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リレー小説「999」
『車掌さんの秘密』−その2−

 

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車掌さんの秘密 お名前: 佐渡先生  投稿日:05月12日(火)15時13分59秒

「そうだ、俺はあのレドリルだ、いろいろなことがあったからな」 とレドリルはそうつぶやいた。

  

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車掌さんの秘密 お名前: く〜ふれ〜む  投稿日:05月16日(土)14時42分08秒

「いろんなことってなんだい?」 首をかしげる鉄郎にそっと頷くメーテル。 「鉄郎、人には話したくないこともあるのよ。」 「だって、メーテル!」 「聞いてはいけないことだってあるのよ」 「そ・・・そうか。メーテルや車掌さんだって、 過去のことはあまり話したがらないもんな。 悪かったよ、レドリル。」 「!!!」 あまりに聞き分けのいい鉄郎に一瞬絶句するレドリル。 そんなレドリルに気づく様子もなく、鉄郎は続けた。 「とりあえず、車掌さんの服を盗んだ理由だけ聞かせてくれないか?」

  

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車掌恋歌 お名前: 13号  投稿日:06月02日(火)00時30分25秒

「1度でいいから車掌をやってみたかったんだ…」 「なぜ?」不思議がる鉄郎。 「いつも、運転手だった…。  電車ごっこはいつも運転手だったんだ。  だから、一度でいいから車掌をやってみたかったんだ!」 右のこぶしを握り締め、熱弁するレドリル。 その目には炎が宿っていた。 電車ごっこを知らない鉄郎はただただ不思議がるだけであった。

  

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一日車掌 お名前: 空間龍騎兵  投稿日:06月14日(日)16時22分54秒

「でもね、レドリル・・・。本当の車掌の仕事は、そんなになまやさしいものでは ないわ・・・・。」メーテルは、少し寂しそうな、眼差しを車掌に送る。 「はははは・・・。」車掌は相変わらず、表情のわからない顔つきで、乾いた笑い をはっしている。 鉄郎は、しばらく、いぶかしそうに2人を見ていたが、レドリルのさっきの言葉を 思い出し、しばらく、考えていたが、何かを思い付いたのか、大口を開けてニカ〜 と笑い顔を見せた。 「そうだ、メーテル!レドリルに「一日車掌」をやらせてみれば?」 「一日車掌?」今度はメーテルが、満面に笑顔をたたえる鉄郎の顔をいぶかしげに 見ている。 「そうだよ。レドリルは、良く分からないけど、車掌がやってみたいんだろ?」 といいつつ、座り込んでるレドリルに手を差し伸べる。 「それじゃあ、車掌さんのもとで、一日だけ車掌の体験をしてみればいいんだよ。」 レドリルは、驚いた表情をしつつ、鉄郎の手につかまりながら、立ち上がる。 「どうだろう?車掌さん・・・。」笑顔で語り掛ける鉄郎。 鉄郎を見る一同・・・・。

  

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車掌さんの秘密 お名前: く〜ふれ〜む  投稿日:06月16日(火)00時00分17秒

「あのあのあの、そそそそんなこと管理局が許しませんです、ハイ!」 あわてて首をふる車掌さん。 「いいじゃないか〜、車掌さんだって経験あるだろ〜」 「ええええー、いえ、あの、私は、その・・・」 「もう、じれったいな。1日くらいいいじゃないか〜」 すると今まで首をかしげていたメーテルが 「そうね。でも1日だけ目をつぶってくれないかしら。ね? 頼んでみて?」 と言い出した。 「メーテルさんがそうおっしゃるのなら、ハイ、です。」 ころっと態度の変る車掌。 車掌の永遠の恋人はマーベラス、またの名をフィメールだと思っていたが 違うのか、車掌よ。 さあ、これからどうなる。レドリルは1日車掌を務めることができるのか??? 次回、ご期待ください! (って誰が書くんだ・・・?)

  

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車掌さんの秘密 お名前: 黒騎士ファウスト  投稿日:06月16日(火)04時38分37秒

「では,管理局に問い合わせてみます.」 車掌は,1人で機関車に向かった. もはや,昔のレドリルではないレドリルはパスを持っていなかった. 「銀河鉄道管理局ニ 問イ合ワセテ 見マシタガ,ダメデス.」 「やはり,そうですか.」 「ソノ パス ヲ モッテイナイ 少年ヲ タダチニ 車外ニ ツレダシテ クダサイ.」 「そ,それは,わ,私には出来ませんです.」 「キソクヲ マモレ トノ 通告デス.」 「わ,わかりました.」 しかし,車掌は,メーテルに服を貸して貰って以来, メーテルに対してある感情を抱いてた. そのメーテルの頼みを聞かないわけがない. 戻ってきて,みんなの前で,汗を必死に隠しながら, 「あ,か,管理局から許可がおりました.1日なら大丈夫です.ハイ.」 このとき,初めて,車掌は人にウソをついた.(初体験である) 「ほんとに大丈夫かい?レドリルはパスを持ったないんだよ?」と鉄郎が聞いたら, 「は,ハイ,大丈夫です.今回は管理局の特別な計らいです.ハイ.」 「気がきくねぇ,管理局は...」 かくして,レドリルは,管理局や機関車に内緒で,1日車掌をやることになった.

  

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車掌さんの秘密 お名前: 投稿日:06月18日(木)03時33分05秒

 そして・・・。  メーテル、鉄郎、そして車掌は座席についた。暫くして・・・。  ガラッと、客車のドアが開かれた。 「ま、ま、毎度、ごごごごご乗車、あり、あり、あり・・・」  レドリル車掌は、すっかり舞い上がっていた。 「どうかしましたか、“車掌”さん?」  メーテルは優しく聞いた。が、それが益々レドリルの緊張をかきたてた。 「こっ、こっ、このぉぉぉぉぉ」  かんだかい声が、車内に響いた。 「ぷっ・・・!」  堪えきれずに鉄郎はふいてしまった。 「鉄郎、失礼よ。言い出したのは、あなたなのよ」 「ご、御免よ、メーテル。だけど・・・ぶはっ!」

  

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車掌さんの秘密 お名前: 車掌  投稿日:06月18日(木)23時29分43秒

「なんか、落ち着きませんなぁ。。。。」 車掌さんは、初めてのお客さんの体験に戸惑いとうれしさを感じていた。 そして、レドリル車掌の仕事ぶりも気になっていた。 「”車掌さん”次の停車駅はどこですか?」 次の停車駅を知っているにも関わらず、意地悪して、わざと聞く車掌さん。 「車掌さんったら・・・意地悪ですね。」 笑みを浮かべながら、メーテルは言った。 「え〜〜、つ、次の、ててて停車駅は・・・・」 レドリル車掌は、緊張のあまり停車駅名が出てこない。 と、和やかな時間が過ぎていく・・・しかし、 999号の背後から、正体不明の列車が近づいていることに 鉄郎、メーテル、車掌さんとレドリル車掌は知る由もなかった・・・

http://www3.justnet.ne.jp/~hiroshi.f/

  

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レドリル一日大車掌 お名前: 13号  投稿日:06月19日(金)01時12分58秒

「レドリル…次の停車駅は………」 メーテルがレドリルの耳元でささやく。 耳が敏感なレドリルは顔を赤らめている。 「あ、ずるいよメーテル…!」 思わず鉄郎がつぶやく。鉄郎にとっては、いろんな意味でずるいようだ。 「え…っと、つつつつぎつぎつぎぎ次ののていさえちわわぁ〜〜〜」 緊張してガチガチのレドリル。 「え〜、ヨ゜…」 (突然車内で鳴り出す警報) その場の全員が驚く。 [ま、まさか、私のウソがばれたのでは…] 心の中で焦りまくる車掌。 実は、前回の謎の列車が接近してくることに対する警報なのだが、 車掌は焦りまくっているので、そんなことには気づかないのであった。 謎の列車とはなんなのか?レドリルは?焦る車掌さんの運命やいかに!? 待て、次号!!(次の方、がむばってね〜)

  

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999の大ピンチ お名前: しろしろ  投稿日:06月27日(土)05時48分38秒

「私は復讐線フィナーレ13号999停車せよ。」 「停車しない場合は、直ちに攻撃をかける。繰り返す999停車せよ。」 窓から外をのぞく一同には四社四様の表情が現れていた。 窓の外の列車は漆黒の塗装、重々しい重火器そのサイドには13の文字が 描かれていた。

http://www.d1.dion.ne/jp/~siroma/

  

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一方 こちらでは・・・・ お名前:はろりん♪ 投稿日:09月13日(日)18時46分02秒

あるかでぃあ号中枢コンピューター(トチロー)と自室にてテレパシー で話すハーロック トチロー「おい ハーロック!999がピンチになってるようだぞ。」 ハーロック「はぁ〜〜〜?」 トチ「はぁ〜じゃないだろ。お前 鉄郎のピンチには必ず駆けつける正義 のヒーローなんだろうが!」 ハー「それは お前が勝手に作った俺のイメージだろーがー。俺は本当 は単なるプータローなんだぜ。まったく こんなピチピチの服着て こんな時代遅れなマントして〜 こんなご立派なだだっ広い部屋じゃ 貧乏性の俺は落ち着いて眠れやしないし 食い物もナイフやフォーク 使って食うものばかりで肩がこって食った気がしねえ。」 トチ「まーそうボヤくなよ。お前のイメージを演出し この艦やこの部屋を 設計したのは俺だけどな。」 ハー「そうそう まんま お前の趣味なんだよなー」 トチ「そこでだ!俺がお前のコスチュームを着て この部屋に居るとした ら どう思う?」 ハー「(絶句)」 トチ「だろーっ!俺はめちゃくちゃ趣味がいいのに 俺自身でそれを体現 できねえんだ!こんな悲しいことってないぜ。」 ハー「それで この超絶美形主人公の俺様に自分の趣味を押し付けてる というわけだな。」 トチ「最初会った時のお前はプライダーより きったない奴だったからな。 おれなんか 一見汚そうに見えるけど ほんとはめちゃくちゃキレイ好き なんだからな!」 ハー「俺がなんで鉄郎の奴を気に入っているのかわかったぞ。 あいつも俺ほどじゃないが風呂に入るのが大嫌いだからだ!」 トチ「だったら 助けに行ってやれよ〜〜〜」 ハー「しょうがねえなー。ま、俺は自分の出番を心憎いほど心得た 超絶美形主人公だからな!ギャル(<死語)の期待には熱き ハートをもって応えねばっ!」 トチ「(・・・・)」 ハー「あるかでぃあ号 発進!!!!」

  

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復讐線フィナーレ13号 お名前: 車掌  投稿日:09月26日(土)02時00分39秒

「車掌さん、あの列車はいったいなんだい?」 鉄郎は、慌てふためいている車掌さんに問いかけた。 「あれは、フィナーレ13号という列車です。銀河鉄道株式会社の列車では ありません。でも、なぜ銀河鉄道の軌道を走ってきたんだろう?」 「機関車さんに聞いてきます。」 慌てて機関車に行く車掌。そのあとに続く鉄郎、メーテルそしてレドリル・・・ 「機関車さん!!、どうします?」 「要求ニハ従エマセン。ダイヤガ乱レマス。」 しかし、フィナーレ13号から応答がない・・・重々しい重火器が999号を 狙う・・・ 「機関車さん!言うことを聞きなさい!」 車掌、鉄郎、レドリルは、メーテルの言葉に驚く。 「良心ニ背ク事は出来ナイ、出来ナイ・・・・」 機関車は、メーテルの忠告にも言う事も聞かない・・・それだけ、宇宙最速の プライドがあるのである。 「後方ヨリ、戦艦ガ接近シテキマス!」 突然、機関車が慌て始めた・・・ 「なんだって?フィナーレ13号と言い、戦艦と言い・・・どうなっとるんだ! まったく・・・」 車掌さんは、開き直ってしまった。 「ドクロの旗が見えるよ。メーテル・・・・」 レドリルは、機関室運転席から後方を見ているのだった・・・

http://www3.justnet.ne.jp/~hiroshi.f/

  

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復習線フィナーレ13号 お名前: くれあ  投稿日:11月07日(土)13時24分04秒

「あれは……キャプテンハーロック…」  メーテルが窓の外を凝視したまま、小さく呻いた。 「ハーロック…?あの……」  鉄郎の脳裏に焼き付いた映像が回り始めた。  あの薄暗い路地裏の壁に張り付いていた“WANTED”の紙。  凛々しい男の姿…。  何にも囚われず、自分の意志で広い宇宙をつき進んでゆく彼は、  荒廃した世界の中で育った鉄郎にとって、唯一とも言える憧れであった。 「ハーロック……」  (もうどうにでもなれって感じ…。難しいね、小説って言うのは…)

  

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そして全ては謎のままに お名前: ハーロック  投稿日:01月07日(木)00時58分05秒

 「鉄郎、メーテル。久しぶりだな。元気か?」 尊敬のまなざしでアルカディア号を見る鉄郎。姿は見えないが、間違いなく ハーロックの声だ。 「元気もくそもない! あのフィナーレ13号とかいう列車が・・・」 と、まだハーロックと面識のないレドリルが怒鳴った。こ、こら待てレドリル、 と鉄郎が止めに入る。がハーロックは頓着せず 「止めんでもいい。----おい、名前は?」 「レドリルだ。999の一日車掌をしている」 レドリルが誇らしげに言った。返答がないので車掌が説明しようとする。 「あ、じ、実はですね。その・・・」 「まあいいさ、要はあの列車を始末すればいいんだろう?」 と、今度は立体映像が投影された。ハーロックは余裕の表情だ。 「999、目一杯加速してあの列車から離れろ。 今ならあの列車もこちらに気が 向いてて追うまい!」 そんなの無茶です、だって・・・と車掌が言うより先に999が加速を始めた。凄 まじい速度に、窓にヒビがはいる。そしてフィナーレ13号は、確かにその場に 止まったままだった。 「アルカディア号主砲、撃てっ!!」 すかさずハーロックが叫んだ。空間軌道を突き破り、衝撃砲が13号の機関部を 直撃する。そこは爆発する間もなく消滅した。衝撃波で周囲が爆発する。 「ありがとう、ハーロック!」 メーテルが叫んだ。これで無事に旅が出来る。 「では、宇宙の海でまた会おう!」 ハーロックはそう言うと、投影された自分の映像を消した。再びアルカディア 号が移動を始める。 「やっぱかっこいいよなあ、ハーロック」 鉄郎が見送りながら呟く。レドリルも今度は尊敬のまなざしをしていた。  フィナーレ13号のことは分からずじまいだったが、これで良いのだと思う。  が。これが原因でレドリルの一日車掌が管理局にばれてしまうのだった。 (別に13号さんに全く恨みはないです。ハーロックが出てくるとなれば事は決 まったようなもので。格好良くなくっちゃ!)

http://www3.justnet.ne.jp/~mmatsuda

  

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再びエメラルダス登場 お名前:流れ者 投稿日:04月23日(金)00時40分00秒

車掌 「大変です!レドリルさんの一日車掌のことが管理局に・・・    警備隊の装甲列車がやってきます。」 鉄郎 「なんだって!どうしようメーテルー」 レドリル「どうしたらいいんだ!」 メーテル 「困ったことになったわ。恐らくあなたは警備隊につれて行かれるわ。」     鉄郎は窓の外をみた。すると海賊船らしき船影が・・ 鉄郎「あれは・・海賊船クイーンエメラルダス。そうだ!僕に考えがある。」 鉄郎は海賊船にむけて銃を発射した。海賊船は999の進路をさえぎり、999を停車させた。 そして一人の女が999に乗り込んできた。  エメラルダス 「私の船を撃ったのはだれ!」 車掌 「たっ 助けてー」 車掌は逃げて行ってしまった。 鉄郎「僕だよ鉄郎だよ、エメラルダス。」 エメラルダス「鉄郎、また会いましたね。あいかわらず手荒いあいさつがお好きなようね。」 鉄郎「エメラルダス、お願いがあるんだ。警備隊がレドリルを連れにやってくるんだ。    だから君の船にのせて欲しいんだ。」 エメラルダス「どういう理由があるかはしらないけれど、そのことは後でゆっくりきかせてもらうわ。    私はメーテルと話があるの。メーテル、ちょっとこちらへ。」 メーテル「ええ。」 メーテルとエメラルダスは隣の車両へ歩いて行った。 エメラルダス「メーテル。私には前から気になっていたことがあります。」 メーテル「どういうことかしら?」 エメラルダス「車掌は一体何物なの?」 メーテル「私にも詳しいことはわかりません。でも一日車掌をやっていたレドリルだったら    何かしっているかも・・」 エメラルダス「そう。」    メーテルとエメラルダスが戻ってきた。 エメラルダス「鉄郎、あなたの頼みを引き受けましょう。警備隊は私の船でひきつけておきます。」 鉄郎「ありがとう。」 レドリル 「ありがとうエメラルダス。」 エメラルダス 「礼をいうのは早すぎるわ。」 エメラルダス 「レドリルと言いましたね。あなたを助けてあげます。でもそれには条件があります。 私が戻ってくるまでに、車掌自身から、車掌の秘密を出来るだけたくさん聞き出すのです。 それがあなたが助かる条件です。」 レドリル 「もし聞き出すことができなかったら?」 エメラルダス「あなたを警備隊に突き出します。それが宇宙で生きていく者の運命。」

  

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車掌さんの秘密 お名前: スネル  投稿日:09月03日(金)22時50分51秒

「ど、どうしよう・・」レドリルがガタガタ震えながら言った。 「考えてたってしょうがないじゃないか!早く車掌さんを捕まえて秘密を聞き出そうよ!」 鉄郎は、レドリルの手をつかんでこの車両を出て行こうとした。 「待ちなさい鉄郎!」メーテルが、すかさず引き止めた。 「どうしたんだい、メーテル」鉄郎は困った顔をしてメーテルを見つめた。 「車掌さんが・・簡単に自分の秘密を喋ると思う?人には言えないことって沢山あ るものよ・・・」 メーテルはふと悲しそうに鉄郎から視線をそらした。レドリルは、恐ろしさのあま り床に座り込んだきり動けない。「あ、そうだ!デマだデマをでっち上げれば良い じゃないか!」鉄郎らしい、単純な意見である。「ひえ〜っつ!!」レドリルが 驚愕の声をあげたのだった。「そ、そんなことをしたら、エメラルダスに殺され ちまうよ!!」レドリルは必死に叫ぶ。警備艇は、すぐそこまで来ていた。 エメラルダス号が立ちはだかっているがいつまで続くかわからない。 メーテルが窓の外を見ながらつぶやいた。「いずれにしろ、車掌さんも銀河鉄道管 理局から罰せられるわ・・」 「秘密を聞き出さなきゃ警備艇に連れて行かれるし、秘密をでっち上げれば ただじゃ済まない。車掌さんも罰を受けることになる。どうしたらいいんだい メーテル!!」鉄郎は思わず叫んでしまった。レドリルの一日車掌を無理無理 車掌さんにお願いしたのが自分であったので少し責任を感じていたのだった。 レドリルは、もう失神寸前である。「このままじゃ・・ヤツは・・」 と、鉄郎がつぶやいたときメーテルが席から立ち上がった。「私に、私に考えがあ るわ・・・」 続きの人久しぶりに頑張ってください。

  

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メーテルが車掌さんに・・・? お名前: あちゃみ  投稿日:06月03日(土)18時38分56秒

メーテルは立ち上がり、静かに言った。「車掌さんに会ってきます」 「メ、メーテル!」鉄郎が後を追おうとしたが、メーテルはそれをさえぎった。 「おねがい、一人で行かせて・・・」そして、メーテルはみんなのいる場所を後にした。 靴音だけを残して・・・ いくつめの車両だろうか、メーテルが扉を開けると、そこにはガタガタとふるえる車掌がいた。 「ひっ、・・あ、メーテルさんでしたか!こりゃ、どうも」 「『こりゃ、どうも』なんて言ってる場合じゃないわ。このままだと、あなたは職務怠慢で死刑よ」 「あぁ、そうでした。・・・でもどうしたらいいのか」 「車掌さん、死ぬ前にやれることはやっておきたいでしょう?」 「えぇ、そりゃまぁ」 「だったら、服をお脱ぎなさい」 「はぁ、でも、いったい何のことやら・・・」 メーテルは潤(うる)んだ目で車掌を見つめて繰り返した。「おねがい、服を脱いで・・・」 「まさか、死ぬ前にメーテルさまが、私に?」車掌の目がハート形に輝いた。 「時間が無いわ、さっ、早く!」メーテルの目は真剣そのものであった。 「そういうことでしたら、ハイ。」車掌はウキウキと服を脱ぎはじめた。(死ぬかもしれない状況で・・) 車掌はつぶやいた。 「いやぁ、永いこと生きてきましたけど、まさか、最後にメーテルさまとそんなことになるなんて・・  うふふふ」 そんな車掌をメーテルはじっと見つめている。視線に気付いてか、車掌が言った。 「あれ?メーテルさんは、まだ脱がないんですか?」 メーテルは、ハッとした顔をしてきっぱりとこう言った。 「脱ぐ?私が?・・・おかしなことを言うとぶちますよ!」 「へ?」 最後のパンツを放り出し、車掌はあっけにとられた・・・ 「これから、みんなの所に戻ります。」 「じゃぁ服を着ないと!」車掌はあわてて、服を集めようとしたが 「服を着ることは許しません!いいですね」メーテルの目が怖い。本気だ・・・ メーテルとうなだれた(見えないけど)車掌は、みんなのいる車両に向かって歩き始めた。

  

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ひみつ。 お名前: しおりーぬ  投稿日:09月30日(土)02時38分37秒

ガラッ。 運命の音がして、車両間のドアが開いた。鉄郎とレドリルは、はっとして顔を あげる。そこには、微笑をたたえたメーテルと…いつもの、制服姿の車掌がいた。 「え?車掌さん、いつもの格好のままじゃないか。」鉄郎が驚きの声をあげる。 「いいのよ、鉄郎。」 「いいって…。このままじゃ、僕達警備艇に突き出されちゃうんだよ、メーテル?」 レドリルは泣きそうな顔をしている。 「いいのよ、エメラルダスなら…きっとわかるはず」 「あ、そっか!」メーテルの自信ありげな顔を見て、鉄郎はハッと気が付いた。 宇宙を旅しつづけて、エメラルダスとも何度か会っている鉄郎には、 メーテルの言わんとする事が飲み込めた。 一人、レドリルは不可解な面持ちで首をかしげている…。 「準備は良くて?鉄郎」涼しげな声を響かせて、エメラルダスが颯爽と現れた。 「エメラルダス!警備艇は?」 「今、私の船の自動管理システムで対応しています。心配はいりません。 さて、答えを聞かせてもらいましょうか?」 シートに腰掛け、エメラルダスは腕組みをした。目は油断無く輝き、下手な 答えをしたら承知しない、と告げている。 そこへ鉄郎が、なんとも明るい調子で、こう言い放った。 「車掌さんは車掌さんだよ。服を着てたって何だって、その中身が何だって、 大好きな車掌さんであることに変わりないさ」 エメラルダスは絶句し、レドリルは蒼くなった。そして数秒後。 エメラルダスは珍しい事に、大きな声で笑いだし、それをやめると微笑んで こう言った。 「そう…それがあなたの答えなの、鉄郎。そうね。それも一つの正しい答えね。 いいでしょう。レドリル、友達に感謝なさい。」 すっと立ち上がると、そのまま出口へと向かうエメラルダスに、レドリルは あわてて叫んだ。「あ、ありがとうエメラルダス!」彼女の肩の線が、ほんの 少し優しくうなづいた。 メーテルはその後を追い、次の車両で追いついて声をかけた。 「エメラルダス…」「わかってるわ、メーテル。私らしくない取引をして皆を 困らせたわね。人には誰でも、言いたくない過去や秘密がある…。それは人に 強要されて話すものじゃない。車掌には謝っておいて」 ため息をつくエメラルダスは、いつもより疲れて見えた。「ただね…、あの 車掌の秘密がわかれば、トチローを生き返らせる方法のヒントが掴めるかも、と 思ったのよ」「え。あなた、トチローさんを生き返らせるつもりなの!?」 メーテルは目を大きく見張った。「…わからないわ。まだ、自分にも。ただ、 私は旅して行くだけ…」そう言い 残して、宇宙の魔女は旅立っていった。自分にもわからない、孤独に震える 恋心を抱えて。メーテルはいつまでもそのうしろ姿を見送っていた。 次の方、よろしくお願いします!ちょっとエメラルダス寄りでした。(笑)

  

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クレア登場 お名前:sin 投稿日:10月23日(月)22時34分37秒

「車掌さん、こんなところでどうなさったんですか?」 食堂車をうろついている車掌の所へクレアがやってきた。 「先程はなんだか大変だったみたいですね?」 「ええ、警備艇とあの女はなんとかなったとしても、管理局への言い訳を考えませ んと・・・」 「メーテルさんに相談してみてはいかがですか?」 「えっ・・ええ・・まあ」と、しばらく二人の会話が続き 車掌は考えながら機関車の方へあるいていった。 しばらくするとレドリルが食堂車にやってきた。 「いらっしゃい、レドリルさん、今日はお一人ですか?」水を持ってレドリルの席 へクレアがやってきた。 「メーテルと鉄郎なら医務室にいるよ、あいついきなり倒れちゃって・・・」 ガシャン、クレアは持ってきた水の入ったコップを床に落としてしまった。 「食うのがとりえの鉄郎が急に倒れちまうなんて、よっぽど重症かも・・・」 その言葉を聞くとクレアはレドリルを残し、医務室のある車両へといきなり走り出 した。 コンコン、医務室をノックをする音がする。「どうぞ」中からメーテルの声がした。 鉄郎がベッドに横たわり、額にタオルを当てている。メーテルはその横に座り、鉄 郎の様子をうかがっている。 「いかがですか?鉄郎さんは」表情はわからないが、心配そうにクレアが医務室へ とやってきた。 「疲れたのね、いろいろあったから・・・」メーテルはそう答えた。 「だいぶ、お悪いんですか?」 「少し熱があるみたいだけど、休んでいればよくなるわ、みんなのために人一倍気 をつかったのね、やさしい子だから・・・」 「・・・・」 「メーテルさん、鉄郎さんは私にお任せください。車掌さんがなんだかお困りのよ うです。」 「そうですか、じゃあお願いするわ」メーテルは微笑むと医務室から退出した。 「うーん」鉄郎は、熱にうなされて眠っている。クレアは鉄郎の額のタオルをとる と、かわりにやさしく自分の手を添えた。 「どうですか?鉄郎さん、こうすれば気持ちいいですか?私の体はこうやって鉄郎 さんの熱を冷ますこともできます。あなたのお役に立ちたい・・・」 「車掌さん!あんたは・・・あんたは一体」何の夢をみているのか?鉄郎は突然そ う叫んだ。 クレアはおどろいて手を引いた。 「鉄郎さん・・・そんなにまで車掌さんのことを・・・」 クレアは鉄郎の苦しんでいる姿をみていてもたってもいられなくなった。  次の方よろしく

  

40

糸口 お名前: 七央  投稿日:11月01日(水)20時54分36秒

翌日。鉄郎は、昨日の疲れはどこへ?という程元気を回復していた。 皆もそれを見てホッとしている。ガラリ。とドアが開き、車掌さんが入ってきた。 ・・・・すこしうれしそうに。 「え〜、次の停車駅は、『ジェフ・李・ライノゼロ』星です!」 「へぇ〜おもしろい名前だな〜」鉄郎が身を乗り出した。 「実は・・・私の生まれた星なんです。ここは。輝めく青春時代をすごした、 甘くてすっぱい思いでの星なんです。」 メーテルは、そんな車掌さんの眼がキラキラしているのを見逃さなかった。 そしてニッコリ笑った。     駅に着くと、まず眼に飛び込んできたのは・・・・・ハーロックだった! アルカディア号の乗組員の食料調達のために偶然立ち寄ったのだ。 「・・・・・ところで鉄郎。」ハーロックがニヤニヤしている。「この星の 一風変わった習慣について車掌から教わったか?」「?ううん。・・・・なんか あるの・・・?」鉄郎の困惑した表情を見てハーロックは、オモシロおかしく 口の端を上げニヤリと笑った。メーテルも笑っている。 「この星の国王は、とてもパーティーが好きなんだ。毎日王宮でドンチャン騒ぎ をしている。でも、毎日同じメンバーでやるのもおもしろくない。だから、 999から降りてきた乗客や貿易で立ち寄った人などを毎回一人残らず パーティーに呼んでいるんだ。オレもその一人。ホントは、あまり出たくない のだが・・・・出席しないと死刑なんでね・・・。」「死刑!? おもしろい星もあったもんだな〜!でもみんなでワイワイやるの好きだし・・・」 問題ないよ・・・・と続けようとした鉄郎のセリフをメーテルがやさしくさえぎった。 「パーティーのゲストは、一人ずつ歌を歌わなければならないの。 たとえオンチでも。歌わなかったら・・・・死刑!」 「え・・・ええええ〜!?」鉄郎のビックリした顔をみて、ハーロックが とうとうゲラゲラ笑い出した。 ・・・・・オンチでも歌えばいい。それが 救いだった。車掌さんってスゴイ所の出身なんだなぁ〜・・・鉄郎は まだ知らない。これから始まるパーティーに車掌さんの正体についての ヒントが隠されているということを。  さあ、もうすぐパーティーが 始まる!     次の方、が・・・・がんばってくださ〜いい!

  

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