このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

ちょこっと強行軍
そうだ奈良行こう。
(02.12.30)
奈良県で「 風景写真館 」という写真サイトを運営している“たく”は、大学の写真部でおもしろおかしく騒いだ悪友である。以前からずっと「遊び来い遊び来い」と誘われていたのだが、先日宮崎で会った際、「今年度一杯で奈良を引き払うかもしれん。」ということを聞いていた。

大阪には親戚がいるので何度か行ったことがある。だが奈良県にはいったことが無く、この先もよほどのことがない限り行かぬだろう・・・。1泊2日の強行軍となるが、関西の濃厚な空気に触れるのも良い経験かも知れない。日頃焼酎ばかり買うために迷惑を掛けている彼女にも良い罪滅ぼしとなる。せっかくだから行っちゃおうかな。

というわけで12月14日の朝、ひかり100号に2人、乗り込んだのである。300系16両編成は博多駅新幹線ホームをゆっくりと走り出したのだった。
落ち着いたところでとりあえず朝食である。

右は新幹線の改札内で買った「九州味巡り」という弁当である。

それにしてもいわゆる新幹線グルメ。味はどうにかならないだろうか・・・。
失敗である。
鉄道趣味人にとっての新幹線乗車の楽しみといえば車両基地といった“鉄道施設の俯瞰観察”なのであるが、腹も一杯になった。当然眠たくなるわけでグーグーグーとお休みモードに入る.

途中、停車の度に目を覚まし、姫路城や明石海峡大橋などを確認。そして無事に新大阪に着いたのであった。
『大阪でもまれた3人』
地下鉄御堂筋線に乗り、指定された待ち合わせの場所“なんば”へ。それにしても人が多い。背中の荷物を早い所おろしたい・・・。そのようなことを考えていたら、“なんば”の駅に着いた。

えいやっと電車を降り、コンコースに出て周りを見渡すものの“たく”の姿が見えない。重い荷物を抱えながら探すのだがやはりいない・・・。電話を入れると「もう着いたん?」と声が返ってきた。どうやら時間配分を誤ったようだ。新大阪から“なんば”まで到達するのにもっと時間がかかると思っていたらしい。汽車キチを甘く見ちゃいけません。しばらくして近鉄の改札をくぐった“たく”は気まずい顔であった。


荷物をコインロッカーへ預け、とにかく昼食へ。

「俺が美味いお好み焼き屋を知ってるからさぁ・・・。」という“たく”の言葉を信じたことが間違いの始まりだった。駅から地上へ出て、“
花月劇場”の横を通り、アーケードを抜け・・・。着かないのである。お好み焼き屋はどこに行ったのだ!?“たく”よ!!

私:「ほんとにこっちで良いとや?」

たく:「おう。前に来たときはあったって。」

私&彼女:絶句

いったい何度、空腹のピークを過ぎただろうか。結局地下街のチェーン店で焦げ気味のお好み焼きを食べたのであった。

日本橋の駅から道頓堀の“wins(場外馬券売場)”。今年の秋に焼けた“法善寺横町”を抜けて“水かけ不動”へ。そこから“くいだおれ人形”を見せに案内してくれたのだが、結局迷う。道頓堀のメインストリートに出てから人形とは反対の方向へ歩いたことがこの要因。「お散歩しとったんやない?」と“たく”は言っていたが、そんな訳はない。
その後、道頓堀の界隈をうろつき、でも何をするというのでもなく・・・。ただ雰囲気の良さはサイコーであった。狭い路地、お店のたたずまい。建物の隙間から見える派手な看板。道行く人々。なんてエネルギーにあふれた町であろうか。「田舎者みたいやけん、やめろって!!」と言う“たく”を放って置いてキョロキョロする。

ふらふらと“
戎橋”へ.
グリコのネオン看板を眺めていたら、修学旅行であろうか。学生服の集団である。女子高生が道行くおっちゃんに捕まって、「どこから来たん?」などとやりとりをしていた。しばし聞いていたが、熊本の高校とか。こんな所で九州人に遭うとは。話しかけようともチラリ思ったが、変な人呼ばわりされるのは明白。止した。
『なぜか京都へ』
せっかく関西まで来たのである。だが何をするか決めていなかったこともあり、ぼーっとするしかない。奈良の“たく”の家に行くことも考えたが、まだ14時半を回ったところである。どうするか知恵を絞るが、USJに行く金も無い。大阪で何か食べるにしても先程のお好み焼きの二の舞いとなりかねない。

仕方がないので、“たく”の提案により“
抹茶パフェ”を食べに京都へ行くこととなった。御堂筋線からJRに乗り換えて京都へ。運悪く混雑する時間に当たってしまい、ぎゅうぎゅう詰めの新快速に乗ることとなる。なんてついてないのだろう。

京都駅に着いた電車は乗客を吐き出す。目指すパフェ屋は駅ビルの4階にあるという。何処か信用できないが、「何回も行ったことあるってば。」と奴は自信ありげである。

京都駅。平成9年に平安遷都1200年事業の一環として改築され、駅というよりは一つの都市と言った方が良いかもしれない。本当に入ってびっくり、上見てびっくりである。クリスマスということで電飾ピカピカのツリーが飾ってあった。
コンクリートの迷路のような空間を抜け、駅ビルの中へ。その店“茶寮 都路里”の前には行列が出来ていた。「絶対美味いって。」“たく”はまだ言っている。

・・・わかったわかったと列の最後部に列んだ。
次へ行く

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください