このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

SONICがやって来た!!
寝台特急“ 彗星 ”のラストランの興奮も冷めやらない10月1日の土曜日であった。

10月14日の“鉄道の日”に合わせて、南宮崎駅構内の東側に広がる南宮崎駅車両基地が一般開放となったのですね。この一般開放。私の記憶する限り、民営化後“初”なのではないでしょうか。・・・とはいっても、南宮崎駅本屋から駅の東側には構内をまたぐように跨線橋がかかっていますので、車両基地の様子を見下ろすことが出来るのですが。
この車両基地解放の目玉はこれ!

そう!SONIC885こと885系特急電車なのです。博多−大分間の特急“ソニック”の増発用に2001年にこの2次車が登場。今では佐伯でも見ることが出来ますね。

このように小倉側の先頭車であるクモハ885の前には台が用意され、制服の貸し出しもうれしい記念撮影が行われていました。
JR九州では同じソニック用の883系に続く振り子電車である。九州の鉄道は幹線といっても曲線が多く、これに対応すべく生まれたこれら2系列の特急電車はコンピューター制御で曲線に応じて車体を傾斜させ、カーブも速度を落とさずに走行が可能。目的地までの到達時間短縮に大きく貢献している。
上記クモハ885の車内の様子だ。

885系には以前、博多から佐賀へと行くために利用したことがある。全座席“革シート”で統一された車内とかねてからサービスに定評ある客室乗務員のお姉さんにとても緊張した。だって美人さんが多いのだもの(爆)。
左はドイツの高速車輌ICEによく似た外観のクモハ885の運転室だ。これが結構広く、運転士の労働環境改善ですがね。

で、運転席には当然ながらしっかり座りましたね(爆)。

「結構目線が低いんですね。」と担当の職員さんに聞いたら、「椅子をお子さま用に低くしていますから。」と返された・・・。
車輌公開の楽しみといえば普段見ることができない運転席であって、実際にシートに座って機器類に触れることが出来るのは嬉しい。
885系の車輌設備であるが、外観と合わせて水戸岡鋭治氏率いるドーンデザイン研究所が担当している。上記革製シートと共に床は全車フローリング。効果的な照明も合わせて非常に高級感溢れる仕上がりとなった。

まるでホテルのロビーでありますね。
車内を移動する。我々のような趣味人意外にもこの車輌の公開は好評のようで、ファインダーの中に誰も入らないように撮影するのに苦労した。

大分側の先頭車クロハ884の半室はグリーン室となっていまして、グリーン券をお持ちのお客様には最上のサービスを提供させて戴きます・・・のだ。

普段利用したくても出来ない空間でありますね。試しにシートに座ってみましたが、普通車のそれよりもですねぇ、何というかしっとりと包まれるというか。これに座ってソニックレディのお姉さまからサービスを受けたいものですわぁ。

車内では同業者と思われる2人組がシートを迎え合わせて雑談中であった。手にするカメラはEOS1V、そして赤いラインが入った純正のLレンズの組み合わせだ。いいなぁ・・・。
跨線橋を渡り、車両基地の方へと向かった。車両基地内部の一番海側に近い留置線では日南線のディーゼルカーが洗車中であった。

この場所。昨日(9月30日)までは“彗星”が留置されていた場所であるから、感慨深くねぇ・・・。

ううっ・・・、涙が・・・。
また、この線には九州内でも貴重な存在となったキハ58 208とキハ28 2413の2連編成がお昼寝中でした。

タイガーロープが張られていたけれども、何とか撮影。

この他、制輪子(金属製のやつでして、車で言うブレーキパッドの役割をするものです)や留置線のバキューム、洗浄施設の展示があった。
最後に感想であるが、もうちょっとPRをした方が良かったかなぁ・・・と。私が行った時間帯にもよるかもしれないが、ちょっと閑散としていた。そしてイベントの内容。確かにメインは885系だろうが、出来れば基地所属の車両の一般公開や部品販売といったファン向けのイベントも行うべきではなかっただろうか。“彗星”の引退で鉄道シーンに寂しさばかりがつきまとう宮崎だけにです。

でもでも、来年もこういうイベントを希望いたします(爆)。
(05.10.15)
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