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MR2 G-Limited (1998年式SW20)と MR2 Spyder(2001年式ZZW30) 

SW20: 我が人生最良のクルマ(いまのところ)
(日本国内で乗った最良のクルマはビートだなぁ)

ホンダビート(珍しく中古だ)でミッド シップの面白さに目覚めたものの、当時の安月給ではやはり高嶺の花。
ところが、勢いと言うのは恐ろしいもので、ディーラーで世間話をしているうちの衝動買い。

箱根や八甲田あたりに出没しては楽しんでおりました。
写真は箱根の「山羊」地点。
となりのMR2ロードスターは日本のMR2メーリングリストで知り合った
鶴見六百さん の今は亡き愛車。

で、購入後1年でZLへ転勤の内示。

さて、困った。

 


早速ZLの MR2オーナーズクラ ブ・ニュージーランド のメーリングリストへ参加して様子を見てみ ると、どうやら5タイプあるSW20の2型までしかトヨタニュージーランドは輸入していないようで、それ以降の型は中古車で輸入されているようでした。  日本のプレミアムガソリンが100オクタンになったのと同じタイミングで輸入がなくなったらしい。
1999年当時、ZLのハイオクは96オクタンしかなく、ほとんどの日本車の現地法人は100オクタン仕様の輸入をあきらめたらしい。
スバルのWRXはデチューンした240馬力仕様(約)を売っていたくらい。
いまでも、ZLのプレミアムガソリン(ぺトロールが正しい)はオクタン価は98なんですから。

当時の仕事がらみで知り合いになった通関業者さんに輸出通関をお願いして、通関料混み運賃10万円でZLに運び込み(このほかにZLの消費税が30万円相 当もとられました)ました。 つまり、なんだかんだで私のSW20-VVTiエンジン搭載のG-Limitedは、ZLへ初上陸した5型SWとなったわけ でした。  v(^o^)
モテタモテタhi

MR2オーナーズクラブの集まり。 
手に入りにくい部品の代用方法を探る為に
ボンネットチェックは欠かせない。

お食事はワイナリーでランチ
=ある程度までなら飲酒運転も合法

さて、ZLに着いて一番最初にしたのが MR2のナンバー取得と任意保険の登録。 
ナンバーに必要なのは、通関書と日本の日本語でかかれた廃車証明。 1999年当時はこれでOKでした。
その次が自動車保険だ!

輸入した当時50,000ドルの評価額は6年後売ったときでも 27,000ドルでしたから、いかにZLで車の値段が下がらないかわかっていただけるのではないかと思います。 当時のZLでのMR2は当時のニュージー ランド人の平均年収の2倍の約NZ$60,000のクルマです。 今の日本で1400万円の車に乗るようなものですから、盗難防止装置は不可欠でした。  日本でも最近流行りですが、2006年現在日本で取り付け費用込みで20万円しているセットがZLでは4万円相当です。(日本の業者さん儲けすぎ) 超音 波センサー、バッテリーカットセンサー、ジャッキアップセンサー、リモートコントロール、サイレン、ボンネット、ブーツセンサー込みですよ。

さて、道路に出撃。 

さっそく参加したMR2オーナーズクラブのメンバーは、お高い車のオーナー達らしく、かなりスノッビーなピープルが多く、ある意味お上品な人々が多くクラ ブライフは快適でした。 ま、日本のポルシェクラブよりお金持ち度は高いのではなかったのではないかと。思います(少なくとも全員ダブルガレージを持って いる)。 年寄り率は高く平均年齢は40歳前後ではなかったかな? (最近は中古の値段が下がってだいぶ若返ったようですhi)

あのオレンジマイカ(登録証にはゴールドと書かれていた)ですから、、、 目立つ目立つ。 MR2とすれ違ったら間違えなく手を振られる(MR2オーナー のオーナーズクラブ加盟率は高かった)。 で、MR2NZのメーリングリストで「○○でKorinのGoldを見た」とかかかれる有様(浮気もできんワ イ)



さて、 以前書きました がZLの道路は郊外へ出ればどんなワインディングでも制限速度100Km/h。 私はZLに来ては じめてミッドシップリアドライブの本当の面白さを知りました。 アクセルを踏めばグイグイ曲がる曲がる! 楽しいですよ。 
まぁ、おかげで日本に引っ越してきてから、馬鹿臭くてぶっ飛ばして走ることがなくなりました。hi

楽しく全開にできるわけで、そのかわり8000Kmごとにタイヤは新品交換が必要。 入手可能なSW20用タイヤはブリジストンのポテンザ711かG3し かありませんでしたが、乗っていて楽しかったのはG3でした。  しかし、9ヵ月ごとにタイヤ交換は結構つらいものがありましたよ。

こんな写真のような道を快調に飛ばせます。 少なくとも首都高よりは 広い道です。 そしてタイヤはゴリゴリ削れて行きます。

もっとも、油断していると羊の群れに飛 び込むことになりかねませんので、いつでも避けられる用心と速度を維持するのが肝要です。

コーナーを曲がったら、そこに雄牛が居た! で全損! なんてのはZLでは珍しくない話です。

このSWは、そのパワーを利用してネーピア、オークランド往復900Kmの日本食の材料ショッピングを日帰りで可能にしてくれました。 ご存知のように、 驚異的に少ないMR2の貨物搭載可能量ですので、SW20で行くときは大抵私一人で買い物メモを持って出撃でした。

ゆっくり夫婦で買い物をするときはXYLのnewビートルかカローラTSでした。    

いま、この車はMR2オーナーズクラブメンバーでヤンエグ(死後)なHawkes BayのBenが乗っています。  ナンバープレート[ZL2PGJ]は取り外してきました。 私に所有権があって、またZLで車を買ったらそのナンバー を使用できるのですから。

上 マウントクック国立公園

上 ギズボーン/ファカタネ間

 
下 ギズボーン/ネーピア間の山道



下 ギズボーン裏山

こんなコースをSW20では7年で80,000Km走りました。 それはそれは楽 しいクルマ生活でした。


故障の話;

トヨタの車が故障なんてするか!
なんだが、シートスライドのロック部分を結ぶリンクが一度外れて、シートが前後できずに困った。 自分でなおせたからいいけど。

整備の失敗;
ギズボーンのイーストランドトヨタにタイミングベルト交換で出したら、EFIのリセットをしておらず、アフターファイヤーする加速しないでひどい目にあっ た。
自動車電気エンジニアのZL2RI Steve曰く、「やつらはそんなもの」らしい。 トヨタNZもディーラー教育何とかしたらどうだ?



ZZW30 (MR2 Spyder) 日本名MR-S


日本での発売開始に遅れること1年。 ZLでも発売を開始した MR2 Spyder。 ホークスベイトヨタに予約を入れて試乗なしで購入。 NZ$52,000の衝動買いだ。。。。 さすが駐在員バブル!(まぁ外国人アレル ギーのヒキコモリ社員の 10倍仕事はしましたがねhi

なんたって200台しか輸入しないのだから、試乗なんてできやしない。
それが日本から赤道を越えてやってきたのが2001年2月です。

SW20の2型以来絶えていたMR2正規輸入車の久しぶりの再開だけに、MR2オーナーズクラブNZはかなり興奮しておりました。 

ZLにはマニュアルトランスミッション車は輸入されずすべてシーケンシャルトランスミッション車でした。 クラッチペダル愛好家のXYLは、このため一度 もこのクルマを運転しませんでした。 さて、皆さんご存知のようにこのシーケンシャルは取り扱いにちょっとコツがいります。 

シフトダウンはお見事にアクセルを空ぶかしして回転をあわせて入れてくれるボッシュのコンピューターですが、シフトアップはちょい苦手です。 そこで一般 的なマニュアルトランスミッション車と同様、アクセルをオフにしてシフトアップし(シフトアップボタンを押し)またアクセルペダルを踏み込みます。 この 操作には1秒も必要ありません。 このちょっとした工夫でスパスパシフトアップしてくれます。

ZL/VK市場向けの輸出仕様のMR2ス パイダーは、日本仕様とはちょっと装備が違います。
新車にもれなくついてくるのは、

・280Km/hメーター 
・エンジンイモビライザー
・下回りのカウリング
・フロントのタイヤスペースラゲージスペースとその蓋。
・シートバックラゲージスペースの蓋
・LSD
・アルミホイール

で、シートは布でした。 

         ZZW30は後姿がかっこいいですよね>>

 
 
   

日本から持ってきた純正カラーレザーステアリング、シフトゲート飾り(左)とオランダ製の
リアキャリア (右)を取り付け、さぁお出かけだ。 

このキャリアーは実に丈夫でしたがクルマ自体が弱く、重い物を載せるとエンジンフードの裏側が凹みます。
スーツケースなどを乗せるときははご用心。

        

200馬力あるとはいえ1tonを優に越えるSW20と違い、115Kwでも 1ton弱の軽量でロングストロークエンジンの組み合わせのMR2スパイダーは中低速のタイトコーナーが得意。
ちなみに、ZLで私が高速コーナーというのが90から110Km/hで曲がれるコーナーのこと、中低速コーナーといったら80Km/h未満で曲がるコー ナーと思っていただければよろしいでしょう。
中低速で砂利が浮いているようなワインデングでも、両手をステアリングから離さずシフトチェンジができるMR2スパイダーは唐突なスライドにも楽に対処で きて快適でした。

ただし、XYLは「胃が踊って吐き気がする」と、この軽い車でのお出かけが嫌いでした。
それと安全なネーピアから、オープンカーに乗るにはあまりに物騒なギズボーンへ引っ越すというのも合って、売ってしまいました。


さらに、去年、日本の首都圏へ引っ越してきてみて、「日本の渋滞道路で乗る車じゃないね」と選択肢からもれてしまいました。
ところが、最近フィルムスキャナーを買ってXYLと写真を見ていたらXYLともども「かっこいいよねぇ」
欲しいが、とめる場所も無い。 実家のガレージにはあと2台入るんだがねぇ。 都心の集合住宅にお住まいの日本型お金持ちは、別荘用の車をどう登録してい るんだろうか?

 

ホークスベイ南部の丘陵地帯

ネーピア/タイハペ間

ネーピアの裏山

イーストランド 



こんな風景の中をオープンで走る快適さといったら、それはそれは素晴らしいものですよ。
いかがですか? あなたもZLへ引っ越して見ますか?
 

故障;

シーケンシャルのコンピューターが気を失ったことが一回。 これはエンジンリスタートで解決。
ドアやメーター周りからのビビリ音は仕様です。 故障ではありません。
ZLのターマック舗装を走って居ると走行音が激しくて気になりませんが、日本の滑らかなマスファルトマカダム舗装の上を走っているときには、、、なるだろ うなぁ。

ついでに 幌をたたむ際に強く叩き込むように押し込んでやらないとロックがかかり ません。 個体差でしょうが これも仕様なんでしょう。

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(c) ZL2PGJ 1998-2006  使用条件

 

 

 

 

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