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遠乗りに出かけよう 1.

フォッサマグナ半乗りコース

首都圏発着版ですので、鄙な方には参考になりません。hi

これは1980年代後半にXYLが発掘したツーリングルートです。 当時と違って今は舗装路になっていますので、走りやすいでしょう。

日数使用バイク高速道路
日帰りXLR80(XYL)、
TL125(私、数回)、
FZ250(1回だけ当時は未舗装だったので死んだ)
つかわなくても可

経路:

八王子(仮起点)>甲州街道>笹子トンネル>甲府盆地>富士見>茅野>R152>高遠>長谷村>大鹿村>上村>南信濃村>静岡県磐田郡>天竜>磐田> R1>三島>箱根峠>首都圏
もっぱら 国道 152線 を走るルートです。   主要ルートの地図は こちら

じゃ出発 


まずは甲州盆地の早い通過をめざせ。 

今の日本の交通状況は知りませんが、1990年前後のバブルの頃はやたらと道が混んだものです。 ですから、道路が混む前 に笹子トンネ ルは越えたいものでした。 特に小型二輪で行くと高速道路が使えませんから、下道の渋滞にはまると本当に時間をロスします。 という訳で、笹子トンネル通 過目標時間は午前7時。 これに間に合うように家を出ねばなりません。
早起きしてね。
また、真夏に走る場合、甲府盆地は午前中の早い時間に通過しないと体が煮えます。 暑いんだ、ともかく。
笹子トンネルを7時に越えていれば9時には茅野について居るでしょう。 平日の朝の渋滞に巻き込まれた場合は、もうちょっと遅れるかな?

八王子から茅野まで143Km/3時間10分(ここから後の時間は、あなたの腕次第)。 


茅野から山道に入ってすぐが杖突峠。
ここから延々山道です。 



高遠 ( 茅野から高遠まで28Km  八王子から171Km)

茅野で甲州街道とわかれR152を南下します。 
谷底道ながら、意外とまっすぐな道を行くと、高遠に着きます。 春、桜の時期にここに来ると渋滞に巻き込まれます。 有名な高遠の血桜を見ようと大変な混 み方です。 ただし、この桜は見る価値があります。 
「織田の軍勢に攻められた武田家臣が玉砕した血を吸って赤いのだ」と言われております。
また、高遠城跡は空堀、土盛りなど戦国時代の遺構を比較的良く残しておりますので、そういう意味でも一見の価値があります。 城跡の遺構を見たい場合には 桜の葉の無いシーズンを狙わないと見通しが悪くて判りにくいですよ。

大奥絵島騒動の絵島の菩提寺も高遠にあります。
良い雰囲気の城下町です。 桜のすごさは 役場のweb を見てやって ください。

水商売のお兄さんたち

XYLが初めてこのルートを走ったとき、高遠城址公園でついつい時間を潰してしまったのは、ここで水商売のお兄さんたちと世間話していたから。 このタイ ムロスが後で響いてくるのでした。
「俺たちツーリングは必ず二人で行くんだ。 ここいらだと、人通り少ないから、コーナーで落っこちても誰にも気つかれ無いし」
「この間も谷底に落ちた車上げたらカラスに突付かれたのがでてきた」
と、語る二人の青年の職業は「消防士。 水使うでしょ。 だから水商売」だそうで。 二十代でそんなオヤジギャグ飛ばしている有様だから、さぞ元気なおっ さんになっているだろう。 いまは50才前後? 上田市だったかな? 


高遠から開けない谷底風景の長谷村を
延々南下していくと分杭峠を経て大鹿村です。 
 


大鹿村 高遠から37Km  八王子から211Km)


砂利トラをかわしながら、緩やかな川沿いのワインディングを流していくと谷はだんだん狭くなってきます。 新緑や紅葉の季節はFBですよ。 
大鹿村には私たちのお気に入りが、いくつか。

村中がフォッサマグナ。大活断層糸魚川天竜線と平行に走っているのが国道152線です。 この谷間はフォッサマグナによって出来 た谷であるわけでして、40代以降なら覚えている小松左京の「日本沈没」本州が折れ曲がるのがここです。
大河原城址
(南北朝時代の城跡)
一重の空堀が残るだけで、あとは天竜川の侵食 により崩落してしまっている。 
「こんな山の中でないと南朝は生き残れなかったのだなぁ」と、足利殿の隆盛に感心したりする。

他所様の畑なので荒らさないように。  
もっとも、南北朝なんて、いまどきの若者には分かるまい。
 
山なのに、塩の温泉赤い思想、じゃ無くて 赤石荘の露天風呂 は景色がよくって気持 ちが良い。 
お寺福徳寺という小さなお堂が あります 。 

これが風情があって大変よろしい。 
この縁側に腰掛けて本を読んでもよろしい。 
こんな畑の中に重要文化財? という意外感も面白い。


この周りは将に「耕シテ天ニ至ル是勤勉也カナ」。




その他色々
 
村でやっている  webで見てください。  
外国から来る観光客にぜひ見せたい日本の古典的風景かもね(だがwebに英語は無い)。

南信濃村 (高遠から37Km前後  八王子から250Km程度)

ルートは普通車は相変わらず駄目らしくmapfanでも載っていない。 もしや廃道となったか?
地蔵峠前後の道から見下ろす紅葉の見事さは素晴らしい。 本当に素晴らしい。
当時はダンプが掘り返した超ワダチ道で、普通車は無理。 カウルつきのバイクも無理。 という道でしたが、1995年頃には普通のダートになっていまし た。 FZでも走れたから(カウンター当てながら)、軽量な普通車で、腕前があればOKでしょ。 とっくに舗装されたと思っていましたが。

重いクルマはやめたほうが良いでしょう。 ともかく路肩が弱いから。 ここいらのダンプドライバーの皆さんは本当に神業的腕前でした(皆、バイク乗りにも 親切だったなぁ)が、サンデードライバーと重たいクルマの組み合わせでは、車を落としかねないです。

R152青崩峠は未開通の国道です。

南信濃村の真ん中の交差点で左折し152号線に沿って南下すると、国道152号線は「はぁ?」という林道となり、登山道となり消滅します。 XYLが初め て来た時は、日没前にこういう状態の道に迷い込んでしまったのでした。 泣きたいですねぇ。 

驚異の燃費を誇るXLR80R(リッター40Km)なのでガス欠の心配は無いけれど、明かり一つ見えない。 彼女は、泣く泣く30Wのヘッドライトで道を 照らしながら、南信濃村の交差点まで8Km戻っていきました。
明るければ、行き止まりから3Kmほど戻ったところに「水窪、天竜方面」と書いた看板が迂回県道を示しているのに気が付いたのでしょうが。。。

青崩峠を迂回して、静岡県磐田郡水窪町へ出る迂回路はたった41Km。。。  さらに二股、掛川までは容易な道。   だったのですが。



ちなみに、この青崩峠近辺はXYLの鬼門です。
私のTL125と来たときも、「グシャ」とこけまして。 


なんと「水かと思って踏んだら軽油だった」(右写真)そうでしたが、 SWM で 購入した割れないミラーやハンドルエンドキャップで、バイクの怪我なし。 

膝パットのお陰で本人も怪我無し。
ただしデニムのパンツはひざに大穴>>



この道は年中無休で工事をしていました
(何しろ活断層帯で地盤が悪くてすぐ崩れる) つまりディーゼル車が多い。 
で、道幅狭くてアップダウン激しくてカーブが急。 
軽油が燃料タンクからこぼれて路面に落ちている可能性が高い。 
ので気をつけましょう。


佐久間ダム (南信濃村から50Km  八王子から約300Km)

R152と南信濃村で別れ、418号線に入り天竜村を目指します。 天竜川に面した谷底の村です。
このルートはダム湖の湖岸のタイトなワインディングが延々と続きます。 40Kmこれを続けて、佐久間ダムに着くころには膝間接はガクガクで、到着して足 を出そうとしても足が出ない。出せない。 そのままバイクごとばったり。。
佐久間ダムから、水窪経由との152線との合流地点まで10Kmですから、水窪経由より20Km余計に走ったわけです。

2度と走りたくない道ですhi。


一気に箱根越え (佐久間ダムから214Km 八王子から約514Km)

佐久間ダムから天竜川を南下し天竜市に至ります。 このあたりには本田宗一郎氏が生まれた 船 明地区 があります。
だいたい、このあたりを走るときは大抵、半分気が遠くなっているし、日も暮れかけているので、あとは関東を目指して1号線のバイパスをせっせと走るだけで す。

天竜から南下し1号線にぶつかる磐田市当たりは、世界の高級オートバイの殆どを算出する大産地。 テストコースからはカーンという音が響いてきます。 
油山寺、可睡斉など風情のある寺や、 加茂荘のような花園 、小國神社などのお宮もある。 首都圏からの日帰りツーリングには良い所ですが、R152の帰りには寄る時間も気力も無いです。


所要時間(神奈川の某所を起点として:休憩給油込み)

初めてXYLが行った時=22時間。
2度目私と2台で行ったとき=15時間
FZで行ったとき=10時間

お楽しみください

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区間距離と推定所要時間は 山 口大学のSmap を利用しました。

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