このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
クメール遺跡群巡礼Ⅱ ベンメリア → トレサップ湖 2011年2月
2日目は、シェムリアップから離れて郊外に足を伸ばしました。 密林に眠る遺跡として有名なベンメリアは道のりで東に80㎞、 伸縮する湖の異名をもつトレサップ湖は南に10㎞、 トゥクトゥクで走りに走りました。
ベンメリア往復のトゥクトゥク代は30$、それをトレサップ湖経由にして38$です。
まず給油、ガソリンはペットボトルに詰めて売られています。 ペットボトルにガソリンはどうかと思いますが、物を大切に使う姿勢に感心します。
国道6号線の景色 起伏の少ない平坦な大地が広がります。
これは国道6号線沿いに並ぶ、「クロラン」という竹筒入りおこわの屋台。 この時これが何か分からないまま写真を撮っていたのですが、帰国してからネットで調べて分かりました。
【ベンメリア】
アンコール・ワットと構造上の類似点が多いため、「東のアンコール」と呼ばれるベンメリア。 この遺跡は修復作業が行われていないため、発見当時のままの姿で密林に眠っています。 創建年を明らかにする碑文は見つかっていないそうです。
参道の奥に瓦礫が現れて期待が高まります。(入口は第三回廊南側) 右の人達はチケットをチェックする警備員ですが、勝手にガイドをしてチップを要求します。 ガイドブックで「遺跡の崩壊度に相反して不思議なほど破損が少ない」と紹介される参道脇のナーガ 細部まで綺麗すぎて、後世に造られたもののように感じます。 十字回廊東側 樹木に覆われても破風やレリーフは健在で、寺院としての威光は失われていません。
しかし内部は壊滅状態、歩くことができる回廊はたった1か所しか残っていません。 木漏れ日を浴びて、神秘的な雰囲気が漂います。
十字回廊西側 崩れた瓦礫の山をよじ登ったりしながら、道無き順路を進みます。 それにしてもガヤガヤしたアンコール・ワットと違い、ベンメリアは鳥のさえずりが聞こえる静けさです。
第二回廊西側 屋根は崩れていますが、大きな連子窓が綺麗に残っています。
第二回廊北側 崩れた石に小さい穴が開いているのは、運搬用に開けられたものだそうです。 右の綺麗なレリーフの石は、瓦礫の外に運び出されて置いてありました。 経蔵 樹木があちこちに根を生やしています。 十字回廊もそうですが、修復は行われていないものの、木材での若干の補強は成されています。
第二回廊と第一回廊の間 ここには立ち入るルートがありません。
第一回廊内側 この辺りは歩道が設置されいるので、スムーズに移動が可能です。 ちなみに、アンコール・ワットが段々中央が高くなっていく山岳展開なのに対し、ベンメルアは平面展開です。
中央祠堂 屋根が完全に崩れてほとんど姿を留めていません。 レリーフのある石で、入口が何とか分かる程度です。 ベンメリアは、石切り場に近いこともあって、良質な砂岩で丁寧に造営されたそうです。 写真は東門付近ですが、言われてみれば、一つ一つの石のカットがとても綺麗に見えます。 それから、デバター(女人像)を全く見かけなかったのですが、 この写真を見たら、中央に小さく写っていました。
ベンメリア正面の食堂で缶ジュース休憩 1$ 今日も気温は35℃、Tシャツはベタベタ、水分補給が欠かせません。
帰りも再び給油、ここはガソリンがたくさん並んでます。
ベンメリア近郊の道路風景 トゥクトゥクに乗ると風が気持ちいいです。
カンボジアは平地ばかりなので、雨季に浸水しないよう、田舎の住居は全て高床式です。
2時間走ってトレサップ湖が近くなると、住居は写真のように超高床式になります。 まだ湖は見えませんが、この辺りが満水時の北端のようです。
【トレサップ湖】
トレサップ湖は、「伸縮する湖」という異名を持つ東南アジア最大の湖です。 乾季の面積は3000㎡ですが、雨季には3倍の9000㎡(琵琶湖の13.5倍)にまで広がるそうです。 また、湖上に貧民の集落があることが有名で、学校や病院や教会などもあることから、 それらを見て回るクルーズが人気を呼んでいます。
ゲストハウスでトゥクトゥクを手配した時、チケット代は16$、お金を運転手に渡して買ってきてもらうよう言われました。 ガイドブックには12$と書いてあるので、マージンを4$取られる訳ですが、 ネットで個人旅行者のブログを見ると、ここの窓口で20$とか25$とかボラれている人がたくさんいます。 つまり外国人が12$で購入するのは不可能なわけで、16$は妥当だなと思いました。
今は乾季なので、遠く離れた湖までは水路を通って行きます。 水路に沿って並ぶ小屋のような住居は、雨季になると引っ越すそうです。 左の写真の船は家です。これが水上家屋です。 建設中の水上建造物、大型なので学校とか病院とかでしょうか? これらには日本のODAも使われているそうです。
立派な造りの水上家屋、このサイズには数家族が同居もするそうです。 それにしても濁った水、あまりにも茶色くて泥沼のようです。
私が乗っている船は、途中から枝分かれする細い水路を通って湖に出ました。 船底が擦りそうな浅い水路でハラハラしました。
生活感のある水上家屋 水上生活者の生計の柱は漁業、こんな水なのに淡水魚の種類や漁獲高は世界でも有数らしいです。
左は運動場でバスケットゴールも付いています。 右は教会ですが、仏教の国でそんなにキリスト教徒がいるのか不思議です。
左は住居ですが右は何の施設か? 珍しいものとしては給油所・養豚場なども水上にあるそうです。 湖上でエンジンを切って、船頭さんが隣に来て、親切に色々な事を説明してくれました。 トレサップ湖のこと、水上生活者のこと、英語を聞き取るのは大変でしたが楽しい時間でした。 物乞いが来ました。なぜ蛇を持っているのか?ムカつきます。 子供は嫌いではありませんが、蛇は嫌いなので、1$渡してサッサと去ってもらいました。 クルーズは1人でも10人でも1隻、人数に合わせた船を出してくれます。 相乗りでも良かったのに、おかげで貸切という贅沢な思いをしました。
沖合にある水上レストラン 土産品もたくさん売っているほか、観賞用のワニがいます。 乾季のトレサップ湖で驚くべきことは、水深が1mほどしかないことです。 ご覧の通りの平坦な大地だから、水量で面積が大きく変化するんですね!
投網で魚を捕る大人(左)や水辺で遊ぶ子供達(右)を見ながら船着き場に帰りました。
シェムリアップに戻って、シャワーを浴びて、食事に出掛けました。 昼食を抜いていたのでお腹ペコペコでした。 野菜スープ?とライス(2.5$) トマトと何か分からない野菜が入っていて、あまり美味しくありませんでした。
お土産を探したり、マッサージをしてもらったりして、帰りにもう1回食事しました。 ラーメン?(1.5$) さっぱり味で美味しかったです。これで満腹になりました。
|
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |