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  自作レポート
自作レポート

 このページでは、管理人の自作PCのレポートと、自作をしてみたいなと言う人のために手順やらなんやらを解説していきたいと思います。
あくまで自己責任ですのでその辺は理解していただけますよう、よろしくお願いします。

 今回自作PCを作ろうと思ったのは、私のメインPCがCPUCore2 Duo U7600(1.2GHz)のモバイルノートで、
グラフィック性能が弱く、映像・画像処理に時間がかかる、と言うことがあり性能に不満を感じていたからであります。
やはりメインPCは拡張性のあるデスクトップが欲しいなぁと思い、性能を選ぶならメーカー品は高いし、
BTOか自作となると自作してみたいなぁ…と言う思いがあったので今回の製作に至りました。
資金は結局定期預金を崩すことになったわけですが…orz。

 まずは簡単なスペックと部品を表に。
略称はマザボ(マザーボード)、グラボ(グラフィックボード=ビデオボード)、リーダー(カードリーダー)
部品名メーカー型番・スペック等
CPUIntelCore2 Duo E8500 / クロック3.16GHz
マザボASUSP5Q Deluxe / チップセットIntel P45
メモリサムスンPC2-6400(DDR2-800) / 2GB(1GB×2)
ドライブLGGH22NS40 バルク / DVDスーパーマルチドライブ
HDDHITACHI500GB / 7200rpm
グラボELSAGLADIAC 795 GT DDR2 512MB / GeForce 9500 GT
ケースIN WINIW-EA002 / ATX
電源EVER GREENSilentKing α HK500-14GP / ATX / 500W
リーダーOwltechFA404 / FDD内臓
OSMicrosoftWindows Vista Ultimate SP1 / 32bit

この中で一番高かったのは実はOS・・・orz、CPUもマザボも2万もしていないが、OSが通常版なので4万・・・。
DSP版買っておけばよかったな…。
構成価格はOSを除いて9万程度・・・、これにOS4万、13万かかっとるわな・・・。

 さて、ではこれらの構成を価格.comや安いPCパーツショップを駆使して部品集め・・・、これが実は一番大変w。
近くにPCパーツショップがあれば良いのですが、長野県にはなかなか無いので(てか無い)
ネット通販は送料がかかるので結局ひとつのショップで済ませました・・・。
OSとグラボは近場の家電量販店にて購入。
ちなみにケースは欲しいのが無かったので丁度安売りしていたもので仮組み。

 部品が届いたら、まず部品の確認、私の場合メモリが入ってなくて焦ったんですが、
店の人がバラけ無いようにマザボの箱に入れてくれてありました・・・、びっくりしたぜw。
そしていよいよ組み立て、まずは作業工程の確認、

 マザボにCPU取り付け→CPUファン取り付け→マザボにメモリ取り付け→PCケースに電源取り付け→
CPUファンのコネクタ配線→PCケースにバックパネル取り付け→PCケースにマザボ取り付け→
マザボにグラボ取り付け→マザボに電源ケーブルを挿し→キーボードとマウスを接続→グラボにモニターを接続→
動作確認→ドライブとカードリーダー取り付け→HDD取り付け→フロントパネルの端子をマザボに接続→
ドライブ類の電源・信号ケーブルの接続→ケーブル類の最終確認→
モニタ・キーボード・マウスを接続して動作確認→BIOSの設定→OSのインストール→各種ドライバのインストール→
OSの設定→完成!

 こうだらだらと書くと難しそうに思えるが、規格の合っている部品を集め終わった時点でキット化していますw。
つまり組み立ては楽なんですw、実際1時間もかかりませんでした・・・、
OSのインストールも手順どおりにやれば時間はかかりますが簡単。
マザボのドライバのインストール時に若干てこずりました・・・、マザボの説明書はよく読みましょう!

 さて、長い文章もここまでにして・・・、次はいよいよ組み立てw
そしてまず最初に忘れてはいけないのは体内の静電気の放電!、これを忘れるとえらい事に・・・。
どうすればいいの?と言う方、一番確実なのは自動車のとこに行ってボディーを両手で触れば確実w。
車がアースの役割をして地面に静電気が流れるので・・・、まぁ大きな金属であれば何でもいい気もしますが・・・。
心配な方はゴム手袋をして作業しましょう、私はしませんでしたが・・・(汗。

まずは中身の確認
 まずは中身の確認から、今回はキーボードとマウスも新調しました。
スッキリして見えるのはHDD/ドライブ/メモリ/リーダーがバルクだからです。
メモリは上記のとおりマザボの箱の中・・・。

マザボにCPUを取り付ける
 次はマザーボードにCPUを取り付けます、箱はこんな感じ。

箱の中身
 マザーボードの箱の中身はこんな感じ、SATAケーブルやFDDケーブル、
I/Oモジュール、更には水冷にした時のための補助ファンなんかが付いてました。
これだけあればケーブル類は困りませんね。

マザボを出してみる
 マザーボードを箱から取り出します、袋に包まれて入ってます。
床に直に置くのは怖いので箱から物を全て出して、入っていた袋の上に置きましょう。
EPU、こいつの保護シールも剥がしときましょ。

CPUソケット
 ここから一番神経質になる作業へ・・・、これがCPUを置くソケット。
P5Q系はLGA775と言うソケット規格、これにはIntel製のCore2 Duoや
Core2 Quad等が乗る現在の標準規格です。
Intelの次世代CPUであるCore i7はLGA1366と言って長方形になりました。
AMDはSocket AM2と言うのが主流らしいです。
あと、この重要と書かれたソケットカバー・・・、
無くすと保障が受けられなくなるので絶対に無くしてはいけません!

CPU箱の中身
 CPUの箱の中身はCPUファンとCPUが入ってます、
ファンの上部にCPUがあります、見えます?

CPU
 ふぉぉぉぉ、怖ぇええええw。
これがPCの脳になるCPU、今回使用したのはIntel Core2 Duo E8500、
実勢価格で2万弱程度、安いとこでは1万8千円程。
まだソケット面にカバーが付いてます。

マザボでは・・・
 マザボのソケット部分ではあらかじめ左のレバーを上げて
フレームを上げておきます、この時点で邪魔なのでカバーは取っときましょう。
カバーは無くさないように!

CPUを置きます
 CPUを静かに置きます・・・、いいですか?ゆっくりですよ・・・。
向きは手前からCPUの文字が読み取れるように、
またCPU端の三角のマークが左下に来るように・・・。
傾いていないか、ちゃんと嵌っているかも確認してください。
ここで端子折れたら諦めて下さいw、マザボがパーですw。

固定します
 CPUを固定します、フレームを静かに降ろしてレバーをゆっくり奥に倒します。
レバーを倒すときに固いかもしれませんが恐れずにゆっくりと・・・。
途中でレバーが反動で戻らないようにしてください、一気に戻ると危険です。
レバーを倒して引っ掛けてしっかり固定。
これで一番の難関は終わり・・・ふぅ・・・。

CPUファンの取り付け
 取り付け後の写真で申し訳ない・・・、ファンの取り付けは簡単、
Intelの文字が左から読めるようにファンを置き、対角線上にプッシュピンを押す、
箱の上のままだとうまく入らないのでマザボを軽く持ち上げて押します。
マザボの裏で黒い樹脂がちゃんと出ていたらOK。
新品のCPUクーラーだからそのまま取り付けましたが、
一度はずしたらCPU用のグリスを塗りましょう。

電源接続
 次にCPUクーラーから出ているコネクタを4ピンソケットに接続します。
CPUの近くにあるので直ぐに見つかります。

メモリの取り付け
 次はメモリを取り付けます、バルク品なので簡易包装。

メモリの持ち方
 メモリは半導体の塊なので端子もチップを触るのはよろしくありません。
このような持ち方をします、あぁ・・・手が痛い・・・orz。

取り付け
 メモリのスロットは黄色をまずは使いましょう、
DDR2は同じ規格の同じ容量のメモリを対で使うので、
基本的に1ユニットは同じ色同士です。
あらかじめソケット両端のツメは開いておきます、裏表は端子部分くぼみと
ソケットの突起の場所が合えば上から垂直に押し込みます。
問題なければツメも自動的に閉まります。
これが結構硬いですからゆっくりやりましょう、
バキッ!と言ってからでは遅いです。

同じように
 もう一枚も同じように差し込みます、黄色に入れたのでもう一枚も黄色です。
これで下準備は完了。

ケース
 今回はこのケースを使用します、別の本命のケースが来るまでの仮です。

中身
 中はこうなっています、マザーボードの取り付け場所が出っ張っているので
スペーサーの取り付けは必要ありません。
リアに12cm角のファンが付いています、ケーブルはファンの電源と
フロントパネルのスイッチ類です。

電源です
 次はケースに電源を取り付けます、静音ファンで出力のそこそこのものが
良いです。
Core2 DuoやCore2 QuadのCPUを取り付けるなら400〜500Wの電源が
良いでしょう、規格はケースとマザボに合わせて標準のATXを。

取り付け場所
 電源はケースにもよりますが、基本的には背面の上部になります。
背面から4つのネジで止めます。

取り付け
 ケースの中でファンが下になるように取り付けます、取り付け時は電源を
下から抑えてしっかりネジ止めしましょう。
基本的に固定に使用するネジはミリネジです。

バックパネル
 次はケースにマザボに付属しているバックパネルを取り付けます。
こちらも規格でサイズが決まっています。

取り付け
 向きを間違えないようにケースの裏から押し込みます、
パチッといえば完了です、向きは基本的にオーディオが下にきます。

マザボ固定
 マザーボードをケースに固定します、バックパネルに端子がはまる向きで
取り付けます、ミリネジで9箇所です。
スペーサーを取り付けるケースがほとんどですので気をつけてください。
直に止めるなんてことしたら・・・orz。

電源ケーブル接続
 電源ケーブルをマザーボードに接続します、一番太い24ピンコネクタを接続、
今回使用した電源は20+4で分離しているので同じソケットにに2つの
コネクタを接続します。
また写真を撮り忘れましたが、CPUへの補助電源コネクタ4ピンもしくは8ピン
のコネクタを接続する必要があるので忘れないように・・・、
補助電源はCPUの近くにあります。

グラボ取り付け
 今回使用したマザーボードASUS P5Q系はビデオがオンボードではないので
別途ビデオボード(グラフィックボード)を取り付ける必要があります。
で、このグラボをPCI Express x16スロットに取り付けます、青いスロットですね。

こんな感じ
 まずケース背面のグラボをつける場所のカバーを折り取ります。
後は垂直に差し込みミリネジで固定、このグラボは補助電源が要らないので
これで接続完了です。

動作確認
 マザボ・CPU・メモリ・グラボ・電源の接続がうまく行っているか確認します。
ケースのリアファンのコネクタも接続しておきます、近くの3ピンソケットなら
どれでもOK。
P5Q Deluxeにはマザボ上に電源スイッチとリセットスイッチがあるので
フロントパネルとはまだ接続しません。
グラボの外部出力にモニタを接続し、ケース背面のUSBにキーボードとマウス
を接続します。
電源をコンセントに挿し、背面にある主電源を入れ、マザボ上のスイッチを
入れます・・・。

起動しました・・・
 怖ぇええええw、何とか起動しましたw。
画面はマザボ上に最初からインストールされているASUSのLinuxOSです。
起動が確認できたらスイッチを切り、主電源を落としてコンセントを抜きます。

ドライブ付けます
 次はドライブ類を付けていきます、まずはDVDスーパーマルチドライブを。
バルク品なのでこちらも箱無し、4千円程度で買えます。
LGのマークがうざいですけど・・・。

ドライブイン!
 5インチベイに挿入、左右をインチネジで固定、
光学ドライブは基本的にインチネジです、ここ注意。
ネジ止めしたら裏でSATA電源と信号ケーブルを差します、
信号ケーブルもう片方はマザーボードへ。

HDDです
 バルク品のHDDです、ただ袋に入っているだけです。
中にレトルト食品でも入ってそうですね…(汗。

HDDの取り扱いは慎重に…
 HITACHI製のHDD 500GBです、HDDは衝撃や振動に弱いので要注意。
3.5インチシャドウベイに上の丸っこくなってる方を裏側から入れます。

取り付け
 こんな感じで取り付けます、信号や電源の端子がマザボ側に来ていればOK。
HDDは熱を持ちやすいのでHDDクーラーを取り付けることをお勧めします。
この後は光学ドライブと同じく配線。

フロントスイッチ類を取り付けます
 フロントパネルのほうから出ているスイッチ類のケーブルを
マザーボードに取り付けます、これは各社によって違うので説明書を見てください。
ASUSの場合、Q-コネクタと言うコネクタが付いているので楽です。

こんな感じです
 基本的に電源スイッチ・ブザー・リセットスイッチ・電源LED・HDDLEDと
USBやIEEE1394とマイク・ヘッドホン端子のケーブルをつなげます。
ケースによって変わるのでケーブルの表記とマザボの説明書をよく読みましょう。

とりあえず完成
 とりあえず完成です、ケーブル類は出来るだけまとめておきましょう…。
ファンにあたるかもしれないので…。

完成!
 外見が完成しました!、ディスプレイもキーボードもマウスも黒で統一。
色の統一も重要です、フロントが黒のケースに白のドライブってのもカッコ悪いでしょう?
いや、あえて…という方もいるでしょうけど。

OSインストール
 外見が完成したらBIOSの設定でブートの順番をCDを一番頭にします。
後はOSのCDなりDVDなりをドライブに入れてOSのインストール、
結構時間がかかります。

各ドライバインストールします
 OSのインストールが終わったらBIOSのブート設定をHDDを一番頭にして、
ビデオボードやマザーボードのドライバをインストールします。
OSが入ってもこれ入れないと適正な解像度にならないし、
ハードとソフト相互間でトラブります(当然ですが。

完成!
 ドライバのインストールが終わって各種設定が終われば完成!
おかげさまで自分のブログまでたどり着くことが出来ました…。

後日・・・
 後日、本命のPCケースが届いたので組み替えました。
GYGABYTE製のGZ-X1BPです、
人気が高くてどこのパーツショップでも品切れ状態になってました・・・。

 自作PCを作ってみて、規格とかパーツについて調べることで自分の知識が増えたと思います。
自分でパーツを選ぶことで満足するPCが作れました、スペックに不満が出たとしても、
CPUやグラボ等を交換することが出来るので何年も使える物が作れてよかったと思います。

もしパソコンを買う機会があったり、何か始めたいと思うことがあったら是非自作PCを作ってみませんか?

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