらんに対する遠慮か、それともご自身の見栄なのだろうか、よくわからないなぁ。

 

結局どうも後ろ髪を引かれるような気がして寝付くことができず。

やっぱりおなかが大きいような、でもじろじろ見るわけにもいかないし、

そのおねえさんが高槻で座るまで安心できなかったという、ちょっと憂鬱な日であった。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  長く生きるとボロと揶揄されるが

 

2/13

我が家の洗濯機を買い換えようかという話が出ている。

16年も使っているが、毎日元気に動き、これといって今のもので不具合はないのだ。

が、容量3.7kgなのが使い勝手を悪くしているのだそうで、5kgの容量、つまり毛布や厚手のシーツが洗えるのがいいらしい。

で、かつ二槽式。

小分けして洗うには二槽式が便利なのだそうだ。

電気屋に行くと、最近は全自動はおろかドラム式の乾燥機つきが主流で、二槽式はもう隅っこにとりあえずおかれているような状況である。

確かに今時の多機能型に較べればなんともちゃちなものに見える。

洗濯機や掃除機は家電の中でも基本的にずいぶん単純なものである。

電気を入れれば交流モーターが回って、ファンを回す、ただそれだけ。

ところが最近はいろいろな機能が付いていて、たかがモーターを回すだけ、ではないわけだ。

便利ではあるが、その分故障もしやすいのだろうな、などといらぬ心配をしてみる。

 

電車の世界も同じようなものだ。

昔は抵抗を使って電圧調節をするだけで電車は走ったのだが、その後電気を細かく入り切りしてモーターを制御するようになり、

今の電車はもらった直流を交流に変換してそこから電圧調節するという、まぁ手の込んだものだ。

もちろん、その進歩故に低速から高速まで広い範囲で性能を出せるし、電気の消費量もうんと少ないいい電車なのだが。

 

少し日が延びて、帰りの3498M、大阪17:45の新快速でも、少し外の景色を楽しめるようになってきた。

わだらんにとってはありがたい季節である。

そんな薄暮の中、吹田工場に小綺麗な福知山配置の113系が止まっていた。

なんとも不思議な顔つきの電車ではあるが、なにせ長寿である。

かわいがってもらっているのか、これからまだまだがんばりそうだ。

よくもまぁ、このぼろが、と陰口を言われそうではあるが。

その一方で、本線主力の223系の仲間に4両、既に走れない車がいるそうだ。

電子部品の移ろいは激しく、仲間への予備部品の確保のため、我が身を削っているらしい。

機器の進歩の陰で、まさに献身的な、まわりを支える陰の力。

とはいえ、せっかく走るために生まれてきた電車である。

部品取りなどという冷たい処遇でなく、大手を振って走ってもらいたいものだ、と思う。

家電ものよりきっと長く愛されるはずなのだが。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  金券屋のばら売り昼得より安い

 

2/9

家に帰ってパソコンをあげ、いつもの画像掲示板を開いてみると、やたらと8000系(型)の写真が多い。

なぜかといくつかのコメントを読むと、なんでもJR20周年記念とかで、この春の18きっぷは8000円で売るそうだ。

一枚あたり1600円、つまり片道800円以上の所なら元が取れるわけで、野洲−大阪の1280円などすでにこの特別18きっぷの利用範囲なわけだ。

(ちなみに金券屋で大阪−野洲の回数券ばら売りを買うと800円くらいである、しかも昼特なのだ。

が、この18きっぷなら朝晩使えるぞ)金沢でも高松でも1600円で往復できればいいなぁ、しかも片道800円相当なら、

ムーンライト九州でもムーンライトながらでも、わざわざ乗車券を途中まで買ったりと難しい策を練らずとも、そのまま2枚利用でいいではないか、と思う。

まぁ、ながらには青春メガドリーム3500円などという強力な対抗馬がいるが。

 

最近は「大人の時間」みたいな旅行を取り上げる雑誌も多く、結構18きっぷがメジャーな存在になっているようだ。

ヲタの中では常にある1社の不安材料(この会社はことごとく他社と協業した割引制度を嫌うのだ)が念頭にあって、

もう廃止ではないかみたいな話が常に流れるのだが、とりあえず今年も冬まで発売とのことなので、安心である。

もっとも18きっぷの一番のお得意様は最近はおばちゃんグループかもしれないが。

 

通勤客に混じって、夜には一般のおねえさんやおばちゃんの姿も見かける。

デパートの袋を下げていたり、と明らかに通勤客とは姿見が違う。

こんな人たちも18きっぷでどんどんお買い物に来てくれれば、街も鉄道もますます活性化するだろう、と思う。

とはいえ、できればわだらんの後に並ぶように。

列の前にそんな方々がいるときは、その扉からは乗り込まない。

やはりヘビーユーザーの椅子取り速度は速いのだ。

と、今日も18:00の3500Mの窓側を大阪でちゃんと確保。

今週は大阪着席5勝。

まぁ、時間に余裕があるからできることだが、18きっぷの敦賀・米原乗り換えよりは大阪で新快速に座る方がずいぶん楽に思えるよ。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  待てば座れるありがたみ

 

2/7

大阪駅の9/10ホームに駆け上がると、ちょうど19:30の3518Mが停車中。

大量の乗車客を吸い込んでホームはさっと人が引く。

その一方、車内、特にドア付近は実によく混んでいる。

もともとこの3518Mという電車はいつも混むので、この光景は珍しいことではないのだが、改めて目の前に混んだ電車がいると、よくもまぁ、という気分になる。

しかも開いたドアの前には既に列が出来始めている。

 

わだらんは結局3518Mを見送り、6号車後扉のところに列を作る。

というか、8号車、7号車の後扉は既に列ができていたのである。座りやすい位置をみんな良く知っている、と一人で納得しながら、開いたドアの前に立っている。

ドアの中の人間からすれば、よほどの暇人に思われるだろう。

やがてドアは閉まり、3518Mは走り去った。

動いていく車両を見送りながら見てみるが、さすがに8両のこの電車、どの車もまんべんなく混んでいる。

平日昼間の新快速はどうしても先頭側が混むのだが、この時間はどの位置の車も混んでいる。

やはり通勤客は少しでも空いた車両があればそこへ動くので、結果まんべんなく混むのだろう、と思う。

 

しかし不思議なものだ。

1本前、19:15の3516Mは12両なので車内はかなり空いている。

1号車ならうまくすれば列に入らずとも着席できることもある。

野洲行きだから空いていることも多少はあるだろうが、しかし篠原以北のヘビーユーザーは野洲行きなら野洲で接続電車があるのは百も承知のはず、

これは単純に8両と12両の差なのだろう、と思う。

ちなみに4+4の8両と8+4の12両を座席数で見ると、4+4が(48+56+56+40)X2=400、8+4は624(いずれもトイレの大きい2000番代で計算)となり、

さらに1つのドアに20人立ち客がいるとすれば、3x8x20+400=880、つまり総数880人となる。

これを12両でドアごとに振ってみると(880-624)÷(3x12)=7.11となる。

つまりドア付近に7人程度しか立っていない計算になり、これなら確かに空いているように見える。

加えて12両編成では編成の中央付近に比較的乗客が固まるので、さらに編成前後は空いているイメージなのだろう、と思う。

座席数が多ければ、当然途中駅で座れる可能性も増えるわけで、感覚的にますます空いた電車に思われるのだろう。

つまり、同じ乗客数でもまず印象が違うわけで、単純に19:30の電車が混んでいるのだ、とも言えないのかな。

 

などと計算をしながら待っていると、目の前に3520Mが入ってきた。

列先頭のわだらんは余裕で着席。

もう睡眠に入る体勢。1本待って座れるのなら、まぁ我慢の範囲、だろうか。

座って通勤、とても東京ではできないよね。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  都会からの風?都会へなびく風?

 

2/5

すっかり春めいた日々である。

わずかに降った雪は日陰を残してすっかり解け、今にも梅でも咲かんばかりの日ざしである。

除雪費用が浮くのはいいことか。

 

懇意にしていただいている福井市内在住の方からメールをいただいた。

敦賀行きの新快速利用で大阪から帰ってみたものの、電車が空いていて驚いた、ということなのだそうだ。

とはいえ、わだらん的には18切符期間外に敦賀への新快速利用は限られたもの、と見ていたし、

実際休日朝上りの新快速は、18切符期間外は空いているわけでまぁそんなものだろうと思う。

確かに行楽シーズンには近江八幡や野洲あたりのハイキング客などが乗ってはいるものの、18切符の期間とは客層が少し違う。

というか、彦根や長浜まで、となるとなかなか正規運賃では動かないのだろう、と思う。

例えば、芦屋〜敦賀の乗車券は2520円。往復では5000円を超える。

ところが、18切符(一枚あたりとして)ならこの半額なわけで、わざわざ普通に運賃払って日帰りするところかどうか、というと少々疑問ではある。

もちろん、福井敦賀から大阪へ降りてくる人たちにとっては、新快速があれば特急に乗らずとも、という考えの方は多数おられるとは思うのだが、

大阪から出ていく人間が、ましてや社用などであれば、まず間違いなく特急利用だろう。

正直敦賀というところ、正規運賃で日帰りするにはちょっともったいない、といえば言い過ぎだろうか。

もちろん、かに昼食目当てならそれは十分であろうけれど。

とはいえ、日帰りでもまず目的地の検討選択肢に入ることだけでも十分税金投入の価値はあったようには思うのだが。

とはいえ、もうあと1ヶ月もすれば、また18切符の季節がやってくる。

世間のおばちゃま方が大挙して出かけるようになれば、またそれは良しであろう。

 

18:15の3502Mを待っていると、先に10番線に18:22の湖西線敦賀行きが入り、さっと座席が埋まってしまう。

もっとも、みんなほとんどが通勤客のようで、少なくとも旅行鞄や土産物などを提げた人たちは見あたらない。

ひょっとすると、この時間に新快速で敦賀へ帰る人たちは、もうすっかり新快速が日常で、何も特別なことではないのだろうか?

まぁ、そうやって日常になれば、敦賀から大阪へ通う人たちも出てくるだろうか。

今後の定着が見物ではある。

 

草津に着いた3502Mからは大量に向かいの808T、大垣行きに乗り換えが出る。

近江八幡や彦根あたりなら、大阪通勤者は珍しくない。

足が便利なら問題ない。

地域経済や人口の増減に、今や新快速が大きな影響を持つようになったようだ。

新幹線にも匹敵する、大きな動脈なのだろう。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  続 あまりの豪雪も困るのだが

 

2/2

2月になったとたんに雪になった。

とはいえ、明日にはまた日中気温の日が続くようで、どうも冬が長続きしない。

わだらんは雪の中を駅へと向かい、いつものように野洲5:48の707M。

電車の屋根にはまとまった積雪があり、いかにも雪が降った、と主張しているようだ。

ちなみに積雪はわずかの距離でも差が出るもので、わだらんの家の周囲より電車の車庫のあたりの方が雪が深い。

わずか1km程度のことであるのだが。

 

ところで、今日は信号機故障があって、朝のうち、電車がたいそう乱れたらしい。

わだらんはまぁ関係ない時間であったので、幸いなのだろう。

まぁ、乱れた祭りも多少なり見たかったという気もするが、乱れを喜ぶほどガキでもないしなぁ...

まぁとにかく今日は信号機が複数故障したらしい。たかがこの程度の雪で、信号機が故障するとは思えないし、何か別の原因が雪で引き起こされたのかもしれない。

信頼性という点ではちょっと問題か。

しかし、昔なら駅に人がいたので、こんな時でも手信号代用で多少の運転はできたのかもしれない。

今や駅に営業担当はいても、運転係員はほとんどいないわけだから。

運行管理システムは確かに便利で使いやすいのだろうが、やはりいざというときは人間頼みではないか、と思う。

結局雪が原因で騒ぎになったのかは知らないが、わずかの雪なら当たり前に走れる電車、雪の日だからこそ電車、と信頼される乗り物でなければならないのだ。

 

707Mで大阪駅に降りると、傘を持っているのはわだらんだけであった。

大阪も雪、などと天気予報は言っていたが、結局はいい天気。

でも、帰りの3510Mで石山草津まで戻ってくると、乗ってくる客がみんな傘を持っている。ちょっと安心。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  あまりの豪雪も困るのだが

 

2/1

2月になった。とはいえ、どうも冬らしくない穏やかな天気が続いている。

今日の日中も暖かく、のどかな春の気配である。

とにかく、まだ野洲でまともに雪が積もっていない。

あまりに寒いのも困りものではあるが、あまりに雪が少ないのも心配になってしまう。

大量の冷たい雪解け水が琵琶湖に流れ込んで、湖の中で対流が起き、水質保全や酸素供給に役立っているらしいのだが、今年は大丈夫だろうか?

もっとも、道路に蒔く凍結防止剤が琵琶湖の塩分濃度上昇を起こしているとかいう話もあるようなので、それはまたいい話なのだろうが。

 

しかし、せっかく線路にバラスト飛散防止のネットを貼ったのに、今年はまだ役目を果たしていない。

しかも新快速の敦賀延長に合わせて、野洲でもネットを貼ったのに、まったくの手持ちぶさたである。

とはいえ、どうやら明日は雪になりそうだ。もっとも寒気の吹き出しは長続きしないそうなので、明日一日だけの雪模様で終わりそうだが。

いや、別に雪が降るとうれしいほどもう子供ではないのだが、雪が降ればやはり冬らしいし、何より雪道でも高速で走れるのが鉄道のいいところだ。

せめて雪の日は多くの人が車を降りて電車に乗ってもらえれば、と思う。

雪で困るのは野洲の駅上屋が短いこと。

野洲着の新快速からの普通電車へ乗り換えは基本的に向かい合わせなので何とかなるが、

それでも12両の新快速から6両普通への乗り換えなどでは、編成後尾の客は雪の中を走ることになる。

もっとも野洲で普通電車に乗り換える客は、雪が珍しくないところに住んでいる人間ではあろうと思うのだが。

 

18:45の3510Mで野洲に降りるといい天気、満月の空であった。

にわかには天気予報が信じられない穏やかな夜空である。

でも風は強く、湖西線がちょっと心配である。

速度規制だけですめばいいのだが。

明日の朝はどんな天気だろう?

きたぐには足まわりに雪をつけたまま走ってきてくれるだろうか、ちょっと楽しみではある。

 

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