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リレー小説「999」
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「車掌さんの秘密」 プロローグ お名前:
く〜ふれ〜む
投稿日:04月12日(日)23時23分23秒その男は制服をきっちりと身につけていた。 深々と息を吸って目を閉じた。若かった頃のことをふと思い出したのだ。 車掌室の椅子に腰掛けてその男は過去の回想を始めた。 列車の発車まであと1時間。回想するには充分な時間である。 |
2
「車掌さんの秘密」 お名前:
エメラルダス
投稿日:04月13日(月)02時10分41秒自分が生身の人間だった頃・・・。 目を閉じると、昔のことが甦って来る。 ふるさとの星、恋人と夢を語った青春時代。彼女はどうしているのだろうか。 今となっては、全て別の世界のことのように思われる。http://www2s.biglobe.ne.jp/~neyan/ |
3
「車掌さんの秘密」 お名前:
サケザン
投稿日:04月13日(月)22時47分30秒その時ふと久しぶりに御風呂に入りたくなった。 男は車両のバスルームまで移動し、服を脱ぎ始めた・・・・。 頭に深く被っている帽子を取り、銀河鉄道管理局から支給された 制服のボタンを一つ一つ外していく・・・・・http://home4.highway.ne.jp/oidon999/manga/sakezan/gingatetudou.html |
4
「車掌さんの秘密」 お名前:
螢
投稿日:04月14日(火)19時53分47秒「へ、へ、へっくしょい!」 男は鼻をすすりながらトランクス一枚の、それはまさしくパンツ一枚だけの己の姿を、 バスルームの鏡に向けた。 一見宙に浮くトランクスは、少しうな垂れた様にその場を離れた。そして・・・・・・。http://www02.u-page.so-net.ne.jp/tb3/tryn |
5
「車掌さんの秘密」 お名前:
車掌
投稿日:04月15日(水)01時31分29秒「ドン!ドン!ドン!」 誰かがドアを叩いている・・・ 「車掌さん、いる?」 誰かがドアを開けようとしている。 「あっ!行けません。ドアを開けては!!」 慌ててドアを押さえようとするが・・・http://www3.justnet.ne.jp/~hiroshi.f/ |
6
「車掌さんの秘密」 お名前:
く〜ふれ〜む
投稿日:04月15日(水)23時29分21秒ドアは徐々に開いていく。 「だめですったら!」 どんなに抵抗してもドアは開いてしまう。 「!!!」 驚いて声も出ないその男・・・ |
7
「車掌さんの秘密」 お名前:
零時郎
投稿日:04月17日(金)12時42分07秒ビカビカ、バヒューン! 突然照明機器類の作動がストップし、あたりが真っ暗闇になった。 その時、どこからともなく謎の声が・・・http://www02.u-page.so-net.or.jp/ta2/chippie/ |
8
「車掌さんの秘密」 お名前:機械男爵1号 投稿日:04月20日(月)03時03分00秒「乗務員に告ぐ!ただちに999を降りなさい!」 車掌は慌て、「アワワワワ...」とただ呆然と立ち尽くすだけであった。 それでもなんとか服を着替えようとしたその瞬間 「ないっ!制服がないっ!!」照明が切れた時に男に盗まれたのであった。 「何をグズグズしているのです!早く列車から出てきなさい!! さもなくば列車ごと破壊しますよ」 |
9
車掌さんの秘密 お名前:機械男爵2号 投稿日:04月21日(火)00時39分54秒ドンドンドン「車掌さん!何してるんだよー早くしないと999が 破壊されちゃ うよ!」「そっ!その声は鉄郎さん。実は大変なんです。私の制服が誰かに盗まれ たようなんです。」「車掌さん!とにかく時間がないわ。取りあえず私の服を着て ちょうだい」「メッメーテルさんの!?」「いいから早く!」「ははっ、はいっ」 車掌はメーテルの匂いにむせかえり、昔の女の事を思い出していたのだった。 |
10
車掌さんの秘密 お名前:
エメラルダス
投稿日:04月22日(水)19時33分39秒車掌にメーテル、鉄郎、クレアは列車から降りた。999はどこかの惑星に不時 着しているようだ。上空には大きな飛行船が見える。 「私はエメラルダス。ここは海賊惑星ジュエル、鉄郎に銃を返してもらわないと いけないのでね。ちょっと手荒なマネをさせてもらったわ。」 やがて飛行船が着陸し、エメラルダスが降りてきた。鉄郎と銃を交換すると、 車掌に目を移した。「あなたは...その顔は確か999の車掌ね。その格好は何!? それはメーテルの服のようだけど・・・。」http://www2s.biglobe.ne.jp/~neyan/emeraldas/ |
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車掌さんの秘密 お名前:
く〜ふれ〜む
投稿日:04月24日(金)23時37分45秒「あら、エメラルダス、久しぶりね」 予備の服(緋色だった!)を着たメーテルが答える。 「あなたがあんまり急かすものだから車掌さんの服が どこかに行ってしまったのよ。だから私もこんな恰好をしているわけ」 あんまりと言えばあんまりなメーテルの服の色に目を白黒させるエメラルダス。 |
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車掌さんの秘密 お名前:
エメラルダス
投稿日:04月25日(土)06時22分36秒「まぁ、メーテル。子供の頃から黒ばっかり着ていたと思った けど、そんな派手なのを持っていたとはね。」 エメラルダスは驚きつつも、気をとりなおして話しかけた。 「車掌さん、悪かったわね。後でゆっくり服を探して頂戴 (くっくっく)。あなたのその身体には興味があるけど、 それは別の機会として、もう、用は済んだから発車しても らってかまわないわ。」 「鉄郎、メーテルをよろしく。その銃はパワーアップしている から吹っ飛ばされないようにね。」 エメラルダスは自分の船に戻って、去っていった。 メーテルたちも999に戻り、とりあえず出発することにした。http://www2s.biglobe.ne.jp/~neyan/ |
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車掌さんの秘密 お名前:
螢
投稿日:04月25日(土)07時17分43秒「全く、とんでもない目に合いましたよ」 車掌は黒い服をたくし上げ、黒い帽子に気を遣いながら列車に乗った。少しでも 姿勢を乱すと、頭に乗っているだけのメーテルの帽子が落ちてしまう。 「しかし、いったい誰が車掌さんの制服を盗んだんだろう」 鉄郎は、車掌の姿に笑いを堪えつつ言った。 メーテルは、自分の服が車掌の体型で型崩れをしないか、心配しながら後に続いて列車に戻った。 「早く返してもらわないと、私も困るわ」 「はあ、申し訳ありません、メーテルさま」 黒い隙間から覗く目が、しきりに恐縮していた。 |
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車掌さんの秘密 お名前:
車掌
投稿日:04月26日(日)01時44分38秒「え〜、お騒がせいたしました。次の停車駅は・・・」と、メーテルの服を着た 車掌が仕事に戻ろうとすると・・・ 「ボォー!」突然、汽笛と共に機関車がスピードを上げる! 車内にサイレンの音が鳴り響く・・・ 「車掌さん、機関車さんがスピードを上げたわ。どういうこと?」 とメーテルが車掌さんに問いかけると、 「私にも分かりません。はい。」 「緊急事態!緊急事態!車掌ハ、ドコニイル?」 車掌は、メーテルの服を着たまま、帽子を押さえて、慌てて機関車へ・・・ 「機関車さん!どうしたんですか?」http://www3.justnet.ne.jp/~hiroshi.f/ |
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車掌さんの秘密 お名前:機械伯爵3号 投稿日:04月27日(月)07時41分03秒「ワカラナイ・・キョウリョクナインリョクニスイヨセラレテイル・・」 「分からないだなんてそ、そ、そんな無責任な・・」 「コワイ・・トテモコワイ」 「どうしたんだよぅ車掌さん」鉄郎とメーテルも慌てて駆けつけた。 「機関車さん!聞いてちょうだい。一体どこに向かっているの?」 「えぇっと、次の停車駅は惑星「想い出星」ですが・・」「想い出星ぃ〜?」 突然鉄郎が非常事態には不似合いなすっとんきょうな叫び声をあげた。 「そうよ、そこは人が今までに出会った忘れられない想い出にもう一度だけ会うこ とが許される星・・」「そっか〜」鉄郎は亡き母親との想い出にひたっていた。 そうこうしている間に列車はけたたましい鉄と鉄のきしむ音を響かせ「想い出星」 に到着した。「エェ〜惑星「想い出星」〜。停車時間は25時間30分です。」 ホームの辺りは古き良き時代の地球を思わせるのどかな田園地帯、一面にひまわり の花が咲き誇っていた。とそのとき車掌が「あっ!あの男です。私の制服を盗んだ のは!!」「えぇ〜!」と鉄郎は驚き次の瞬間には男を追いかけて走って行った。 「待てぇ〜!!制服泥棒〜!!」 |
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車掌さんの秘密 お名前:
く〜ふれ〜む
投稿日:04月28日(火)23時38分14秒「待て〜〜〜っ!」 必死で追いかける鉄郎。 「メーテルさん、目の毒です。ハイ!」 自分のことだというのにちょっとお気楽な車掌さん。 「・・・早くわたしの服を返してもらわなきゃ・・・」 一向に緊張感のないメーテル。 さあ、車掌さんは本当に服を取り戻すことができるのだろうか? |
17
車掌さんの秘密 お名前:ラフレシア@螢 投稿日:05月01日(金)03時02分30秒「あっ!! おっとっとっとっとっとっ」 車掌は、服の裾を踏んでしまった。そして、嫌な予感の鈍い音・・・。 ビリーーーーーーーーーーーーッ 「あーーーーーーーーーーーーー!!」 「車掌さん!! やっちゃったのかい?!」 鉄郎が振り返ると、メーテルの服の裾のふわふわした部分が、綺麗に輪になって ほころび落ちていた。 「ももももももももももも、申し訳ありません!!」 車掌はメーテルの怒りに触れると思った。だが、メーテルは悲しそうにふわふわ を拾い上げただけだった。 「本当に申し訳ありません、メーテルさま・・・・・・」 「いいのよ・・・・・・。貸したのは私だし、予備は沢山列車にあるから。ただ・・・・・・」 その時、遠くのほうで、男の悲鳴がした。 「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 3人は顔を見合わせた。 「犯人じゃないのか??」 「急ぎましょう!」 車掌は悲しそうなメーテルを気にしつつ、鉄郎の後について走った。 |
18
(無題) お名前:白騎士ファースト 投稿日:05月05日(火)05時35分16秒鉄郎と車掌は叫び声の方へ急いで向かった。 「あれ、変ですねー。確かこの辺から声が聞こえたような気が・・・・。」 「あー、あそこに人が倒れている!!」鉄郎が叫んだ。よくよく見ると、倒れて いる人は車掌の制服を着ていた。「おいっ、大丈夫か?しっかりしろ!」 「大丈夫ですよ。」「その声はエメラルダス!」「麻酔銃でねむらせているだけ、 じきに目が覚めるので心配は要りません。」メーテルが後を追ってやってきた。 「また会えましたね、メーテル。」「エメラルダス、あなたには色々と世話にな りましたね。」「礼にはおよばないは。これからは身の回りのものの管理には 気をつけなさい。」「はっはい、気をつけます。」「では、また銀河のどこかで お会いしましょう。」エメラルダスはメーテルの服の色と車掌の格好に、またも 目を白黒させて去っていった。 |
19
車掌さんの秘密 お名前:機械伯爵4号 投稿日:05月05日(火)05時58分34秒その時「うっ、ううーん」と制服泥棒が目を覚ました。 「あっ!目を覚ましたなぁーこの制服泥棒めっ!」と鉄朗がこぶしを振りかざした が、メーテルは全てを悟ったように「おやめなさいっ鉄朗!」と制止した。 「だってぇ〜メーテル」「いいのよ。ね車掌さん」「えぇそうですとも私はこの制 服が戻ってきただけでも・・はい」と車掌は答えた。 「殴りたけりゃ殴るがいいさ」と男ははき捨てるように言い放った。 メーテルは「この人にだって何か事情があったはずよ。」といいながら鉄朗を何か を促すような眼差しで見つめた。「ちぇっ!わかったよ。俺星野鉄朗。君の名前は ?」 |
20
車掌さんの秘密 お名前:
く〜ふれ〜む
投稿日:05月12日(火)00時10分48秒「俺の名はレドリル。メーテルとともに旅をしてるのさ」 「レドリル! 本当にレドリルなのか?」 レドリルと名乗ったその男は、昔鉄郎が会ったことのあるレドリルとは 全く違う顔をしていた。 戸惑う鉄郎にレドリルと名乗る男はゆっくりと語りはじめた。 |
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