このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください



<1-2・開戦>

緊張に満ちた人間解放軍本部前。

最前列に巧、山上、美香、新城、福地の5人と人間解放軍より選抜したオルフェノクが並び

その後に啓太郎、三原、野村を中心とした男性たちが武器を持ち構え

最後部に真理、沙耶、里奈を中心とした女性がやはり武器を持ち並んでいた。

「俺たち最前列は、できるだけ多くの敵を撃破して後方への敵の攻撃を防ぐんだ、いいな!」

と山上が激をとばす。

「はい!」

「おう!」

それぞれの力強い返事があがる。

山上は美香、新城、福地と顔を見合わせ、最後に巧と目を合わせた。

巧は何も言わず頷いた。

山上も頷いた。

福地と新城がデルタフォンを耳元にかまえ「変身!」と叫ぶ。

STANDING BY

フォンをムーバにセットする。

COMPLETE

二人のデルタが立ち並ぶ。

美香はシグマフォンに「490」と打ち込む。

STANDING BY

「変身!」

フォンをドライバーにセットする。

COMPLETE

美香の体をシグマの青い光と銀色のアーマーが包んだ。

巧、山上はほぼ同時にファイズフォンに「555」と打ち込んだ。

STANDING BY

それをかまえると「変身!」と同時に叫び、ドライバーにセットした。

COMPLETE

二人の−黒と白のファイズが立ち並ぶ。

「遠山、力をかしてくれ…」

そう言うと山上はファイズギアを入れたボックスの上にたたんで置いていた遠山の形見

−赤いリボンを手にとった。

それをマフラーのように首にまきつける。

赤いリボンが風を受けたなびいた。

「いくぞ!」

山上が声をあげた。

それに呼応するかのように最前列のオルフェノクたちが変化し身構えた。

プレジデント隊と本社のライオトルーパーの入り混じった大軍が一挙に押し寄せる。

ライダー、オルフェノクたちもその大軍に立ち向かった。


新城は目の前の敵を手当たり次第一撃から二撃の攻撃で倒してゆき

福地はデルタムーバをブラスターモードにして確実に倒してゆく。

美香はシグマウェポンを使った、流れるような攻撃で次々と撃破してゆく。

山上はファイズエッジをふりさばきライオトルーパーをきり倒してゆく。

そして巧も長年培った独自のスタイルでライオトルーパーを撃破していった。

オルフェノクも各々武器などでライオトルーパーをさばいていくが

次第に彼ら前線の主力部隊と後方の啓太郎や真理たちとの間が引き離されてしまっている。

突然、風きり音と共に本部が爆発した。

周囲にいた真理たちが吹き飛ばされる。

プレジデント親衛隊が持ち込んだ戦車がまだ1台残っていたのだ。

真理は起き上がるとあたりを見回し仲間の無事を確認する。

怪我人はいたものの、それも重傷にいたるものではなかった。

だがほっとしたのも束の間、周囲をプレジデント親衛隊のライオトルーパーに囲まれた。

中間の啓太郎や三原の部隊とも引き離されている。

真理たちはとっさに武器をかまえるが明らかに敵の数の方が多い。

規律のとれたライオトルーパーたちがいっせいに銃をかまえる。

その時、がれきの中から2体のオートバジンが飛び出し、真理たちの前に舞い降りた。

同時にバスターホイールで周囲のライオトルーパーたちを一掃する。

取り囲んでいたライオトルーパーの壁が取り払われた。

しかし敵も黙ってはいない。

戦車の砲身がバジンたちの方向へと向く。

だがアサルトマグナムを手にしたオートバジンMK-Ⅱの反応の方が明らかに早かった。

砲身が向くと同時にアサルトマグナムが炸裂し、戦車が爆発した。


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