このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

鉄法フェスティバル

21世紀の現在、現役の蒸気牽引客車が3本も一同に会するというにはまさに奇跡ではないでしょうか! 
三家子にて

朝餉の支度のための煙が立ち込める中、教会ポイントにようやく正向きで上遊がやってきました。201レ 王千   

王千からの一番列車がデルタ線を通過して調兵山に向かいます。西の空にはまだ月が… 202レ 弧山ー橋南
手前のデルタ線に入ると暁南経由となり、調兵山に向かう列車は機関車の向きが変わります。

3月19日はKD6が203レを逆行で牽引して王千に向かいます。 橋南ー孤山 

沿線にはボタ山が多く見られますがこうしてみるとまるでピラミッドのような威容さです。 208レ 暁南ー橋南 

夕日に上遊のシルエットが浮かび上がります。208レ 大隆ー三家子

KD6の特徴はスポーク動輪、一体のドーム、リベット付テンダーです。ボイラー(煙突下あたり)には「USA」の銘板も。   王千  

KD6は王千まで往復した後、東関屯行き列車を牽引。給水設備の関係からKD6は途中の法庫で折返しとなった
ため次位にはDL(東方紅)が連結されました。403レ 大平山ー法庫

3月20日は躍進型が203レを牽引して王千に向かいます。橋南ー孤山

王千到着後、躍進は単機で調兵山に戻り大明までの運用に就きました。躍進は第三動輪にかかる主連棒が特徴です。

調兵山の跨線橋に上ると次から次へとやってくる蒸気を見ることが出来、まさに別天地です。

鉄法は全体的に平面ですが王千の教会ポイントはいまやすっかり有名になった数少ない俯瞰ポイントです。  
教会ポイントから教会を入れずに205レを撮影。三脚も倒れるほどの物凄い強風でした。

夕刻の調兵山からは3本の蒸気牽引列車と1本の東方紅牽引客車は次々と発車していきます。しかし機関車の向きはその時の運任せです。調兵山で発車を待つ305レ。

 鉄法は瀋陽から車で2時間ほど、東京を朝出発するとその日の夕刻には蒸気撮影が開始できるという夢のような場所です。調兵山を中心に4方向に路線が広がり、最近ではDLが進出してきましたがまだかなり多くの旅客列車を上遊が牽引しています。
 2006年3月18日〜21日、鉄法訪問の計画を立てた後でフェスティバルが開催されることがわかりました。保存中のKD6と躍進にも火を入れ定期旅客列車を牽引させるというものでした。出発前はいろいろな憶測が飛び交い不安でしたが滞在中は天候にも恵まれ楽しい4日間を過ごすことができました。
 今回はフェスティバルにもかかわらず現地に着いてからもなかなか運用状況が把握できなかったり、急遽変更になったりと大いに疑問に感じました。しかし鉄法の大青にはKD6、躍進の他にも建設1両、上遊を何と22両も保存中で今後に期待したいと思います。

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