このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

《種畜の部(本選)》
(2003.11.30)
《いざ!!南那珂地域家畜市場へ!!》
平成15年10月3日(金)〜4日(土)、串間市大束にある南那珂地域家畜市場(=南那珂市場)で、“種畜の部”の本選は開催されたのである。2日間の日程で審査が行われるのは『和牛』だけではない。『乳牛』と『種馬』についても“宮崎県一”を決めるだ。

これが、“種畜の部”の開催日程。
 (3日)  搬入
       測尺および審査
       開会式
       審査競技会
       審査

 (4日)  審査
       各部講評(種馬)
       各部講評(乳用種種牛)
       各部講評(肉用種種牛)
この中で“審査”というのは 予選 の際に行われた資質審査。“審査競技会”とういうのは畜産後継者(畜産現場での就労を希望する農業高校生)と女性の牛体審査の技能コンクールで、4頭の黒毛和牛育成牛4頭の序列を決めるものである。県内農業高校(畜産科を持つ)4校から12名、県内各地域の16名の女性が参加したようだ。

ようだ・・・というのは、3日は仕事の関係で参加できなかったんだよね(笑)。というわけで、4日の模様をお知らせしようと思う。
種馬の部”に出品される馬。これは種馬だが、県内では主に北諸県や西諸県で飼養されているブルトン系。役用ではなく“馬刺”などの肉用。都城の家畜市場では馬のセリも開催されており、主に熊本からの購買。肥育後は『熊本産馬刺』となる。

種馬の部”には10件の農家より15頭の馬が出品されたようだ。
当日は会場内に“ふれあい広場”が設けられた。精肉・加工品販売、牛乳・乳製品販売、日南農林高校の農畜産物販売、、資料や飼料作物種子・機械類の展示、県試験場、家畜保健所の展示などなどの畜産PR動物ふれあいコーナー、地元南那珂地域の物産即売会に出店と一大バザールが催されたのである。

家畜市場入り口には地元焼酎メーカー『松露酒造』、『寿海酒造協業組合』のテントが立ち、2本、3本にくくった焼酎や県共記念ラベルの焼酎の販売をやっていたのだった。
県肉用牛協会とJA宮崎経済連による牛焼き肉試食コーナー。早々に完食となった。
(左)水産会社の干物販売、(右)飼料会社のサンプル展示。他にも“うどん”や“味噌カツ”、“飫肥天”などの屋台や出店が並んだ。
そうこうしているうちに、乳牛の審査が始まったようだ。会場へ行ってみよう。

乳用牛の部”も出品牛の年齢で1〜6類の6部門に分類されている。それぞれ10頭づつの出品。飼養者は会場をぐるーっと回り、日本ホルスタイン登録協会の審査員が序列をつけるという形式で行われた。
グリースを塗ってドライヤーで固めて・・・。出品者は自分の牛の出番まで手入れに余念がない。

会場では1頭1頭、審査が進んでいく。
乳房のハリや形など、産乳性に優れた資質を持つ牛が上位に選ばれるそうだ(よく分からないけど・・・)。

この牛は第4類で1席に入った都城市の菓子野 誠氏の“サングリン ウエイト シーバード エース”号である。
そのころ、会場の一方では“肉用牛の部”の序列決めが行われていた。
審査の途中就任したての安藤宮崎県知事が挨拶をする。そして1類から3類の入賞牛が発表されたのである。

第1類では高原町の村野周次氏の“まゆみ19”号(安平−隆桜−糸秀)が1席。第2類では 児湯の予選 を通過した都農町の黒木忠雄氏の“くろきひめ5”号(糸秀−長久−秀安)、第3類では小林市の今村鉄男氏の“やすふく”号(母牛、安平−糸秀−長久)と“うしわかまる35”号(娘牛、福桜−安平−糸秀)が1席を獲る。

発表とともに児湯の関係者からは歓声があがり、それ以外の地域の人たちからはため息がもれた。「血統が古いのが敗因。」であるとか、「あの牛の方が良かったのに・・・。」などという声も聞こえてくる。とにかく宮崎県畜産のお祭りはこれで終わったのである。

黒木忠雄氏はこの後の表彰式で『宮崎県一畜産家』の称号“
グランドチャンピオン”も受賞。黒木氏も含めて1〜3類で計3頭が上位に入った児湯地区は団体優勝を果たしたのであった。
児湯地域の関係者。GCの“くろきひめ5”号と。
県共も残すは“枝肉部門”のみとなった。“種畜部門”とは間が空くが、10月23日(木)、高崎町の(株)ミヤチク高崎工場で開催される。

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください