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- 北海道旅行!風とともに去れぬ -
(2004年8月30日〜9月8日)

【その2】 風とともに・・・

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ムーンライトえちご号は新宿から新潟の間を走る夜行快速で、
18きっぷユーザーにとってはなくてはならない足である。
世間一般ではオフシーズン間近の8月末でも利用客は多い。
ほとんどは帰省客や僕らのような旅行者のようだ。


次の日の朝メシを買い込んで待っていると、車掌氏のアナウンスが、
「この電車、〜のため発車が3分ほど遅れます」と告げた。
見ると発車時間を微妙に過ぎてる。まあ夜行列車というだけあってみんな平然としているが。のんびりとしたものである。
「お急ぎのところ大変ご迷惑をおかけします。」
などと謝っていたが、多分急いでる人はこういう列車には乗らないと思う。


旅行初日の夜行列車なんて眠れないものと相場が決まっている。
今回も例外ではなく、朝5時前に新潟に着いた時にはなんとなく疲れた気分だった。初日からこれでは先が思いやられる・・・。うーむ。


こんなときには悪いことが重なるとはよく言ったもので。
新潟から北上するにつれて、小ぶりだった雨はみるみる風とともに強さを増し、

・・・気づいたら列車が止まっていた。

日本海が目の前に広がる小さな駅で1時間ばかり停車、
その後山形との県境付近でまた2時間停車、と言う具合に。
どうやらばっちり台風と寄り添いながら進んでいるらしい。やれやれ・・・
おしどり夫婦と呼んでもいいかもしれない。
こういう時は天気予報を呪いたくもなる。(お門違いもいいところだが)


待っている間にも風は止む気配などなく、荒れ狂う海と情けなく揺れる車両に不安は募っていき・・・というのは冗談で、すいた車内に取り残された2人の男は妙な数字宛ゲームに興じ、それに飽きればスポーツ新聞に目を通し、後はしゃべったり本を読んだりと、ムダに楽しい車内生活を送っていた。
こういうときは一人旅でなくて良かったと感じる。


そうこうしているうちにようやく列車は動き出した。
「この列車、2時間47分遅れで酒田に到着します」という
もはや爆笑モノのアナウンスを後に電車の乗り継ぎ。
酒田で買った酒田ササニシキ弁当というそのまんまな名前の駅弁を買い、再び電車で北上。秋田、大館、弘前、・・・
あんまり風景を覚えてないので途中は省略。
この日の終着、青森に着いたのは午後7時であった。
予定より2時間遅れである。


結局列車に乗り続けの一日になってしまった。いい加減尻が痛い。
しかも青森のユースホステルに行こうとするバスがもうないものと思いタクシーに乗り込んだら実はまだバスが走っていて、予定より1000円もオーバーしてしまうという大失態。(まあバスでなくて予定より10分ほど早いが)
旅行初日にしてはやくもサイフが気になり始めた。
たぶん今までで最速。先行きがかなり不安になってきた夜であった。


私の心も風模様
  ▲日本海のどこかの海岸。列車は横風にあおられまくり


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