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07年 3月

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375.  3/30 ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  人に迷惑をかけて楽しむ者

374.  3/28 ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  右近の橘、左岸の桜

373.  3/26 ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  昔はブルートレイン型売店であった

372.  3/25 ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  電車が遅れる話、人が線路にはいる編

371.  3/24 ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  駅の顔、おばちゃん

370.  3/22 ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  事故の混乱前で助かった

369.  3/20 ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  階段が近い扉は乗りにくい

368.  3/18 ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  電車が遅れる話、故障編

367.  3/17 ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  またどこかへ行きたくなった

366.  3/16 ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  電車は電気で走るもの

365.  3/15 ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  昔は新快速にも車販がいたのだが

364.  3/13 ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  太い柱はやっぱり邪魔だよな

363.  3/11 ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  電車が遅れる話、天候編3 気温

362.  3/10 ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  広がる田園風景、たかい空

361.  3/8  ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  走る立ち飲み屋

360.  3/6  ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  座れる列、座れない列

359.  3/5  ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  老舗のバス会社、知らないバス会社

358.  3/4  ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  電車が遅れる話、天候編2

357.  3/2  ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  地元に役立つ電車がいいな

356.  3/1  ○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  案内を理解するのもコツがいる

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  人に迷惑をかけて楽しむ者

 

3/30

一生懸命走ったのに、3510Mに間に合わず、結局19:00の3514M。

12号車先頭の5人目で微妙かと思ったが、とりあえず車内に入ってすぐに向かい合わせ4人席で座席を確保。

欲を出して2人席を狙って座れないのも面白くないので、まずは目の前の席に座る、これ鉄則。

よくおばちゃんに見られるパターンで、列の前の方で車内に入ったものの、

席を選んで迷っている間にどんどん席が埋まって結局座れないなんということは当たり前にある。

複数で乗るときは、まずばらばらでいいから座席を確保する、これ鉄則。

おかげで草津まで熟睡。いつもながらありがたい、と思う。

ところが、である。

野洲に着くと、何か異様な雰囲気。改札内トイレの前に人だかり。

人だかりといっても、おばちゃんのトイレ待ち行列ではない。

背中に滋賀県警察と書いた服を着たいかめしいおじさんたちがいっぱいいるのである。

当然遠巻きに一般客が見守る。上り電車から降りた大量の客が階段を上がってくるとこの光景に出くわすわけだ。

「電車に乗らない方は改札を出てください」などと整理の警官が言う始末。

 

野洲駅の構造をわかっていないとぴんとこないかもしれないが、外から改札内へ入り、

上りと下りのホームへ進む通路の両端に階段があり、階段の付け根にトイレがあるのだが、そこが仕切られている。

つまり、下りホームへの階段口が閉鎖された状態で、ホームに二つある階段の米原方は使えない。

しばらく見ていると、なにやらブルーシートが出てきて周囲を隠してしまった。

これはなにやら大騒ぎ?ひょっとすると殺人事件?などと見ているのだが、ちっとも状況がわからない。

いつの間にか某公共放送だの、新聞社だの記者やカメラマンが出てきて、いろいろと取材を始めることに。

結局運用調査だと自分に言い聞かせながら、ホームで様子を見守る。

 

しばしの時間ののち、爆発物に似せた不審物であったらしい、と漏れてきた。

まぁ、駅で電車を見ていたのだから、別に無駄な時間ではなかったが、わだらんを含めた野次馬連中にはなんとも中途半端な結末であった。

列車の運行に支障はなかったからよかったが、しかし物騒で、しかも腹立たしい話である。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  右近の橘、左岸の桜

 

3/28

なんとか熱は下がったようで、無事に勤めにでている。

勤めにでているのか、電車に乗りにいっているのか若干怪しい部分はあるが、

毎日大阪まで74kmを電車で往復しているわけで、ありがたいとも思うし、ご苦労なことだ、とも思う。

 

いい季節になった。

日中の青空を見ていると、どこかのんびり空を見上げながらごろごろしていたい気分になる。

まぁ、どうせ駅にいるのが関の山だろうが。

それでも、野洲の駅は空の広く、天気のいい日にはなかなか気分がいいものだ。

ホーム上屋の延長を、などと常日頃言っているわだらんではあるが、それでも天気のいい日には、何もないホームもいいものだ、などと勝手に思ってしまう。

山科の上り方も、石山の下り方も、上屋延長で便利にはなったが、何となく暗くなって、のびのびとした開放感はなくなってしまった。

そんな晴れた日、せっかく日も延びたので、と適度に切り上げ、17:45の3498Mの客になる。高槻で無事に座れて、のんびり、ゆったり。

日が長くなって、外を見るのが楽しくなった。立っている間は特に外の景色を眺め、変わったことがないか、楽しんでいる。

いつの間にか、茨木の某エレベータ工場は建物がすっかり払われて、広い空き地になっている。

名物の塔はそのまま残るらしいのだが、工場跡地はまたマンションでも建つのだろうか。

新しい彦根の塔はずいぶんと遠くからも目立つ、なかなか威容のあるものだ。

是非登って、眼下に新幹線や米原駅を見下ろしたり、遠く琵琶湖を眺めてみたいと思うのだが、まだ一般客の立ち入りはできないそうだ。

天気のいい日、空気が澄んで遠くまで見通せる日に高いところから眺めるのはまたいいものだ、と思う。

そういえば、大阪駅が大きく変わる前に、阪急グランドビルとアクティの上からまた眺めておかねばならないな。

 

そろそろ桜の便りである。茨木の駅の北側に数本ある桜はぼちぼち花をつけたようだった。

そろそろ車窓から花見ができそうだ。

最近になって気づいたのだが、野洲川橋梁の左岸、守山側堤防のすぐ上流のところになかなか立派な木が一本立っている。たぶん桜だと思う。

どんな花をつけてくれるのか、どんな姿になるのか、今からちょっと楽しみだ。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  昔はブルートレイン型売店であった

 

3/26

体調を崩してしまった。

どうやら自分の体が思うほど若くないようであるが、まぁだいたい新快速に車販がいたような時代を知っているのだから、年も取るわな。

そんなわけで今日は半日、午後休み。

大阪駅にのこのこ昼下がりにやってきた。

悪寒がして、頭が重いとかいいつつも、足はしっかり11番線に向かう。

まもなくなくなる売店などを撮っておこうというわけである。

一部には12番線などと笑われる大阪駅11番線ホームの売店看板群、上手にサンダーバードに見立てて作ってある。

大きな看板もあれば、いっちょまえに乗務員扉を設けた売店もある。

ちゃんと車番も入っていて、なかなかお笑いである。

確かに知らない人が遠くで見れば、電車が停まっているようにも見えないことはない(かなり苦しいが)。

 

もともと大阪駅の11番線というのは機回し線で、ホームがなかったのだ。

東海道線全線電化、昭和31年あたりの写真にはまだ単なる線路だった11番線が映っている。

もちろん北ビルなど影も形もない。

昭和36年だったか(要確認)にホームができ、今の長距離列車の風格がでてきた。

もちろん東海道新幹線ができる前、特急つばめやこだまが走っていた頃は、

大阪駅のもっとも重厚なホームは9/10番で、各界の紳士淑女が闊歩していたそうである。

いまでは長距離列車は北陸方面が主体となって、11番線がその中心、

9/10番ホームは今となってはなんとなく格落ちである。ちょっとかわいそう。

 

そんな9/10番ホームもまもなく解体である。

もちろん大阪駅の構造は戦前から受け継がれたものそのものではあるが、

今のホームはどことなくせわしく、長距離列車が発車するイメージにはちょっと寂しい。

そういえば、昔は特急といえば発車の少し前からホームに鎮座し、優雅に出発時刻を迎えるものであった。

いつの間にかわずかの時間で出発するようになってしまい、今度の大阪駅9/10ホーム移転ではさらに停車時間が短くなりそうである。

時代の流れなのだろうし、今は見送り客も少ないし。

 

かつては日帰りなど考えられなかった越前敦賀へ、いとも簡単に新快速が直通するようになった。

13:15の3462Mは京都で大量の下車客、敦賀編成も空席多数。

18族の季節だからこそ、よけいに朝夕に集中するのだろう、と突き抜ける青空の下、山科で後続のT電を待ちつつ考える。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  電車が遅れる話、人が線路にはいる編

 

3/25

この数年、人身事故での列車の乱れが激しいですね。

人身事故の話はまた別の項として、まず線路に人が入る話からにしましょう。

 

昔の写真、例えば山科の南側で撮られた蒸気機関車の写真などは、どう見ても線路に入って写真を撮っています。

かつては東山トンネルの北口、トンネルを出たところに「花山踏切」というのがあって、そこから容易に山科の築堤に入ることができたようです。

また、そのころは線路に入ることはいわば自己責任であって、轢かれる方が悪い、轢かれるなら入るな、みたいな傾向があったように思います。

時代は下がって、わだらんが写真を取り始めた1970年代後半でも、線路には容易に近づけましたし、別にそれでも問題はなかったようです。

 

ここでやっかいな事故が起きました。

1976年9月4日、場所は茨木駅の南方、いまのマイカルのあるあたり(だそうです)。小学生が線路に飛び出し、

やってきた蒸気機関車(京阪100年号)に接触し、その後死亡しました。

小学生が自分から線路に出たのか、押し出されたのかははっきりしませんが、いずれにせよ線路に出たのは事実で、事故になりました。

実はその後も子供が引かれる例がいくつか続き、このあたりから鉄道の責任を警察が追求していくようになります。

特に先の茨木の事故では、警備しなかった鉄道側が悪い、と親が裁判を起こしたこともあり、だんだん閉鎖的になっていきます。

 

そして時代はさらに下り、今や線路に入った人間を轢くのは鉄道側の落ち度と認定されるようになってきました。

特に、2002年11月6日、現場近くに住む中学生が線路内で鬼ごっこをしていて列車に接触し、

この救護に当たっていた消防隊員が列車にはねられるという事故がおき、現場の監視体制やダイヤ優先主義がマスコミから大きく攻撃されました。

これ以降、原則事故検分終了まで列車は停めることになり、ダイヤが大きく乱れることが続くようになりました。

 

列車を生の最後の地としてくれなくてもいいと思うのですが、相変わらず事故件数は減りません。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  駅の顔、おばちゃん

 

3/24

世間は春休みである。

野洲駅は小さい駅ながらそれなりに乗降は多く、平日の朝夕や休日は改札前に結構人がいる。

ただ、日中や休日の場合はなかなか人が動かない傾向があって、そんなに人が多いはずでもないのに、人だかりが絶えない。

通勤客は基本的に人を待つことなく改札を通っていくが、日中や休日の客は人を待って出かけることが多く、

またそれをわかりやすい改札前でやるわけで、人の捌けが悪いわけである。

もっともそれなりに人がいる方が活気もあるわけで、混雑しない程度の人だかりならある方がいいだろうと思う。

そんなわけで春休み、子供が増えてますます駅はにぎやかである。

 

駅で少し電車を見ていた。

昼下がりののんびりした時間ながら、よく乗っている。

下りの新快速長浜発は8両でかなりの立ち客が出ていたし、上りも野洲で大量の降車があってもまだ前の方には立ち客が多い。

この状態なら一見客が容易に座れることはないだろうし、草津あたりではまず座れないわけで、

あまりに混んだ電車というのも一般客受けにはちょっと問題かな、と思う。

まぁがらがらよりはいいのだが。

 

JR西日本のHPに「ベンチを増やしました」とあった。

掲示板の書き込みによれば、草津が既に増設されたようで、見に行かねば、と思っている。

混む電車も問題だが、駅で待つ時間も快適であればいいわけで、本当は野洲の改札前もちょっとしたたまり場がほしいと思う。

もちろん金もかからず誰でも利用でき、不良のたまり場にならない、という条件はなかなかできそうにないのかもしれないが。

野洲の改札前のKIOSKが新しくなった。

店構えはきれいで、入りやすいのだが、いろいろなものが所狭しと並びおばちゃんが商品に埋もれている売店の姿ではなくなってしまった。

店員も若いおねえさんで、かつてのイメージには程遠い。

時代の流れなのだろうが、ちょっと寂しい。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  事故の混乱前で助かった

 

3/22

春分の日を過ぎて、朝夕ずいぶん日が長くなった。

野洲のわだらんの家近くは山があって、日の出はかなり遅いのだが、それでもずいぶん朝出がけは明るくなった。

そろそろ桜が咲いてもいい季節になってきた。野洲から大阪までの間にも途中桜のきれいなところがいくつもあって、とても楽しみである。

鴨川べりも、長岡京の某学園そばも、摂津富田の某工場横も、車窓からとても楽しめる花見のスポットだ、とわだらんが一人で思っている。

確かに桜の下で酒を飲んで陽気にすごすのもいいのだが、窓から見る桜もいいものだ。

並木もいいし、大きな木がぽつんとあるのもまた楽しい。

 

地価公示で草津と彦根の住宅地の地価が上がったそうだ。

確かに草津の駅前はマンションがどんどん建つし、南草津の西側も区画整理が済んでいよいよこれから家が増えてくるようだ。

まだ大阪市近郊よりは地価も安く、そこそこ便利なところ、と周知されてきたのかもしれない。

人口が増える、地価が上がるというのは、まわりからの評価がいいわけで、うれしく思えることだ。

もっとも、あまり都会化してしまうのもちょっと困るが。

彩都のモノレール延長区間が先日開業したが、ずいぶん遠く感じるのはわだらんが滋賀県民だからだろうか?

まぁ、新快速の方がモノレールより早いのは事実だが。

このあと草津の大規模マンションの入居が始まる頃にはさらに電車は混むのだろうか?

朝はいいとしても帰り大阪駅での争奪戦が激しくなるのはかなわないなぁ、と思う。

過ぎゆく景色を楽しみ、桜をめでる、そんな楽しい通勤であってほしい、と思う。

 

帰宅後パソコンをつけると、立花で人身事故があって、かなり混乱している模様。

19:15の3516M大阪着席でよかったな、ありがたい、ありがたい。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  階段が近い扉は乗りにくい

 

3/20

ダイヤ改正があって、その解析でなかなか忙しい。

というのも、特にT電と呼ばれる快速電車で編成の変更があるようで、座れる電車がどうなっているのか、まだ見極めがついていないからだ。

特に221系と223系の座席数の違いが結構大きく、新快速のように最初から223系、

つまり座席56とわかっていれば心の準備もできるが、221系か223系かわからないのではなかなか落ち着かない。

特に最後尾扉から乗り込む場合は勢力範囲が12席か16席か、これでかなりの差になってしまう。

結局大阪駅で座るためには、いかに早く車内に入れるかが最重要で、そのためにはまず降車客が最初に途切れる扉を選ぶ、ということなのだ。

その点、上り京都方面への電車であれば、最後尾扉はまずその扉が一番近い客が少ない、つまり車内に入りやすいわけだ。

運転台があるぶん、座席は少ないので、扉に近い客も少ないわけだ。

ところが、逆に考えれば、その分近い座席も少ないわけで、いかに隣、つまり中央扉に近いところの座席を取れるか、というせめぎ合いである。

このあたり、コツをつかめばある程度予測できるのだが、さすがにダイヤ改正後はしばらく様子を見なければならない。

 

さらにこの先心配事がある。大阪駅の改築工事で、近々新快速の発車するホームが変更になる。

9番線自体は変わらないが、ホームの位置も、階段も停車位置も変更になる。

どう変わるかは実際に見てみないとわからないのだが、いま隣で見ている感じでは、12両編成の先頭車はかなり階段から離れそうだ。

ということは、知っている人間しか並ぶことのない、列の短い穴場になるか。

ダイヤ改正より、4/8のホーム変更の方が、大きいことかもしれない。

 

改築工事の進む新9/10ホームを見ながら17:45の3498Mに並ぶ。

ホームに上がるとまだ列は延びておらず、幸いにも先頭8号車の後扉で列の一人目となった。

この位置なら楽勝で座席確保。実際、前向き窓側という最良の席を確保できたのである。

さっそく吹田すら覚えていない。

7、8号車は階段前よりと大阪降車客のほとんどが知っているようで、みんな前の扉から降りようとする。

当然一番前の扉は降車客が途切れず、列の先頭が車内に入る頃にはもう中や後の扉から車内に入った乗客が空いた座席を取っているのである。

 

4/9以降はどう流れるのだろうか、しばらく手探りが続きそうだ。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  電車が遅れる話、故障編

 

3/18

あっては困ることですが、電車も機械もの。時折故障もします。

 

速度がでない

電車は線路の上に張られている架線から電気を取って、車両の機器で電圧調節をして、モーターに電気を流しています。

その速度を変える部分(主幹制御器、主抵抗器やインバータ変換装置など)が故障する、

あるいは焼き付けを起こしたりすると、電車は動けません。

最近の電車(223系新快速用電車)などでは、一つの変換装置が故障しても他のモーターはそれぞれ別の変換装置で動くので故障率は下がりましたが、

一つの主幹制御器、主抵抗器で8個のモーターを動かす昔のしくみの電車では、時折故障が起きて、電車が起動できなかったり、速度が出なかったりします。

車庫内で故障が見つかると、とりあえず見つかった車両を充当する予定だった電車は車両の振替をするか、代替車両がなければ運休です。

走行中に故障が起きた場合は、走れるのであればその先の待避可能な駅までとろとろ走っていきます。

その故障した当該電車は当然遅れますが、後を走る電車も遅れが出ます。

 

空調機器

特急車両のような窓の開かない、空調を前提とした車両で空調の故障が起きると、なかなか大変です。

編成中の一部車両が故障した場合は、他の車両に移ってもらうこともできますが、空調用電源が壊れたりするとそう簡単にはいきません。

当然車両の交換が必要になるわけで、列車は遅れます。

最近の車両は空調電源を2〜4車両ごとに持っているので、全体で故障することは少なくなりましたが。

もう30年近く前になりますが、福知山線の特急まつかぜで、夏に空調が故障し、仕方なく車内に大きな氷の柱を持ち込んだことが新聞ネタになっていました。

なにかのどかな(でも車内は大変だったらしい)話です。

 

パンタグラフが壊れる

風の強い日に飛散物が架線に絡まっていたりして、そこをパンタグラフが通ると壊れることがあります。

パンタグラフは電気を取るという大事な役目がありますからそれが壊れると電気を取ることができず、電車は動きません。

飛散物が見つかると、電車を止めて、飛散物を取り除く作業が発生します。

作業の間、電車は遅れを生じます。

ちなみに、首都圏の今年の新車は、パンタを2つ積んで、常時予備のある状態で走っています。

以前に架線事故で電車が遅れるケースが多発したための対策です。

もちろん飛散物がないのが一番ですが。

そういえば、2年ほど前でしたか、近江八幡のラブホテルが台風でトタン屋根を飛ばしてしまい、

すぐ脇を走る東海道新幹線の架線を切断して、新幹線が6時間近く停まったことがありましたね。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  またどこかへ行きたくなった

 

3/17

日中、あまりにコピーした材料が増えて雑然と積んだままなので、仕方なく家の中で整理を整理していた。

図書館で借りてきた本の部分コピーで近い将来自分のHPの材料にしようと思っているのだが、なかなかできないものだ。

そんなわけでずっと家にいたのだが、外は午後から強い風。

これはまた迂回か?とJR西の運行情報を見るとやはり北陸特急は米原迂回である。

最近特に迂回の回数が増えたような気がする。

まぁ事故が起きることよりいいが。

そんなわけで、夕方野洲駅に出かける。

改札窓口でぼそっと4001上がってきた?と聞くと、普通電車のあと、と答えてくれる(そんな野洲駅のおねえさんが大好きだ)。

802Tが2番に入って、4001列車がやってきた。

遠くからEF81の二つライトがよく目立つ。

 

このところ、毎年夜行列車の削減が続いている。

が、今年の春は幸いにも夜行列車の削減はなく、安泰であった。

というか、もう削れるものはみんな削ってしまったのかもしれない。

昔、少なくともわだらんが周遊券で貧乏旅行していた頃は、まだまだ夜行列車、しかも座席の夜行列車が当たり前にあった。

今では2時間で走れる高松−高知や博多−長崎でも夜行があった。

もちろん、そんな時代だから貧乏旅行ができたのだろうけれども。

 

4001列車、日本海1号青森行きは802Tを野洲で待避させて、野洲を通過していった。

テールマークも颯爽と、光を流して。

とはいえ、あまり乗っているようにも見えず、ちょっと残念である。

もっとたくさんの人に利用してもらいたいのだが、今時夜行列車ははやらないのかなぁ...とちょっとさびしく思う。

でも、最近少し鉄道旅行が何かと取り上げられているような気がする。

トワイライトやカシオペアでない、普通の夜行列車で行く旅、はだめかな?

最近は安いビジネスホテルが増えたから、非日常でないと、夜行列車もはやらないのかな?

 

明日の朝、定刻近くに青森に着くよう、平穏な運行でありますように、

と走り去る列車を見ながら祈念してみる。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  電車は電気で走るもの

 

3/16

家の中で一番単純な電化製品は何かな、とふと見回してみる。

ドライヤーはヒーターとファンの合体、冷蔵庫はコンプレッサーとモーター、

そうか、洗濯機は基本的にはモーターのみ、しかも単純に考えるとスイッチでオンオフするだけのものである。

もちろん、タイマーだの反転だの機能はあるが、基本的には水流をつくって回すだけである。

電気を流せばまわる、まぁ当たり前ではあるが、モーターの特性。電車も同じ。

ところが、モーターに電気を与えるだけでは、なかなか電車としては使えない。

もちろん、模型の電車ならそれでも十分だが、20tや30tもの重量になると、なかなか単純には動かない。

そこで、与える電圧を変えて、出だしはゆっくり、動き出してからは早くまわるようにしてやると、電車はスムーズに走る。

昔はその電圧変換で余るエネルギーを熱にして外へ逃がしていたのだが、今の電車は電気をつくって戻すほどになった。

今のはやりは環境に優しい電車、である。

 

そんな今の電車のちょっと前、電子化の電車のはしりになった電車、201系。

大阪の電車の顔でもあった、と思う。

そんな201系が本線から引退することになった。残念ではあるが、時代の流れ。

いつも見慣れていただけにちょっとさみしい。

 

18:15の3502Mでゆっくり大阪から着席、草津まで戻ってきた。

1番乗り場には湘南色の113系が停まっている。まだまだ元気。

昔ながらの電車なのだが、一番わかりやすい、単純なしくみ。

電気を入れれば回る、走る。

元気でいつまでも走ってもらいたいと思う反面、新しい電車がいいとも思う。

あさってから新ダイヤ。

223系の増備車もでてくるようで、ちょっと楽しみである。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  昔は新快速にも車販がいたのだが

 

3/15

旧阪急梅田駅であった阪急百貨店前の通路を歩いていて、わずかの時間にふらふらと本屋に入ってみた。

いつもは行かない本屋なので、陳列場所がわからない。

鉄ヲタ雑誌を捜そうとしてうろうろしていると、ふと新幹線700系が表紙の本が目に入った。

はて、なんじゃら、と手にとってぱらぱら読み出して、結局半分ほど読んでしまった。

もちろん、斜め読みも甚だしいので、とても読んだ、などと自慢できる話ではないのだが、なかなか斜め読みでも面白い本であった。

「新幹線ガール」という本である。

著者は現役、2年目の新幹線パーサー。パーサーという職業をわかりやすくとても柔らかく教えてくれる、ある面鉄ヲタ的な内容である。

もちろん、純粋な鉄ヲタ本ではないから、車両がどうの、運転がどうの、などということはどこにも書かれていない。

ただ、株式会社ジェイアール東海パッセンジャーのパーサーが900人もいること、

基本的には東京−新大阪を一往復して一日の仕事が終わること、時折泊まり勤務もあること、

明けに乗務して勤務が終わることなど、なかなか興味深く読ませていただいた。

とはいうものの、この本は職業ガイドであり、接客術を学ぶための本であって、鉄ヲタの本ではない。

接客の心構えはさすが、と感心することばかりだし、車販ワゴンの工夫とか、勤務前の事前研修とか、知らない世界である。

もちろん女性社会というのも、どことなく心惹かれるところではあるが。

以前は黙々と働く職場であった鉄道現場はいつの間にか接客業の最先端になってしまった。

車掌や駅で女性の姿はもう数多く見かけるようになったし、何より愛想が良くなった。

野洲駅にいるおねえさんもなかなか笑顔のかわいい方である。

今時高倉建のような駅員では務まらないのかもしれない。

 

大阪駅20:30の3526Mは12両。最後尾1号車で楽々着席。

でも見回してみると、みなさんどことなくお疲れモードで、けだるい雰囲気。

もちろんわだらんは即座に熟睡体勢に入ってしまう。

こんななか、あの車版のおねえさんなら、どんな笑顔を見せてくれるのだろうか?

きっと車内が明るくなるのだろうな、と思う。

石山を過ぎてぐっと静かになった車内は、まさに東京を出て静岡あたりまできた新幹線の車内のように、

通路を動く人もなく、話し声もあまり聞こえず、である。

まぁ、こんな落ち着いた電車で通勤できるのだから、感謝しないとばちあたりになりそうであるが。

 

そういえば、件の本にあった仕業についての部分を読むと、一ヶ月前の勤務発表だの、泊まりに明け勤務だの、

とまるで昔ながらの乗務員の仕業そのままである。

やっぱり鉄道の世界なのだな、と妙に納得してしまった。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  太い柱はやっぱり邪魔だよな

 

3/13

大阪駅の御堂筋北口に着いたのが19:07であった。

19:15の3516Mなら12両、ゆっくり座れる電車である。

とはいえ、この時間から前よりで列に入ってもちょっと座るのには難がある。

ならばC電で新大阪へ先行して、新大阪で1号車に乗って高槻で座るか、はてどうするか、と歩きながら思案する。

そうだ、まだこの時間なら1号車までたどり着けば何とかなるか、でもホームを歩いているのでは後までたどり着けないだろう、

ならば中央改札から9番乗り場へ向かうことにしよう、と水了軒の駅弁コーナーを曲がって中央通路へと進む。

ところが、これがまたなかなか手強い。

この通路の真上や真横が北ビル工事のまさに中心になるわけで、それは百も承知なのだが、とにかく迷路のようだ。

突き当たりに出くわし、勘で左に曲がろうとすると、中央改札は右、と矢印。

そうか、左ではみどりの窓口にしか行かないのか、と一人納得しながらさらに歩く。

しかし通路の両側は囲われているし、先の見通しも効かず、どうも不安。

ただが大阪駅ごときで、なんでこんなにきょろきょろしながら歩かねばならないのか、とちょっと腹も立ってきた。

とはいえ、何とか中央改札に到着。改札をくぐると、また9/10乗り場への通路は工事用の囲いで目隠し状態。

もちろん、この目隠しは4月8日に使用開始の新9/10乗り場用の何かなのであろうことは想像つくが、

改札を入って見通しが効かないのはなんとも残念である。

 

そういえば、日本の主要駅、特に昭和10年代から40年代始めにかけて、

ホームが高架に、地上が自由通路になった駅はどうも天井が低いか、柱で全体の見通しが効かない。

最近の高架駅は岐阜でも福井でも線路がより高く上がった分、高さ方向には余裕があるように思えるが、

名古屋や大阪、博多駅などはどうも暗いイメージがある。

欧州の大きな駅は駅舎内へ入ると、目の前にホームがずらっと並ぶ。

もちろん、それを真似しろとは言わないし、事情が違うのは当然わかってはいるが、

改札を抜けても目の前が柱だの囲いだのでは、どうも雰囲気が出ない。

ましてや最近は耐震強度向上とかで、柱は太くなる。やっぱり邪魔。

ずーっと先まで見通しの効く構造というのは難しいのだろうなぁ。

結局めざす1号車、最後尾の扉に5人目で並んだものの、予想外に大阪を乗り越す客が多く、大阪でも新大阪でも座れず。

これだったら、難しい顔をして狭い通路を歩かなくても、新大阪までC電に乗って

新大阪のホームを編成後方までゆっくり歩いた方が、よほど気持ちよかったな、としょうもない後悔をすることしきり。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  電車が遅れる話、天候編3 気温

 

3/11

気温が低い

寒い朝は人間も布団から出にくいものですが、電車もたいへんです。

湿度が高い状態で朝方気温がぐっと低くなると、空気中の水分が架線について、凍ってしまいます。

架線に霜がつくと、電車が電気を十分に取ることができず、加速不良などでうまく走れません。

そのために遅れることがあります。

最近はパンタグラフを増設し、前を走るパンタグラフが集電不良を起こしても、後ろのパンタが電気を拾えるような工夫をしています。

また、ドアが凍ることもあります。

車体についた水分が凍って、ドアが開かなくなってしまいます。

その防止のため、寒冷地用の電車は床面のドアレールにヒーターを入れてあるようなものもありますが、車体上部で氷結すると、ちょっとやっかいです。

一方、気温が低いと、レールは縮みます。鉄でできたレールは温度が下がるとぐっと収縮します。

ところが、レールは枕木に硬く固定されていますから、あまり縮めません。

つまり、どこかに無理が生じて、ひび割れを起こすことがあります。

レールにひびが入ると脱線の可能性もあり、危険です。

が、まずたいていの場合脱線に至る前に、信号に支障が出ます。

レールは信号回路の役割もあり、レールのひび割れで回路が切れると、信号は赤のまま変わらないこととなり、列車は発車できなくなります。

 

気温が高い

電車は気温が高いことによる不都合はあまり起こりません。

もちろん、冷房の利きがよくないなどといった不都合は起こり得ますが、運行には差し支えないです。

むしろ問題なのはレールです。

寒いときと反対で、レールは温度が上がると膨張し延びます。

一般的にはそのためにレールとレールのつなぎ目には隙間があって、その隙間の大小でレールの長さを自然に調節しているのですが、

その隙間を越えてしまうような膨張が起こると、レールは曲がります。

レール自体はつながっているので、信号支障などはあまりでません。

むしろ、通過した列車が大きな揺れを感じ、あわてて以降の列車を見合わす、というケースが多いようです。

レールは熱で延びたので、熱が下がれば戻ります。

そのため、現場ではレールに水をかけるという、結構原始的な手段が使われます。

ちなみに、電車の走行時に聞こえる、がたんがたんという独特な音はこのレールの隙間を車輪が通過するときに出るものです。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  広がる田園風景、たかい空

 

3/10

図書館に本を借りに行った。

あまりにいい天気で、ちょっと帰りに寄り道して東海道線と新幹線が両方見える畑の真ん中で、しばしひなたぼっこ。

遠くには鈴鹿や霊山の山並みがわずかに雪の残る姿をぼんやり。

粉砂糖をさーっとひいたような雲が広がる青空、わずかに感じるやわらかな風、広い地面は麦畑が青い芽をのばして、緑の絨毯。

のどかな、のどかな、土曜のひとときであった。

 

新幹線が時折すーっと音を立てて通過していく。

偶然黄色の新幹線、ドクターイエローの通過も見れたし、なにより500系を久しぶりに堪能できてうれしかった。

500系、あれほど印象の深い、子供や外人に人気の鉄道車両は他にないと思うのだが、何よりかわいそうな車である。

せっかくの性能と顔つきは、安定輸送、車両性能・運用第一主義の某社からはオーバースペック、

うっとうしいとけなされ、仕方なく走らせてもらっている感じ。

わずかに2回しか乗ったことのないわだらんであるが、決して狭いとも揺れるとも思わなかったし、そこまで嫌われなくても、と幾分同情してしまう。

今の鉄道車両、子供に人気のある車とは何だろう?

おもちゃ屋で例えばプラレールを見ても、どうも最近のものは大人を狙ったようなキハ40とか

子供が見ることはまず不可能なスーパーレールカーゴとか、ちょっと変。

いや、製品に文句をいうつもりは毛頭ないのだが、昔のような、例えば特急電車のなんとかとか、

ブルートレインのなんとか、とかちょっと自慢げな車両がないような気がするのである。

まぁ、最近は特急といっても敷居はぐんと低いし、ブルートレインは旅行の主流ではなくなったし、人気の車両といっても具体的にはないのかな?

アーバンライナーは今やノンストップ以外での運用も増えたし、ラピートは途中駅停車ばかりになってしまったし、

威厳を保つというのは難しいのかな。

 

もうすぐ500系の東海道区間引退が迫ってくる。東京や名古屋の子供たちの夢が一つなくなるのではと、ちょっといらぬ心配をしてみる。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  走る立ち飲み屋

 

3/8

大阪駅の改札をくぐると18:50であった。

なかなか微妙な時間で、とりあえず9/10番に上がってみるが、18:52の3512Mはとても座れず、

19:00の3514Mなら座れるのだが、ホームで待つのも何となくだるく、

18:54の816Tは12両ではあるが、もう9/10番に上がってしまったし、と悩んだ結果、3512Mに立つことにした。

どうせ京都では座れるのだし、たまには立って外を見ていよう、と思ったのだ。

車内が極端に混んでいるわけでなく、ドアの真横を確保できたのも何となく落ち着いてよかった、と思ったのだ。

しかし、大阪始発の新快速なのに、新大阪で下車する客がいたのにちょっと驚き。

遠方からの出張者なのか、あるいはわざとこの3512Mに乗ったのだろうか?

今は7/8番とホームが少し離れているので、わざわざ9/10番にきたのか、あるいは「新大阪」の表示のみで9/10に上がったのか、ちょっと気になった。

 

いくらかの乗車客を乗せると、新大阪も無事に発車。

大きく揺られて外側線に出ると、電車は本領発揮でがんばって走る。

この3514Mは15分間隔パターンからはずれているので、追い抜く電車もいつもとちょっと違って新鮮である。

なにより高槻に入る際、前を走るT電がいないので、すっとホームには入れるのも魅力である。

そんな走りを扉にもたれてぼんやり立って眺めていたのだが、意外と車内は落ち着き、

わだらんもまわりに体が当たるようなこともなく、新聞も大きく広げられるほど。

ゆったりした混雑度である。

 

そこで、いつか窓際でゆっくり座れたときにと思って鞄に忍ばせているPETボトルの小さな焼酎を出してみた。

200mlのそのまま飲めるタイプのもので、近くのスーパーで110円だった麦焼酎。

ちゃんとピーナツも。

立ったまま、ピーナツは鞄に入れたままでごそごそ、焼酎くびくび。

音も大きく立てることなく、まわりには迷惑もかけず(と思う)、立ったままでも結構簡単に飲めるものだ、と自分に納得。

もちろん、座席の横に立った状態では迷惑になるだろうし、あくまで扉にもたれての姿勢と空間が取れたら、であるが。

結局高槻着前に焼酎は終わってしまい、わずかに酔いを感じたまま扉横に立って外を眺めてみる。

そういえば、一時期びわこライナーにスーパー雷鳥編成が入っていた頃、ビュッフェのソファーに陣取ってビールを飲んでいたなぁ、と思い出す。

たぶん、これからも、あれほどの贅沢な通勤(帰宅)はできないだろうな、と思う。

 

桂川を渡ればごそごそと通路奥に移動し、京都下車客を見つけて余裕で着席。あとは熟睡。

酔いも回って、野洲で久しぶりに「終点です」と起こされた。

まだ20時前、ちょっとはずかしいかな。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  座れる列、座れない列

 

3/6

3月に入ってからだろうか、このところ夕方、帰宅時の新快速での人の流れがどうもつかみにくい。

というか、あまり普段電車に乗らない乗客が車内に多く、座席の確保が難しいのである。

目立つのは行楽帰り、特に此花区内の某映画遊園地の巨大な袋を下げたグループ、あるいは18切符利用と思われる昔のおねえさん軍団、

あるいは会社訪問帰りかと思われる黒スーツの人間など、およそ疲れたおじさんたちとは違う人種である。

またこういう方々が大阪駅をまたいで新快速に座っているので、誰が新大阪や高槻で降りそうなのか、なかなか見極めがつかない。

どうせ京都では座れると思っているのだが、高槻までで座席が確保できるかがゆっくり車内で過ごせるかどうかの大きな境目である。

途中駅停車というのはやはりありがたいものだ。

もちろん着席できる、あるいは座席指定制なら、長時間無停車の方が車内は落ち着くし、安心して車中をすごすことができる。

が、立ち席前提であれば、ちょっとでも車内客の入れ替わりのある方がありがたいわけだ。

途中駅で座るチャンスがあるわけだから。

もし昔のように新快速が京都まで無停車だと、大阪で座れなければ京都まで絶対座れず、それはまたつらい状況だと思う。

昔の近鉄大阪線急行は鶴橋から大和高田まで30分弱無停車なのだが、鶴橋で座れなければさぞつらかっただろうと思う。

 

たまにしか乗らない人たちには混雑した夜の新快速はどう写るのだろう?

座れないのは理解できているのかどうか、ちょっと気になる。

例えば、8号車の一番前の扉位置(9番のりばの△12の一番京都より)に列前方で並んでみても、まず座れない。

下手すると15分近く寒いホームで待っていながら座れないのである。

確かにかわいそうである。

かといって、そういう一見さんが列先頭にいると、電車が入っても、降車客の隙間から車内に入るタイミングを逸してしまい、他のドアからの乗車客に座席を取られることも多い。

なかなか一見さんには難しいわざだろうと思う。

 

そんなわだらんは18:15の草津行き3502Mの先頭扉で2人目、今宵も楽勝で窓側確保である。

12両の電車を知っていて、かつ並ぶ位置を選べば決して座りにくいわけではないのだ。

とはいえ、12両電車の選択の余地は少ないし、たいていの客は来た電車に乗って帰るわけで、わざわざ選り好みはしないわな。

草津で大垣行きに乗り換える。

さすがに旅行者らしき姿は目に付かず、旅行者の多くは混んでいても長浜や敦賀行きを利用するのであろう。

座れる電車の選択が可能なわだらんはやはりいい身分である。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  老舗のバス会社、知らないバス会社

 

3/5

運輸業界で使われる「新免業者」なる用語をご存じの方はいるだろうか?

最近の規制緩和によって誕生した新しいバス会社の中のこと、つまり新規交付の免許によって営業しているバス会社のことである。

もともと閉鎖的な業界なので、新免と言う言葉自体はどちらかといえば差別的、つまり従来からあるバス会社が

新しいバス会社を指す言葉であって、あまりいい言葉ではないとは思われるのだが。

ここしばらく、バス業界はいい話がない。排気ガス中の浮遊物規制で新車の導入は迫られるし、その一方路線バスの乗客は減り続け、

団体で徒党を組む旅行もすっかり姿を潜め、スキーバスはマイカー利用でどんどん落ち込み、

一人気を吐くのはご婦人向けの安い日帰りツアーばかりである。

この状況ではバス会社の状態がいいわけはなく、路線バスの地域分社や、貸切部門の廃業などめまぐるしい。

近江鉄道は名古屋・京都・大阪の出先の貸切営業所を閉鎖してしまったし、岐阜バスも3社あった貸切専業子会社を1社にまとめてしまったり、と。

 

ところが、こんなよくない状況にもかかわらず、規制緩和で新規業者が大量に参入してきたのである。

トラック屋や土建屋が新規免許を取得しバス(しかも中古が多い)を揃え、営業を始めたのである。

必然的にバスの運賃は下がり、ますます業界全体がぎすぎすしてきた。

近鉄や南海の一部、名鉄の大阪神戸の貸切営業所は廃業になってしまい、

今度はそのバス・施設に運転手を新免の人材派遣業者がごっそり買い取るなどいったびっくり仰天な話もある。

しかも、これまた新規の旅行業者が新免バス会社と組んで、定期路線バスとほとんど変わらないツアーバスを始め、

そのきっぷを街中のチケット屋で売るというのは、つい最近までなら考えられなかった話である。

今や東京大阪間の夜行バスは4000円台が当たり前になってしまった。

低価格化は利用者にとってはいいことなのだろうけれども。

折しも18切符のシーズンなのだが、乗り換えありのムーンライトながらと4列シートの貸切バス、どちらがより休めるのだろうか?

そんな新免業者の夜行のツアーバスの猛攻を受けて、老舗のドリーム号も必死である。

新しいシートの導入だの、早割運賃だのとずいぶん多彩。

でも少々複雑怪奇でついていけないような気もする。

電車で吊り下げ広告を見る新しいシートは、確かによく見えるのだが、正規運賃8610円はどう評価されるのだろう。

ビジネスホテルも低価格化が進んで、出張者の夜行利用にも影響があるかもしれないし。

 

などと考えているうちに今日も707Mは朝7時前、定時に大阪着。

雨に濡れた御堂筋北口に出ると、新免業者のバスが3台続けて千里方向からやってきた。

東京から来たものだろうか、見慣れない色や会社名に、千里の中央環状線で事故を起こした長野の新免業者のような

過酷な状況でないことを祈るわだらんであった。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  電車が遅れる話、天候編2

 

3/4

霧による遅れは視界不良、特に信号の確認ができずに徐行するためです。

電車は極端な話、前が見えなくても信号が見えていれば走ります。

霧で仮に線路上に何か障害物があっても、信号が見えていれば走れます。

が、信号確認が定位置でできないと、周りが見えていても、信号が確認できる位置まで徐行しなければなりません。

そのため、速度を出して走るダイヤの組まれている区間、例えば彦根−野洲間などで霧による徐行が発生するとすぐにダイヤに響きます。

霧は晩秋から春先にかけてのよく晴れた風の弱い日に発生します。

近江盆地や播州平野は霧のよくでる区間でもあります。

 

鉄道と風は古くからずっと喧嘩をしています。

昔、気象観測が十分でなかった頃は、気象条件がよくわからないまま列車を走らせて、事故になった例が多くあります。

昭和9年の室戸台風強風では野洲川橋梁で貨物列車が、瀬田川橋梁で急行列車が風で倒され9名の方が亡くなっています。

その後も同種の事故は続き、兵庫県の餘部鉄橋で列車が風にあおられて転落し、鉄橋下のかに加工場を押しつぶして7名の方が亡くなった事故、

そして最近では山形県で特急列車が築堤から転落して6名の方が亡くなった例、と時代が進んでもなかなか事故は減りません。

むしろ、事故が続くが故に、最近は強風のたびに列車の運転を見合わせるケースが増えています。

現在のところ、線路沿いに設置された風速計で風速25mを越える場合に運転見合わせという基準が多いのですが、

今後局地レーダーなどの設置で基準が変わるかもしれません。

琵琶湖線内では強風の影響を受けるところはあまりありませんが、湖西線、特に堅田〜近江今津間で運転見合わせや徐行になる例が多く、

特急列車が米原経由で迂回することも多くあります。

他には関西空港の連絡橋部分や石川県の北陸線手取川橋梁などが徐行や運転見合わせの名所です。

ここを通る特急列車(はるかやサンダーバードなど)が遅れると、新快速も影響で遅れをもらうことがあります。

 

崖崩れや河川の氾濫のおそれがあるときに、列車の運行を見合わせることがあります。

この見合わせの基準はそれぞれの区間によって様々です。

新快速の走る本線区間では雨による運転規制を受ける区間例はほとんどありませんが、

福知山や豊岡付近の山陰線北部や紀伊半島の紀勢線などでは時折運転規制や速度規制が発生します。

そのため、この区間から入ってくる特急に遅れがあると、新快速も遅れることがあります。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  地元に役立つ電車がいいな

 

3/2

政治の話をするのは本来のここでの趣旨ではないのだが、立法や行政が電車の世界にかかわることは少ないわけではない。

なにせ鉄道とは巨額の金がかかるもの、そして収益率はよくない、とおよそいい商売ではないのである。

勢い行政の支援がどうしても必要なわけで、支援されない鉄道の行き末は哀れである。

わだらん個人的には、鉄道、いや公共交通というのは本来誰でもが公平に利用できるきわめて公益性の高い、つまり道路や電気と同じレベルだと思うのだが、

なかなか理解されないのはつらいところである。

ただ、最近は街づくりなどで多少なりとも鉄道、特に軌道系交通に有利な法律ができたりして、わずかずつでも鉄道への追い風が出てきているようには思う。

その意味で最近うれしかったのは、近鉄養老線が近鉄から分離された上で存続することになった話である。

近鉄が路線廃止案を出した時点で、多度以北は廃止だろう、と半ばあきらめていた。

三重県側は地方鉄道維持の実績があるが、岐阜県側はない。

そんな状況が、岐阜県側の自治体も支援に乗り出してくれ、桑名−揖斐間がまとまって存続できることになったのはうれしい限りである。

ひょっとすると名鉄600V線の廃止が反面教師になってくれたのだろうか、といい解釈をしてみたりする。

とはいえ、鉄道にあまりに期待しすぎるのも、あまりに支援しすぎるのも困ったものだ。

栗東市の借金計画に司法が待ったをかけたのだが、さすがに借金してまで大がかりに新幹線新駅を作る必要があるのかどうか疑問ではある。

湖北の直流化に県と自治体が出したのが約70億、これの3倍もの費用を出す価値があるのだろうか、と思う。

 

今日もなんとか17:45の3498Mに間に合った。

といってもほとんど駆け込みの状態で、見回すとまわりは買い物帰りのおばちゃんとか、会社訪問の帰りであろうおねえさんとか、いろいろな人種が大量に。

相も変わらず先頭はよく乗っている。

それでも京都で大量に降車があり、無事に着席。

座れば天国、優雅な通勤である。

が、停車中の車内は大騒動で、下車客以上の乗車客で車内は混雑、この状態ではどうみてもお年寄りや乳児連れには優しい乗り物ではない。

こんな状態がいつまで続くのだろうか。新幹線新駅よりも、草津線電車の京都延長を滋賀県として取り組んでもらえないかな、

それは栗東市にとっても悪い話ではないと思うのだけれど。

 

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○わだらんの琵琶湖線雑記帳▽  案内を理解するのもコツがいる

 

3/1

大阪駅で停電騒ぎがあった。

電気にはまったく疎いわだらんなので、開閉器のトラブルと聞いても何のことだか全くわからない。

いわば大きなスイッチ、らしいのだが、何のためのスイッチか、何を切替するスイッチなのか、よくわからない。

電気というのは奥が深いものだ。

電車の世界も、電車の生まれた頃は本当に電気を手動スイッチで切換してモーターにかかる電圧を変えて速度調節していたのだが、

それが自動に、さらには電圧調整が電子化されて、ついにはブラックボックスみたいになってしまった。

もっともそんな話は電車の世界だけではなく、炊飯器でも洗濯機でもなんかいろいろとスイッチは増えるし、使わない機能はあるし。

声を出す電子レンジが人に優しいのか、おせっかいなのか。

声を聞いてもまともにつかえそうにない機械音痴のわだらんである。

 

とはいえ、駅の案内表示がすべて消灯してしまうと、さすがに大変だろう。

わだらんのような定期券利用者ならまだ勘でホームにたどり着けるが、旅行者なんぞでは、

一体何がどこにあるのか、何の電車が来るのか、視覚でわからないのはさぞつらいことだろうと思う。

言い方は悪いが、駅員の聞き難い肉声よりは、LEDの発車案内のほうがやっぱりわかりやすいなぁ、と思う。

もっとも、LED案内の意味すら分からないと救いようはないのだろうけど。

 

今日から3月、大廉売の18切符シーズンの開幕である。

野洲に着いた3498Mはいつも通り通勤通学者を大量にホームに吐き出し、その多くは向かいにいる802Tに吸い込まれる。

が、その802Tが出たホームに若い男女が一組、時刻表を見ながらぶつぶつ。

どうやらこの二人組、もっと先へ行くようで、新快速のほうが米原へは早い、と思っているらしい。

女性の方が大きな鞄。これからTDLだろうか?

いちおう、ホームには「この電車が先に着きます」と案内があるのだが、そこまで気づいていなかったようだ。

というか野洲止めで降ろされてホームのその表示を見ろというのは少々酷な気がする。

あとの新快速(3500M)は野洲でも座りにくいし、なにより米原先着なので大垣方面へ先にホームに並べる優位さがある。

せっかくのチャンスを逃した二人組、この先も平穏な旅であるよう、少しだけ祈ってやろうかな。

まぁ人ごとだけどね。

 

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