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- 25時の街 -
(2004年10月11日)

【27時】 上り電車

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カラオケ屋を出て駅に戻る。午前3時、27時だ。こち亀によると、午前3時台がもっとも思考力が低下する時間らしい。だからコンビニ強盗もその時間を狙ってるとかなんとか・・・。


一人でカラオケで歌いまくって声がかれ、マッサージチェアに体中のツボ押されまくって痛い。もし北斗の拳の世界だったら、変な秘孔(ツボ)の一つでも押されて頭が割れてるんじゃないかと思う。ぶっちゃけ頭も痛い。昨日の疲れも今頃になってぶり返してくるし・・・。なんだかどうしようもない状況だ。


小田原駅について電車を待つ。だんだんと上り始発列車に乗ると思しき人々が集まってくる(と言っても数えられる程度だが)。しかしこの時間、明かりはついているが駅員はいない。もう勝手にホームに入ってくださいといった感じ。こんな時間に改札などしてもしょうがないってことなんだろう。


ホームに着いた。なんだかやたらと風俗関係と思われる人々が多い。何語だかわからないような言葉がホームの端々から聞こえる。その間に3本の貨物列車が通過していった。列車の通過音、暗闇、外国語・・・。自分の知っている小田原とはかけ離れた異次元の小田原駅がそこにあった。


本当の始発は4時57分・・・


3時33分発、快速ムーンライトながら。岐阜の先の大垣から東京まで走っている夜行の快速列車である。始発電車と言うよりは上りの終電といった方がいいかもしれない。とりあえず横浜までくつろいで行くとしよう。あ、でもまた寝たらマズイな、ハハ・・・なんてのんきに考えていたら、やってきた列車はまさに満員電車。各デッキごとに人々が床に座り込んでるうえ、ものすごい湿度でガラスが真っ白に曇っている。なんなんだこれは・・・買出し列車か?


とりあえず強制的に通路に立たされたまま、無気力に立ち尽くす青年。なるほど、これは僕がもう眠らないようにするために神様がしてくれた配慮なんだろう。ありがとう神様。でももう勘弁してください。だいたいムーンライトながらなんか旅行のときにしか乗ったことのない電車だ。まさか飲み会のあと上りのながら号に乗ってるなんて、4時間前には思いもしなかったよ・・・。今さら自己嫌悪。




実家にたどり着いた時は5時(29時)を過ぎていた。とりあえず歯を磨いて顔を洗い、すぐさまベッドにダイブする。興奮冷めやらぬ感じで眠れず、結局寝たのは6時(30時)くらい・・・。


次の日(否、この日)、母親に大いに馬鹿にされた。アホだとか、父親の遺伝子だとか、B型だとかよくわからない単語が弾丸の如く頭を突き抜ける。とりあえず謝り、親父と話をする。

「平塚だったらカプセルホテルがあるんだけどな。俺が熱海行ったときはそれこそ何にも無かったぞ。真っ暗で・・・」

親父とは普段そんなに話はしないのだが、妙に親近感と尊敬の念を感じた瞬間だった。上には上がいるものだと思った。



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