瀬上池は根岸線の港南台駅付近にある池で、住宅地の中とは思えないような自然の森の中にある。ここにはホタルが何匹も生息していて、夏になると多くの人が集まってくるとのことで、我が町並み研究会もそれに便乗してみることにした。
大船のサティ前のバスターミナルからから緑ヶ丘行きのバスに乗る。緑ヶ丘は住宅地で、瀬上池のある森はその裏手にある。森の中に入っていく途中の山道では、住宅地の所々に裏山のような感じで山が残っているのが見えた。沿道にはアジサイが青い花を咲かせている。
ひたすら歩くと瀬上池のほとりにたどり着いた。そこから対岸へと向かう。広場のようなところがあり、そこでしばし団らん。6月ということもあり空はまだまだ明るい。ホタルは暗くならないと見られないので、ひたすら待っていたが、7時を過ぎてもまだ明るい。それでも徐々に薄暗くなってきたので、少し遠くまで歩いてみることにした。
すると小川のほとりで1匹のホタルを発見!思ったより小さい。というのも私は今までホタルをみたことがなかったため。大きさは3㎝くらいで、悪い見方をすればゴキブリのようにも見える。しかし思ったほどホタルはおらず、2.3匹がふらふらさまよっているだけであった。
池周辺では数匹しか見かけなかったので、行きに来た道を戻る。するとちょろちょろと流れる小川のところで大量に発見!!結局池に来る入り口付近が一番多かった。たくさん飛んでるだけあって、人の数も多い。住宅地だからかな?みんな素直にその美しさに酔いしれているようだった。
この瀬上池は、「もう横浜にはほたるなどいないだろう」といわれていた一昔前にほたるが生息しているのが確認されたところで、この池周辺は開発禁止区域となっている。こうした都会の中のオアシス的なところが残っているというのは喜ばしいことである。
◇
環境問題が叫ばれるようになってから久しいが、アマゾンなどの自然破壊に反対するのと同様、こういう身近な自然を残すことも重要なのではないだろうか。無駄な高速道路の作りかけの橋脚を見るにつけそんなことを思う。
| |
▲道端に咲いていたあじさい
▲瀬上池へ案内板
▲ほたるの軌跡 1
▲ほたるの軌跡 2
|